お買いもの:柳沢英輔(2019)『ベトナムの大地にゴングが響く』


ベトナムの大地にゴングが響く

ベトナムの大地にゴングが響く

  • 作者:柳沢 英輔
  • 出版社/メーカー: 灯光舎
  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: 単行本


  • 第1章 ゴングに魅せられて
  • コラム1 少数民族のメディア環境
  • 第2章 ベトナムのゴング文化
  • 第3章 ゴングを奏でる
  • コラム2 現地の音楽を録音する
  • 第4章 ゴングの演奏機会
  • 第5章 ゴングを作る
  • コラム3 調査地の食事
  • 第6章 ゴングを調律する
  • 第7章 ゴングの音を分析する
  • 第8章 ゴング演奏を分析する
  • 第9章 ゴング文化を守る
  • おわりに

総特集:科学社会学

論文執筆準備作業進捗報告互助会用 http://bit.ly/2020Merton


  • バーバー(1952)『科学と社会秩序』
  • バーバー(1956/1959)「科学社会学
1957 アメリ社会学会会長就任あいさつ「科学的発見における先取権」

スプートニクショック。『社会理論と社会構造』(第二版)刊行。

Merton, Robert 1973, Sociology of Science: Theoretical and Empirical Investigations
1975 アメリ社会学会>「科学の社会的研究学会」創設(初代会長に就任)
R. K. マートン(1977/1979→1983)『科学社会学の歩み―エピソードで綴る回想録 (1983年) (ライブラリ科学史〈2〉)』 成定薫訳、サイエンス社


借りもの:有本章(1987)『マートン科学社会学の研究』

広島スクールの高等教育論。
有本章(1987)『マートン科学社会学の研究―そのパラダイムの形成と展開』 福村出版

  • 序章「研究の目的と方法」

第一部「科学社会学におけるマートンの位置」

第二部「マートン科学社会学の展開」

  • 第五章「「知識社会学」論」
  • 第六章「「科学知識の社会学」論」
  • 第七章「「科学の規範構造」論」
  • 第八章「「科学の褒賞体系」論」
    • 8-1 科学的発見における先取権
    • 8-2 科学者の行動類型
    • 8-3 科学における単独発見と多重発見
    • 8-4 戦略的研究基地としての多重発見
    • 8-5 科学者のアンビバレンス
  • 第九章「「科学の評価過程」論」
  • 終 章「総括と展望」

文献

第二章「マートン科学社会学の成立と発展」

  • ウォレン・ハグストローム(1965)『科学社会Scientific Community』
  • ヨセフ・ベン-デービッド(1971→1974)『科学の社会学

メモ

第二章

  • 「規範構造論」に相当する事象・研究の例
    • 報賞体系論:業績・承認・評価・報賞の交換理論による
    • コミュニケーション体系論(1):引用の分析。
      科学の引用研究は「科学の社会過程」に関する研究。報賞体系論を補完し、学界の成層を見極めるうえでも重要なもの。
    • コミュニケーション体系論(2):研究ネットワークの研究。手紙・電話などの通信、プレプリントの回し読み、口コミなどの分析。
      「見えざる大学」「問題領域」「社会的サークル」「凝集的集団」「コア・セッツ」

第三章

119「社会構造」概念の規定について

  • マートン型:役割セット、地位セット、地位系列の類型化された調整
  • シュトンプカによる精緻化
    • 社会構造は①規範構造、②機会構造、③観念構造からなる。
      • ①規範構造:価値と規範-役割と制度-制度複合体・一般的文化体系
      • ②機会構造:機会セット、機会系列、地位の階層的分化
      • ③観念構造

マイケル・マルケイ(1979→1985)『科学と知識社会学』

この本の章だては、「科学的知識が知識社会学の主題になるためには、間に「新科学哲学」が必要だった」というストーリーになっている。「なぜ科学的知識が知識社会学の主題になるために科学哲学を間に挟む必要があったのか」という問いは問われてよい問いの一つであろう。

A number of his students have gone on to take distinguished academic posts, including Nigel Gilbert, Steve Woolgar, Steve Yearley, Andrew Webster and Jonathan Potter.

https://en.wikipedia.org/wiki/Mike_Mulkay


科学と知識社会学

科学と知識社会学

  • 第二章 標準的科学観の修正
    • 自然の一様性
    • 事実と理論
    • 科学における観察
    • 知識=要求の査定
    • 社会学上の含意
  • 第三章 科学の文化的解釈
    • 科学の社交的レトリック
    • 知識=生産の動的過程
    • 文化的資源の解釈
  • 第四章 科学とより広い社会
    • 科学者による「外的な」文化的資源の利用
    • 科学的文化と外的な政治的背景のもとで利用すること
    • 要約と結び

内容

2-4 知識=要求の査定 The assessment of knowledge-claims

「knowledge-claims」は索引を見ると異様にたくさん(11個)拾われている。しかも拾い方がおかしい。初出(28頁)の箇所では解説なしに登場している。

ちなみに原著でPDF検索すると59件、邦訳では117件ヒットする。

  • [1-1] 28-30
  • [1-2] 35-39
  • [1-3] 51
  • [1-4] 56-64
  • [2-4] 110-134
  • [3-1] 141-142
  • [3-1] 145
  • [3-3] 166-198
  • [3-3] 200-203
  • [4-1] 221-223
  • [4-2] 252-257

文献

1-4 科学の社会学
  • De Gre, G. (1955), Science As A Social Institution: An Introduction To The Sociology Of Science
    標準的科学観に基づく科学社会学観。
    「実在の世界は、それについてのわれわれの知識から独立に存在する。またこの世界は、接近の過程を通じてある程度まで知ることができる。そしてこの知識は、それが実在の構造に接近するか、これと同形である度合いにしたがって真理である」
    社会学は加賀くんお現実的な認識内容に関わるべきではなく、また確証された知識そのものに関わるのではなくて、客観的知識の到達を可能なら占めるような社会的条件に関わるべきである。
第三章 科学の文化的解釈

バリー・バーンズ(1985→1989)『社会現象としての科学』


社会現象としての科学―科学の意味を考えるために

社会現象としての科学―科学の意味を考えるために

  • 作者:B. バーンズ
  • 出版社/メーカー: 吉岡書店
  • 発売日: 1989/01
  • メディア: 単行本

  • はじめに
  • 第一章 科学の興隆
    • 成長
    • 成長の背景
    • 近代科学
    • 科学/技術と軍備
  • 第二章 科学者社会の内部で
    • 研究の社会性
    • 誰が重要か
    • 何が重要か
  • 第三章 権威
    • 一つの実験
    • 解釈
    • 科学の権威
  • 第四章 社会のなかの専門家
  • 第五章 未来を考える
    • いろいろの可能性
    • いろいろの不可能性
    • いろいろの危険
  • 付録
  • 訳者のあとがき

プライス(1963→1970)『リトル・サイエンス、ビッグ・サイエンス』


    • 日本語版への序
    • ジョージ・B・ペグラム講演
    • 序言
  • 1 科学の科学への序曲
  • 2 ゴールトン再訪
  • 3 インヴィジブル・カレッジとおびただしい科学者の巡回
  • 4 ビッグ・サイエンティストの政略
付論
  • (1) 科学論文のネットワーク
  • (2) 科学におけるコミュニケーション
  • (3) リサーチ・オン・リサーチ

倉橋重史(1983)『科学社会学』


科学社会学

科学社会学

  • はしがき
  • 第1章 科学と社会
    • 第1節 科学社会学はなぜ必要か
    • 第2節 科学とは何か
    • 第3節 科学と社会
  • 第2章 科学の社会学的研究の系譜
  • 第3章 科学社会学の展開
  • 第4章 科学社会学の現状
  • 第5章 科学の成長と変化
  • 第6章 科学技術と組織
  • 第7章 科学技術、制度、国家