お買いもの:アダム・スミス(1776→2000-2001)『国富論』

読書会があると聞いて。揃いで1850円也。
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ブックオフに売り払った本を古書店で買い戻す人生だった。これを再読する日が来るとは思わないもんなぁ。


国富論 1 (岩波文庫 白105-1)

国富論 1 (岩波文庫 白105-1)


国富論〈2〉 (岩波文庫)

国富論〈2〉 (岩波文庫)


国富論 (3) (岩波文庫)

国富論 (3) (岩波文庫)


国富論〈4〉 (岩波文庫)

国富論〈4〉 (岩波文庫)

アダム・スミス(1776→2000-2001)『国富論』:量構成
第一編労働の生産力の改良、および労働の生産物が国民のさまざまな階層のあいだに自然に配分される順序について425
第二編貯えの性質と蓄積と用途について168
第三編さまざまな国民における富裕の進歩の違いについて74
第四編政治経済学の体系について464
第五編主権者または国家の収入について461

スミス『国富論』全体構成
スミス『国富論』全体構成

アダム・スミス(1776→2000-2001)『国富論』岩波文庫2

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第二編 貯えの性質と蓄積と用途について

第三編 さまざまな国民における富裕の進歩のちがいについて

第四篇 政治経済学の諸体系について

  • 序論
  • 第一章 商業的あるいは商人の体系の原理について
  • 第二章 国内で生産できる品物の外国からの輸入に対する制限について
  • 第三章 貿易差額が不利と想定される諸国からの、ほとんどすべての種類の品物の輸入にたいする特別の制限について
  • 第四章 戻し税について


スミス(1776)『国富論』第四編「政治経済学の諸体系について」:量構成
序論2
第一章商業的あるいは商人の体系の原理について39
第二章国内で生産できる品物の外国からの輸入にたいする規制について 36
第三章貿易差額が不利と想定される諸国からの、ほとんどすべての種類の品物の輸入にたいする制限について 48
第四章戻し税について 9
第五章奨励金について 74
第六章通商条約について 21
第七章植民地について 155
第八章重商主義について 36
第九章農業主義について、すなわち、土地の生産物がすべての国の収入と富の唯一または主要な源泉だとする政治経済学の諸体系について 44

スミス『国富論』第四編「政治経済学の諸体系について」量構成
スミス『国富論』第四編「政治経済学の諸体系について」量構成

目立つ点は二つ。

  • 第四編は「政治経済学の体系」として重商主義重農主義の2つを取り上げ、その政策を批判するのが趣旨だが、重農主義は最終章にしか登場せず、量も10%分のみ。
  • 七章(植民地政策)だけ異様に長い。

構成はこう?

  • [まえおき]第一章
  • 重商主義的政策の批判]論点は三つ:①輸入制限、②輸出奨励、③植民地貿易の独占
    • ①輸入制限
      • 第二章 外国からの輸入規制について 36
      • 第三章 貿易差額が不利な特定国からの輸入規制について 48
    • ②輸出奨励
      • 第四章 輸出奨励のための戻し税について 9
      • 第五章 輸出奨励金について 74
      • 第六章 貴金属獲得のための通商条約について 21
    • ③植民地貿易の独占: 第七章 植民地について 155
    • 重商主義批判まとめ]第八章 重商主義について 36
  • 重農主義の評価と批判]第九章 農業主義について


「三つの重商主義的政策の批判」という観点で図を作り直すと、ちょっとマシな感じの配分(84:104:155)になっていた。

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国富論』四編(三つの重商主義的政策の批判)

アダム・スミス(1776→2000-2001)『国富論』岩波文庫3

読書会用。
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国富論 (3) (岩波文庫)

国富論 (3) (岩波文庫)

[464] 第四篇 政治経済学の諸体系について(つづき)

  • [074] 第五章 奨励金について
  • [021] 第六章 通商条約について
  • [155] 第七章 植民地について
    • [18] 第一節 新植民地建設の動機について
    • [47] 第二節 新植民地の繁栄の諸原因
    • [90] 第三節 アメリカの発見と、喜望峰経由の東インド航路の発見からヨーロッパが引き出した利益について
  • [036] 第八章 重商主義についての結論
  • [044] 第九章 農業主義について、すなわち、土地の生産物がすべての国の収入と富の唯一または主要な源泉だとする政治経済学の諸体系について

[459] 第五編 主権者または国家の収入について


スミス(1776)『国富論』第四編第七章「植民地について」:量構成
第一節新植民地建設の動機について18
第二節新植民地の繁栄の諸原因47
第三節アメリカの発見と、喜望峰経由の東インド航路の発見から、ヨーロッパが引き出した利益について90

スミス(1776)『国富論』第四編第七章「植民地について」:量構成

第三節 アメリカの発見と、喜望峰経由の東インド航路の発見からヨーロッパが引き出した利益について

第三節は全107段落。

  • [001-002] 二節で「アメリカの諸植民地がヨーロッパの政策から引き出した利益」について論じた。三節では「ヨーロッパが引き出した利益」について論じる。
  • [003] この利益は二つに分けられる。
    • ①一つの大国だと考えられたヨーロッパが、アメリカの発見と植民地化という二つの大きな出来事から得た全判的利益
    • ②植民地に対して植民化する各国が行使する権威または支配権の結果として、自国に属する子男別の植民地から得た個別的利益
①ヨーロッパ全体が得た利益:004-008
②個別各国が、個別植民地から得た利益:009-

アダム・スミス国富論』(4編7章)ゼミ参考文献 (1)

お買いもの:谷口雅春訳 - トライン(1897)『幸福はあなたの心で』

総特集:自己啓発 - 呂律 / a mode distinction
お買いもの:ラルフ・ウォルドー・トライン(1897→2005/2015)『人生の扉をひらく「万能の鍵」』 - 呂律 / a mode distinction

サンマーク版の新訳『人生の扉をひらく「万能の鍵」 (サンマーク文庫)』があまりにもひどいので、けっきょく谷口雅春訳を買い直すことになってしまった。つらい。

第5期ゲーム研究読書会:ホデント(2017)『ゲーマーズブレイン』

第五期読書会は五月スタートです。
socio-logic.jp


  • Chapter 1 ゲーマーの脳に着目すべき理由
    • 1.1 免責事項:「神経を利用した誇大広告」の罠
    • 1.2 本書で取り上げる内容と対象読者

PART I 脳を理解する

  • Chapter 2 脳に関する概要
    • 2.1 脳と心にまつわる神話
    • 2.2 認知バイアス
    • 2.3 メンタルモデルとプレイヤー中心のアプローチ
  • Chapter 3 知覚
  • Chapter 4 記憶
  • Chapter 5 注意
  • Chapter 6 動機づけ
  • Chapter 7 情動
  • Chapter 8 学習原理
  • Chapter 9 脳を理解する

PART II ゲームのためのUXフレームワーク

  • Chapter 10 ゲームユーザー体験
  • Chapter 11 ユーザビリティ
  • Chapter 12 エンゲージアビリティ
  • Chapter 13 デザイン思考
  • Chapter 14 ゲームのユーザー調査
  • Chapter 15 ゲームアナリティクス
  • Chapter 16 UXストラテジー
  • Chapter 17 おわりに

江永泉ほか(2021)『闇の自己啓発』

ようやく入手。これからビッグウェーブにキャッチアップします。


「「自分を変えたい」のなら、人間を超越せよ!」というのがキャッチコピーなんですが、なんで自分を変えたいんですか? と まずは尋ねたくなりますね。


闇の自己啓発

闇の自己啓発

第1部 闇の社会

  • 第1章 ダークウェブ 
    課題図書:木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド
  • 第2章 中国 
    課題図書:梶谷懐&高口康太『幸福な監視国家・中国』
  • 雑談① 『天気の子』と神新世

第2部 闇の科学

第3部 闇の思想

  • 第5章 反出生主義  
    課題図書:『現代思想』2019年11月号 特集「反出生主義を考える」
  • 第6章 アンチソーシャル 
    課題図書:レオ・ベルサーニ&アダム・フィリップス『親密性』
  • 雑談③ ゼロ年代から加速して――加速主義、百合、シンギュラリティ
  • 補論「闇の自己啓発のために」江永泉