第二期史料データセッション 第32回

史料データセッション第32回を 2024年6月30日(日)午前に開催します。

史料提供者
  • 木村直恵(学習院女子大学)「戦後日本の寄合記述--デモクラシーと通俗道徳」
    • きだみのる「気違い部落周游紀行」1946 より 34節「協同作業とは協同してじぐをまくことであること」
    • きだみのる「にっぽん部落」1960 より 5節「伝統或いは集団反射」の一部
    • 宮本常一『忘れられた日本人』より「対馬にて」「村の寄合」
  • 酒井泰斗(ルーマン・フォーラム) 「読むためのトゥルーイズム」(草稿検討)
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渡辺和博とタラコプロダクション(1984/2010)『金魂巻:現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造』

UTデータセッション実習の準備。
これは厳しい。ほとんど何を言っているかわからないぞ。

朴 沙羅 単著執筆準備作業進捗報告互助会2-03

次回は 6/25(火)夜に開催します。
月に一度のペースでおこなわれる新書の刊行準備会です。作業タイトルは「日本の出入国管理政策」。
お申し込みはこちらから:

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今月の50冊

  1. Action at a Distance Studies in the Practicalities of Executive Management Robert John Anderson 204p ISBN:1138504149
  2. An Anthropology of Reading Eric Livingston 188p ISBN:0253335094
  3. Studies in Ethnomethodology (Social and Political Theory) Harold Garfinkel 304p ISBN:0745600050
  4. このゲームにはゴールがない 古田 徹也 304p ISBN:4480843272
  5. できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ 伊庭正康 256p ISBN:4569842372
  6. オルポート パーソナリティの心理学 (有斐閣新書+古典入門) 星野 命 198p ISBN:4641090009
  7. コンサルタントの秘密+技術アドバイス人間学 G.M.ワインバーグ 254p ISBN:4320025377
  8. シュンペーター経済発展の理論 (1980年) (有斐閣新書+古典入門) 244p ISBN:B000J86TAI
  9. ジンメル社会学入門 (有斐閣新書) 阿閉吉男 260p ISBN:4641088462
  10. ハイデッガーの超越論的な思索の研究 『存在と時間』から無の形而上学へ 丸山文隆 336p ISBN:4865280847
  11. フォーカス・リーディング習得ハンドブック 寺田 昌嗣 240p ISBN:4866220635
  12. プロテスタント神学 (文庫クセジュ) ロジェ メール 140p ISBN:4560054266
  13. レヴィナス入門 (ちくま新書) 熊野 純彦 221p ISBN:4480058001
  14. ヴァレリー 芸術と身体の哲学 (講談社学術文庫) 伊藤 亜紗 312p ISBN:4065223822
  15. 人を動かす質問力 (角川oneテーマ21) 谷原 誠 230p ISBN:4047101974
  16. 人類の会話のための哲学: ローティと21世紀のプラグマティズム (nyx叢書) 朱 喜哲 284p ISBN:4910327142
  17. 偶然を飼いならす+統計学と第二次科学革命 イアン・ハッキング 353p ISBN:4833222744
  18. 塾の効果を10倍にする家庭の習慣 須野田 誠 191p ISBN:4391134527
  19. 多重対応分析 Brigitte Le Roux 232p ISBN:4274226050
  20. 数学はなぜ哲学の問題になるのか イアン・ハッキング 384p ISBN:4627081812
  21. 文學界 2023年12月号 文學界編集部 565p ISBN:B0CMCMZG4V
  22. 文學界 2024年06月号 文學界編集部 517p ISBN:B0CZJCKF6V
  23. 文學界 2024年07月号 文學界編集部 601p ISBN:B0D5X2KCMX
  24. 最強リーダーの「話す力」 誰から見てもリーダーらしく見える「話し方」の秘密 矢野 香 248p ISBN:479932893X
  25. 朝鮮史 新書東洋史 10 (講談社現代新書) 梶村 秀樹 238p ISBN:4061158600
  26. 構造化思考トレーニンコンサルタントが必ず身につける定番スキル 中島 将貴 160p ISBN:4296001191
  27. 現代存在論講義I ファンダメンタルズ 倉田剛 202p ISBN:4788515180
  28. 現代文読解力の開発講座<新装版> 問題編 (駿台受験シリーズ) 霜 栄 68p
  29. 現代文読解力の開発講座<新装版> (駿台受験シリーズ) 霜 栄 173p ISBN:4796114327
  30. 発話の権利 定延利之 244p ISBN:4894769832
  31. 真理・存在・意識: フッサール『論理学研究』を読む 植村 玄輝 312p ISBN:4862852521
  32. 社会心理学入門〈上〉 (講談社学術文庫) 我妻 洋 306p ISBN:4061588060
  33. 社会心理学入門〈下〉 (講談社学術文庫) 我妻 洋 318p ISBN:4061588079
  34. 社会科学のためのモデル入門 チャールズ・A・レイブ 313p ISBN:4938551187
  35. 祈るふれあう感じる: 自分探しのオデッセ+ 309p ISBN:4871984125
  36. 経営学説入門 (有斐閣新書) 北野 利信 248p ISBN:4641087172
  37. 表現と介入: 科学哲学入門 (ちくま学芸文庫イアン・ハッキング 573p ISBN:4480096558
  38. 要求仕様の探検学+設計に先立つ品質の作り込み D.C. ゴーズ 332p ISBN:4320023528
  39. 言説の領界 (河出文庫ミシェル・フーコー 196p ISBN:4309464041
  40. 読者はどこにいるのか: 読者論入門 (河出文庫) 石原 千秋 274p ISBN:4309418295
  41. 論争 格差社会 (文春新書) 文春新書編集部 248p ISBN:4166605224
  42. 進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ文庫NF) リチャード・ドーキンス 272p ISBN:4150504822
  43. 遊びと創造 やわらかなデザイン頭を養うゲームエクササイズ25 エリック・ジマーマン 216p ISBN:480251283X
  44. 遠野物語+付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫) 柳田 国男 268p ISBN:4043083203
  45. 離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング! 竹野 潤 352p ISBN:4426129354
  46. 非有の思惟 シェリング哲学の本質と生成 浅沼 光樹 290p ISBN:4862851940

特集:スタンリー・カヴェル

長らく敬して遠ざけてきたカヴェルに、ついにつかまってしまいました(嘆

邦訳書

『フィルカル』9-1 特集2「スタンリー・カヴェル」

https://philcul.net/?p=1890

カヴェル参照文献






  • 第一章 他者の心についての懐疑論
  • 第二章 懐疑論の急所 
  • 第三章 懐疑論が示すもの
  • 第四章 心の住処

章によって随分と分量のバラつきがある

2024年11月追記

この本を使った読書会があるとのこと。

【渾身の質問を考える!】平日夜の読書会──このゲームにはゴールがない

〈スケジュール〉 2024年11月14日〜12月12日、計5回、20時〜21時

  • 第1回:2024年11月14日(木)20時〜21時
  • 第2回:2024年11月21日(木)20時〜21時
  • 第3回:2024年11月28日(木)20時〜21時
  • 第4回:2024年12月5日(木)20時〜21時
  • 第5回:2024年12月12日(木)20時〜21時
    ※ 第5回までに渾身の質問を考えることができなかった場合は第6回を12月19日(木)20時〜21時で開催予定です。
  • 〈場所〉 Zoom(オンライン)
  • 〈参加費〉 1,910円
https://ap241114.peatix.com/view

はじめに 013

書籍の構想 [016]

  • 本書は、主としてそのカヴェルの議論と、彼が決定的な影響を受けているルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン…の議論を交互に取り上げながら、懐疑論を手掛かりにして、ひと(ひとひと)の心というものの本質的な特徴を探究するものだ。
    • まず第一章では、「他者の心についての懐疑論」の内実を、「外界についての懐疑論」との比較の下で輪郭づける。
      その過程で、他者の心中――心のなかで本当は何を感じたり考えたりしているか―― についての懐疑論こそが、生活上の具体的な煩悶としばしば絢い交ぜになったかたちで展開される、最もリアルで深刻なタイプの懐疑論であることが確認できるだろう。
    • そのうえで第二章では懐疑論の急所を突くウィトゲンシュタインの議論と、それに対するカヴェルの解釈の道筋を辿る。
      まず確認するのは、ウィトゲンシュタインが独自の驚くべき視角から懐疑論の問題に切り込んでいるということだ。彼は懐疑論に対して、我々は他者の心を確実に知ることができる、という風に反論するのではない。そうではなく、「私は自分の心中は確実に知っているが、他者はそれを推測することができるだけだ」という物言い自体に混乱が見られる、と指摘するのである。
      この章では、「規準」および「文法」という、ウィトゲンシュタインの議論で頻出する概念をめぐるカヴェルの解釈を追跡しながら、懐疑論を論駁するのではなく)分析する彼らの議論のポイントを浮き彫りにする。
    • 次に第三章では、まず前半において、懐疑論の言葉は実のところ主張にまで達しておらず、自分自身に対してさえ意味を明確にできていない、というカヴェルの主張を見ていく。
      そして後半では、にもかかわらずカヴェルが、ウィトゲンシュタインの「規則のパラドックス」などを参照しつつ、懐疑論のある種の自然さを強調している次第を跡づける。
      カヴェルは、懐疑論をたんなる混乱した思考の産物として片づけるときに見落とされる重要な事柄を浮かび上がらせている。そしてその事柄こそが、〈懐疑論は理論ではなく悲劇である〉ということの意味に直結しているのである。
    • 最後に第四章では、他者の心について、あるいは、人間の心というもの一般について、ウィトゲンシュタイン自身が何を論じ、何を示唆しているのかを探る。その道筋は、他者の心についての懐疑論はそもそも乗り越えられるべきなのか、また、人間の心の特徴とはどのようなものであり、その〈透明ならざるもの〉がなぜ我々に必要なのかを問うものとなる。
  • こうして本書は、自然科学とも社会科学とも異なる観点から、人間の心とは何かに迫っていく。また、同時に、人間が互いにかかわり合いながら生きるということの根本的な意味を問い直していく。

第一章 他者の心についての懐疑論


第三節 日常の生活に息づく懐疑論
  • [34] 「考えている私の存在(あるいは、欺かれている私の存在)が絶対確実な真理だと本当に言えるかどうか、また、仮にそう言えたとしても、そこから外界の事物の実在を演繹できるかどうかということは、本書のテーマではない。
    ここで考えるべきなのは、前節で跡づけた外界についての懐疑論は、他者の心についての懐疑論と同じものなのかということである。/この点を明らかにするために、他者の心についての懐疑論が一般にどのようなものとして輪郭づけられるかを、まず確認しておこう。」

第二章 懐疑論の急所 049


第三章 懐疑論が示すもの 114

でかい。

第二章末尾における予告

  • 111(02) 次章では、まず前半において、懐疑論の言葉は実のところ主張にまで達しておらず、自分自身に対してさえ意味を明確にできていない、というカヴェルの議論を追う。その過程で、
    [1] 我々が規準を共有して互いに同調しているという事実こそが我々の相互理解の条件であること、そして、
    [2] 懐疑論者はこの同調に基づく生活形式にただ乗りしようとしている、という点を確認する。
  • 111(03) そして後半では、懐疑論のある種の自然さをカヴェルが強調する次第を跡づける。彼によれば、懐疑論は我々の相互理解の条件を無視したナンセンスな立場ではなく、むしろ、この条件から自然に生まれるものだという。