1974-01-25から1日間の記事一覧

7. 組織における所有と支配の分離:法解釈学の社会への関連性

所有と支配の分離、所有と経営の分離。「〜を持っている」と「〜できる」の分離。 7-1 「所有」の〈持つ/できる〉への分解:人びとは今日では、なにかを持つことなくなしうるが、逆に、持つことそれ自体が持ち手に「できること」を与える程度はますます減少…

6.

6-1 6-2 6-3 6-4 そのような文脈特殊な諸構造を画定し分析するさいには、社会学的分析が法律家の力になれるかもしれない。

5. 二分コードと機能システムの分出

5-1 コミュニケーション過程の二分法図式化は機能的に特殊化された全体社会の部分システムの分出を通じて可能にされ、また、分出の程度に応じて変化する 持つことと持たないことという図式は、それが経済外的な機能連関については何も言わない程度において、…

4. 経済における所有コードの機能

所有コードの機能は、経済的コミュニケーションの構造化にある。 4-1 4-2 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈1 4-3 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈2 4-4 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈3 二分コードという観…

3. 法における所有図式の抽象化

3-1 問: 法教義学は、こうした構造要求をどのように考慮に入れているか、それがいかにして普遍的な図式化問題を縮約し、縮減し、法律的に操作可能な概念的抽象性に翻訳しているのか。 3-2 既存の法理論における所有:主観的法に還元される 〈持つ/持たざる…

2 本論

「できる」と「持つ」ことの概念的な連関 2-1 経済システムとは: 単純な消費行動を超えて人間的欲求を充足することを時間的観点で確実にするという機能を持つ社会的行為からなる社会システム 二分法図式 論理: 例えば論理としては、それは束ねられた諸真理…

1

1-1 所有権の機能を「個人の自由・自己実現に寄与すること」、「個人の自由の実現の条件」に見ると すぐに不条理に陥る。 市民社会は所有権の機能を根本的に変革してしまった 市民社会は、貨幣を流通させることにより経済をかつてないほど自律的にした。 こ…

第6章「所有権を例に」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342所有観念の経済コードへの変化に法はどう対応したか・すべきか、というのが本章の主題。 この場合の「社会への関連性」とは、「所有が経済のコードである」というそのこと。 段落数トピック 002 106「象徴的に一般化したコミ…