1993-01-26から1日間の記事一覧

IV 法における正義の位置

p.259-260 「先例を指向する」という法システムの傾向が、正義という偶発性定式によって修正される。 実定法は、決定が打倒する根拠を決定によって変更する。 正義は、これに対する追加的な(オープンな決定状況を新たに作り出すための)修正装置である: そ…

III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」

[01] 伝統的な議論:〈交換的正義/配分的正義〉 [02] 印刷技術以降:「等しいケースには等しい判決を」(ドグマティクに定位した法的営為)←決定の一貫性としての正義 [03] 問題の抽象化: 「なにが同じ(/同じではない)ものとして扱われるか」。等しい事…

II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋

[01] この問題を、価値概念に訴えて考察するのをやめるために、ここで「偶発性定式」概念を導入しよう。 例: 学システムにおける 制限性 Limitationalität(=否定の生産性)の原理 経済システムにおける 希少性の原理 宗教システムにおける 唯一神の理念 …

I 準拠問題:規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御)

[01-02] 作動の反復可能性がシステムを統一体として実現する。しかし、この統一性をそのまま、システムのうちで・反省によって 把握することはできない。 法システムの内部で生じうるのは、 [03] ローカルな言及: 〈妥当している法〉として働いている特定の…

見出し

isbn:458800767X [06] I 準拠問題: 規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御) [07] II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋 [07] III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」…