Foucault

フーコー『知の考古学』第2章「言説の規則性」

フーコー新訳と年越し。 メモ:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19691229 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) …

フーコー『知の考古学』

今年はフーコー新訳と年越し。 昨年は井頭『多元論的自然主義の可能性?哲学と科学の連続性をどうとらえるか』を読んでいた模様。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/____1231 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出…

國分功一郎(2010)「欲望と権力──ドゥルーズの「逆説的保守主義」を巡って」

本日も ひとさまに複写していただいた論文を。ありがとうございます。 このやりとりにて論文著者に提示されたもの: http://togetter.com/li/421679 冬のお休みのときにでもコメント(の続き)を書いてみるかもしれません。 國分功一郎(2010)「欲望と権力─…

中川「不確実性のゆくえ」

I アカウンタブルな世界の構築 1 はじめに 2 ディスポジティフとアカウンタブルな世界 3 計算のディスポジティフ 4 多元的な価値とディスポジティフ 5 まとめと問題 II 連帯経済、経済的実践の人類学化 1 連帯経済の不確かな発生 2 連帯経済の理論的概念化 3…

お買いもの:フーコー『カントの『実用的見地における人間学』』

Introduction to Kant's Anthropology (Semiotext(e) / Foreign Agents)作者: Michel Foucault,Roberto Nigro,Kate Briggs出版社/メーカー: Semiotext(e)発売日: 2008/08メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見るv…

届きもの:フーコー『講義集成7:安全・領土・人口』

来ちゃったなー。どうしてくれようか。ミシェル・フーコー講義集成〈7〉安全・領土・人口 (コレージュ・ド・フランス講義1977-78)作者: ミシェルフーコー,Michel Foucault,高桑和巳出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 クリック: 3…

緒言

「考古学」の名のもとで問題になっているのは、諸々の言説を記述することである。[007] 「医学なるもの」「政治経済学なるもの」「生物学なるもの」などとして時間を貫いて与えられる集合体の数々 が問題なのだ。[008] そうした集合体がいずれも自律的な領域…

目次

知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る asin:430924369X L' archeologie du savoir作者: Michel Foucault出版…

I 序論

ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537p.016 要するに、 狭義の歴史学、本来の意味での歴史学が、変化の少ない構造を強調しつつ出来事の闖入を消し去っているように思われるのに対し、 思考、認識、哲学、文学の歴史は、断絶を増…

II-VII 注記と帰結

II-VI 戦略の形成

『言葉と物』を例に。 ここでいう「テーマあるいは理論」の例 [123]: 18世紀の文法における根源的言語 19世紀の文献学における、あらゆるインド=ヨーロッパ諸語のあいだの近縁関係に関する理論 18世紀における種の進化のテーマ 重農主義者たちにおける、農…

II-V 概念の形成

諸概念が共存しうる(前概念的な)言表領野について、『言葉と物』(古典主義時代の博物学、17-18世紀の一般文法)を例に。 各節末でのまとめ V [122]: 諸概念の形成を分析するためには、それらの諸概念を、理念性の地平にも、思想の経験的な歩みにも関係づ…

II-IV 言表様態の形成

言説に対する主体の位置について、臨床医学における医師の位置を例に。 臨床医学は、医学的言説における、いくつかの互いに区別される諸要素の間の関係設定とみなされなければならない。つまり、臨床医学は、 医師の地位にかかわっていたり、 医師がそこから…

II-III 対象の形成

19世紀以来の精神病理学の言説を例に。 各節末でのまとめ IV [108]: 一つの言説形成に固有の諸体制の体制を、「言葉」によっても「物」によっても定義すべきではない V [122]: 諸対象の形成の諸規則を分析するためには、それらの諸規則を、物の中に根付か…

II-II 言説形成

このへんからいよいよ本論。 この節では、 [a] 研究を始めた時に持っていた見通し(仮説)と、 [b] 研究を進める中でそれらが裏切られ、かわりに得られた見通しと の対比が4つ提示される(p.064以降)。 で、III〜VII にて それぞれが敷衍される。p.75 のま…

II-I 言説の統一性

節見出し

ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 II 言説の規則性 I 言説の統一性 II 言説形成 III 対象の形成 IV 言表様態の形成 V 概念の形成 VI 戦略の形成 VII 注記と帰結

III-V 歴史的アプリオリとアルシーヴ

[言説の]ポジティヴィテの形態(そして言表機能が作動するための諸条件)が定めるのは、諸々の形式的同一性、テーマ的連続性、諸概念の転用、論争の作用といったものが 場合によってはそこで繰り広げられうるような、一つの領野である。こうして、ポジティ…

III-IV 希少性、外在性、累積

希少性 [224] [224] ふつうの分析が狙っていること: (全体性): 「扱われている様々なテクストが、どのようにして[…]一つの時代全体に共通であり得るような意味作用を担うのか」 (過剰性・豊穣性): [225] フーコーの狙い(希少性): 「どのような原…

III-III 言表の記述

■本節の二つの課題 [201]: [A]「諸言表を記述するという最初に提案された任務を、今後どのようなものとして理解すべきなのか」 [B] 「このような言表の理論は、その理論なしに[本書のII章で]素描された言説形成の分析にどのようにして適合しうるのか」 A…

III-II 言表機能

a [指示][165] b [主体への関係][173] c [関連領域への関係][180] d [物質性][188] 次節冒頭におけるまとめ 言表を、言語学的タイプの一つの単に(…)として定義することはできない。私が相手にしているのはむしろ、さまざまな単位(…)を作用させて…

III-I 言表を定義すること

節見出し

ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 III 言表とアルシーヴ [147] I 言表を定義すること [149] II 言表機能 [165] a [指示][165] b [主体への関係][173] c [関連領域への関係][180] d [物質性][188] III 言表の記述 [2…

ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 IV 考古学的記述 I 考古学と思想史 II 独創的なものと規則的なもの III 矛盾 IV 比較にもとづく事実 V 変化と変換 VI 科学と知

V 結論