語「史料」の用法(松沢裕作『歴史学はこう考える』第1章について)

ツイッターで以下のようなコメントを見かけたので、考えたことを少し書いてみます。 ただし私が書けるのは歴史学者の仕事についてほとんど何も知らなくても この本を読めば言えることだけですが。 コメントA とりん(・と・)@trinh_JPムムム、「研究対象と…

催事告知:読むことの共同的訓練に資する指導者なし読書会をいかに組織・運営するか

(2024年9月)催事告知:読むことの共同的訓練に資する指導者なし読書会をいかに組織・運営するかコロナで始まりカツカレーで終わった哲学オンラインセミナーがいよいよ活動を停止するそうです。 これからしばらくの間解散イベントが続くのですが、そのうち…

第30回日米経営学史茶話会:中北浩爾(2008)『日本労働政治の国際関係史:1945-1964』第01回

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で最も人気のない日米経営学史茶話会の次回例会は 9/11 夜に開催します。 次回から新しい書籍に入ります。お申し込みはこちらから:https://bit.ly/iSociology 第30回 日米経営学史茶話会 文献:中北浩爾,20…

いただきもの:『現代思想』52-12(特集:読むことの現在)

どうもありがとうございます。現代思想2024年9月号 特集=読むことの現在作者:市川沙央,頭木弘樹,三宅香帆,石岡良治,宮﨑裕助,田中純青土社Amazon

荒畑靖宏(2009)「脱自としての心的生──ハイデガーとマクダウェルの「特異」な外在主義」

通勤読書。 『存在と時間』読書会におけるご教示による。 荒畑靖宏「脱自としての心的生──ハイデガーとマクダウェルの「特異」な外在主義」『成城文藝』 206, 2009.https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001337472275456 はじめに I II III IV V

前田禮子(2005)「アメリカの超越主義思想」

通勤読書。 前田禮子(2005)「アメリカの超越主義思想:マックス・ミュラーの宗教学成立の周辺──エマソンとの関わり他」追手門学院大学人間学部紀要 18, pp. 35-51http://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000145OTEMON_401050206 要約 はじめに 〈なぜ…

荒川出版会読書会:渡邊芳之(2010)『性格とはなんだったのか──心理学と日常概念』

まえがき 第1章 性格と心理学 第1節 性格心理学小史 第2節 本書の構成 第3節 性格に関連する概念 第2章 心理学において、性格概念はどのように用いられてきたか 第3章 一貫性論争──なにが争点だったのか 第1節 一貫性論争前史 第2節 ミッシェルの『…

お買いもの:ウォルター・ミッシェル(1968)『パーソナリティの理論──状況主義的アプローチ』

渡邊芳之(2010)『性格とはなんだったのか──心理学と日常概念』「あとがき」経由 パーソナリティの理論: 状況主義的アプローチ作者:ウォルター ミッシェル誠信書房Amazon

お買いもの:益岡隆志・田窪行則(2024)『基礎日本語文法 第3版』

基礎日本語文法 第3版作者:益岡 隆志,田窪 行則くろしお出版Amazon 版元:https://www.9640.jp/book_view/?970

ブックフェア「スタンリー・カヴェルからはじめる書棚散策」@紀伊國屋書店新宿本店

8/8(木)から紀伊國屋書店新宿本店にてカヴェル祭り始めます。 主著と目される大著『理性の呼び声』の邦訳刊行を記念し、フィルカル文化人を中心とする以下のチームにて選書・解説を行いました。 お布施を持って遊びに来てね。 ブックレット目次 はじめに(…

酒井泰斗+吉川浩満「読むためのトゥルーイズム」第五回

第四回まで書いたところで力尽き しばらくお休みしてしまいましたが、吉川浩満さんとの共著連載「読むためのトゥルーイズム」の第五回を入稿しました。 2024年8月7日発売号(九月号)に掲載予定です。 前回までで準備作業のうちの「目次を読む」が終わり、今…

第29回 日米経営学史茶話会:梅崎・南雲・島西(2023)『日本的雇用システムをつくる 1945-1995』第10回

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で最も人気のない日米経営学史茶話会の次回例会は 8/6夜に開催します。 お申し込みはこちらから。 第29回 日米経営学史茶話会 文献:梅崎修・南雲智映・島西智輝,2023,『日本的雇用システムをつくる 1945-1…

哲学書を読むための論理学サマースクール@一橋

今年もまた、アイツが帰ってくる。 ㅤ 哲学書を読むための論理学サマースクール 講師:葛谷潤・富山豊

第二期史料データセッション 第32回

史料データセッション第32回を 2024年6月30日(日)午前に開催します。 史料提供者 木村直恵(学習院女子大学)「戦後日本の寄合記述--デモクラシーと通俗道徳」 きだみのる「気違い部落周游紀行」1946 より 34節「協同作業とは協同してじぐをまくことである…

渡辺和博とタラコプロダクション(1984/2010)『金魂巻:現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造』

UTデータセッション実習の準備。 これは厳しい。ほとんど何を言っているかわからないぞ。金魂巻: 現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造作者:渡辺 和博,タラコプロダクション主婦の友社Amazon金魂巻―現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層…

朴 沙羅 単著執筆準備作業進捗報告互助会2-03

次回は 6/25(火)夜に開催します。 月に一度のペースでおこなわれる新書の刊行準備会です。作業タイトルは「日本の出入国管理政策」。 お申し込みはこちらから:

今月の50冊

要求仕様の探検学: 設計に先立つ品質の作り込み作者:ゴーズ,D.C.,ワインバーグ,G.M.,Gause,Donald C.,Weinberg,Gerald M.,ヤナ川 志津子,純一郎, 黒田共立出版Amazon Action at a Distance Studies in the Practicalities of Executive Management Robert Jo…

特集:スタンリー・カヴェル

長らく敬して遠ざけてきたカヴェルに、ついにつかまってしまいました(嘆フィルカル Vol. 9, No. 1 ―分析哲学と文化をつなぐ―作者:高萩智也、鵜殿 憩、相松慎也、吉田廉、荒畑靖宏、佐藤光重、筒井一穂、スタンリー・カヴェル、秋葉剛史、植村玄輝、銭 清弘…

お買いもの:古田徹也(2022)『このゲームにはゴールがない:ひとの心の哲学』

カヴェル月間。 このゲームにはゴールがない ――ひとの心の哲学 (単行本)作者:古田 徹也筑摩書房Amazon https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480843272/=title 第一章 他者の心についての懐疑論 第二章 懐疑論の急所 第三章 懐疑論が示すもの 第四章 …

荒畑靖宏(2016)「日常性への回帰と懐疑論の回帰」

カヴェル月間続き。21世紀の哲学をひらく:現代思想の最前線への招待ミネルヴァ書房Amazon https://www.minervashobo.co.jp/book/b217295.html 荒畑靖宏「日常性への回帰と懐疑論の回帰――スタンリー・カヴェル」 1 日常言語哲学の方法 2 日常性への回帰と共…

飯田隆(1997)『ウィトゲンシュタイン:言語の限界』

カヴェル月間続き。390頁。 現代思想の冒険者たち 7作者:飯田 隆講談社Amazon ウィトゲンシュタイン (現代思想の冒険者たちSelect)作者:飯田 隆講談社Amazon https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203317 まえがき 001 第1章 1929年 013 第2…

池田喬(2021)「アメリカ哲学の体現者としてのハイデガー:ローティ、カヴェル、ねじれた現象学の異境的展開」

カヴェル月間続き。何処から何処へ: 現象学の異境的展開 (明治大学人文科学研究所叢書)作者:池田喬,合田正人,志野好伸,美濃部仁知泉書館Amazon http://www.chisen.co.jp/book/b558025.html はじめに 第1章 ハイデガーとアメリカ 第2章 ハイデガー・プラグ…

ヴァレリー(1897)「方法的制覇」(La conquete methodique)

通勤読書。入門読書会用資料。 精神の危機 他15篇 (岩波文庫) (岩波文庫 赤 560-5)作者:ポール・ヴァレリー岩波書店Amazon ヴァレリー・セレクション 上作者:ポール・ヴァレリー平凡社Amazon

1991 上野-江原論争

UTデータセッション実習の資料。家父長制と資本制: マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫 学術 216)作者:上野 千鶴子岩波書店Amazon 上野千鶴子(1990/2009)『家父長制と資本制』 第4章「家父長制の物質的基礎」 https://www.iwanami.co.jp/book/b…

いただきもの:スタンリー・カヴェル『理性の呼び声:ウィトゲンシュタイン、懐疑論、道徳、悲劇』

どうもありがとうございます。 なぜこれをメチエで・・・・理性の呼び声 ウィトゲンシュタイン、懐疑論、道徳、悲劇 (講談社選書メチエ)作者:スタンリー・カヴェル講談社Amazon ペーパーバック版への序 序文 第1部 ウィトゲンシュタインと人間的知識の概念 …

お買いもの:バーナード・バーバー(1952→1955)『科学・社会・人間』

この本、邦訳があったの知らなかった。 Bernard Barber, 1952, Science and the Social Order. ISBN:B0000CILGM ISBN:0313203563 ISBN:1245640526 https://dl.ndl.go.jp/pid/3023534 科学社会人間 (1955年) (緑園選書)作者:バーナード・バーバー緑園書房Amaz…

ジョルジョ・アガンベン(2006)「装置とは何か」

ハイデガー『芸術作品の根源』読書会のサブテキスト。 10節構成、邦訳では11頁ほど。 ジョルジョ・アガンベン(2006)「装置とは何か」 高桑和巳訳,『現代思想(特集=アガンベン)』2006-6, 青土社https://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2695 Giorg…

第27回 日米経営学史茶話会:梅崎・南雲・島西(2023)『日本的雇用システムをつくる 1945-1995』第6回

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で群を抜いて最も人気のない日米経営学史茶話会の次回例会は 5/21夜に開催します。 お申し込みはこちらから。 第27回 日米経営学史茶話会 文献:梅崎修・南雲智映・島西智輝,2023,『日本的雇用システムをつ…

お買いもの:金庸『射雕英雄伝1 砂漠の覇者ジンギスカーン』

UTDSにて留学生さまに教えていただいたもの。射ちょう英雄伝 1 (徳間文庫 き 12-11 金庸武侠小説集)作者:金 庸徳間書店Amazon 射ちょう英雄伝 1 (徳間文庫 き 12-11 金庸武侠小説集) 射ちょう英雄伝 2 (徳間文庫 き 12-12 金庸武侠小説集) 射ちょう英雄伝 3 …

【告知】(4/28)社会学研究互助会 アネックス3:佐藤裕『ルールの科学』合評会

社会学研究互助会では来る 4/28(日)に下記の催しをおこないます。 ルールの科学: 方法を評価するための社会学作者:佐藤 裕青弓社Amazon 社会学研究互助会 アネックス3:佐藤裕『ルールの科学』合評会 検討対象:佐藤裕『ルールの科学──方法を評価するため…