(3/12) ベルクソン哲学研究会

毎年やっているのだが、会期前にwebに告知が載るのははじめて見たような気が...

第17回 ベルクソン哲学研究会


  • 若狭美緒「『試論』における言語の問題の位置──二種類の多様性の相補的関係をめぐって」
  • 大矢靖之「『二源泉』における社会内の様々な罪悪について」
  • 藤田英隆「ベルクソン『知的努力』における「動作的図式」について」
  • 石井敏夫・平井靖史「ベルクソンの「連合」論(仮)」

たぶん観にいきます。

「観に」て(略)。 ──でも 観に。

関東社会学会の例会と被ってるね。

門脇「現象学における〈動機付け〉の概念」

昼食。

よい論文をご教示いただいた。感謝感謝>faaさん


まず

それぞれ確認したあと、そこから振り返って改めて

探っていこうとするもの。この議論は後に、この本↓でさらに展開されているが、

そちらのほうは、アンスコム v.s デイヴィッドソン(〜動機 v.s 因果)の検討を介して さらに遠くにいこうとしているものなので、ハナシはそれなりに込み入っていて

その方面の議論にあまり馴染みのない私には

けっこうむつかしかった、という記憶がある。が、上記論考を読むと、『理由の空間の現象学』という著作が「動機付け」論考からの首尾一貫した展開であることが確認でき、全体としての話の見通しはよくなった 気_が_す_る。 ──てとこで、『理由の空間』のほうも再読しておこうかな。


 この論考では、アンスコムフッサールのパラレリスムの確認のあとで、さらにそれをウィトゲンシュタインのほうへと延長する(というか差し戻す)方向が示唆されているが、この議論はルーマニ屋にとっても利得がある。
 フッサールの「孤独な心的生活」についての議論は──デリダの かの有名な批判以降特に──非常に評判が悪いものだが、(その筋の方々はみなご存知のように)『社会的システムたち』(のコミュニケーションの章)のなかでルーマンは、フッサールのその議論をデリダに抗して擁護する*1趣旨の発言をしている。 ‥‥例によって悪筆ルーマンは その箇所でほとんどまともな敷衍をしておらず、正味のところいったいなにをどこまで考えての発言なのか 自信をもって解釈を展開するのは難しいのだが、

そこで例によって読者としては腹立たしい思いをさせられることになるのだが

門脇さんがここで行っている、

  • 言語ゲームの側から「孤独な心的生活」を捉えることは フッサールの主張に反するわけではない〉(大意)

という主張がデフェンスされうるものであるのなら

おそらくこの主張は「教科書の現象学」(的通念)には
もちろん、「超越論的主観性」のような観念にベタに訴えるとかいうことなら話は別だが
反するだろうし、残念ながら私には、その主張の当否について判断する力はないが、

ルーマンの議論も「ついでにいっしょに」デフェンスされてしまうことになる。めでたい。


 ちなみに、こちら↓の本では、同趣旨だが、それがひっくり返ったさらに強い主張*がなされており、ルーマンの議論との重なりは、こちらのほうがもっと見えやすい:

フッサール ~心は世界にどうつながっているのか (シリーズ・哲学のエッセンス)

フッサール ~心は世界にどうつながっているのか (シリーズ・哲学のエッセンス)

* 〈「孤独な心的生活」についても言語ゲームのほうから捉えるのが筋というものだ、と考えてこそフッサールの主張に適う〉(大意)



追記
■ダメットの見解と対照のこと:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20070408

*1:or 少なくともニュートラルなものには読めない

お買いもの:

全570ページのうち、メルロ=ポンティ講義ノートは140ページほど。残りは、1995年にソルボンヌで開かれた「可感的なもののフィギュール」(les figures du sensible)という国際シンポジウムをきっかけに書かれた14名の研究者によるメルロ=ポンティ論。訳者あとがきが三人の訳者による鼎談なのがおもしろい。

すごい商売してるね。

フィロソフィア静岡

リンクしていただいてたのでみにいってみたわけです。URLみて(´,_ゝ`)という顔に一瞬なりましたがまじめに活動しておられる様子で高感度アップ。
静岡のかたどうぞ。

(第一回)滝沢オフにて哲劇新刊の題名が決定されし件に就て


昨日の決定事項のうち、誰も書いていないものが一つあるので忘れないようにメモしておきますが。
哲劇新刊のタイトルは、下記に決定致しました。

『心脳問題2──黄金の枝の謎』




Juneさん曰く:

吉田+八雲コンビは「日本のドゥルーズ-ガタリ」である、あるいはドゥルーズ-ガタリは「フランスの哲劇」である

なんだ。「日本のドゥルーズ騙り」じゃなかったのか。
安心しました。



【追記】050302

 ナイスダンディ所長に「酒井を誘惑汁!」とのご指示をあおったのですが、最近自分としてレアなことに一人ラブラブモードなので、バトンをどなたかにお譲りしたいと思います。

誘惑の件ですが。本人からのワンポイントアドバイス
まず尻魅せ。いきなり。
  ──これは比較的ポイント高いです。



ちなみにあんなあくどい日記書くからにはどんな輩だよ?と思わしき日曜社会学さんの真の姿は超ダンディワイルド路線です。まじびびりました。

なぬ?

【ダンディ】(新明解 http://www.sanseido.net/
─な〔dandy〕 からだつきがスマートな上に、衣服の着こなしもよく、人との応対の仕方などにそつの無い 男性(様子)。
「──な紳士(服装)」

あぁ。
痩せてる、とw。要するに。

ちなみに、「ワイルド」は「〜髭生えてる」ってことね。敷衍するに。