長谷川「組織理論の構成をめぐる基礎的問題」

朝食。
今週は高尾本週間です:http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20060218

  • はじめに
  • 組織形成についてのシステム論的説明
    • バーナードの組織概念
      • 組織の定義
      • 組織の成立要素
      • 公式組織における非公式組織の機能
    • ルーマンの組織概念
      • 社会システムとしての組織
      • 公式組織の形成過程
  • 権威と動機づけについてのシステム論的理解
    • 権限の再定式化
      • バーナードの軽減需要説とルーマンの権威論
      • 意思決定のプログラム化
    • 組織成員の動機づけ
      • 目的合理性とシステム合理性
      • 組織目的と動機づけの分離
  • 結語



これコピらせて(>誰か)

ルーマンの理論の紹介」て。スゴいタイトルだ...。75年だから、青井秀夫論文よりも前に出てるものですな。

奥山「20世紀組織理論の欠陥とポスト官僚制の意味」

昼食。

  • 奥山敏雄 (2001) 、「20世紀組織理論の欠陥とポスト官僚制の意味」、筑波大学社会学研究室『社会学ジャーナル』26、p.53-78

どよよよよん。見事に「システム論的」な論文です。



  • 官僚制の限界
  • ポスト官僚制論
  • ポスト官僚制を理解する焦点深度
  • 組織という秩序の主題化
  • 組織を理解する問の狭隘化
  • システム環境図式へ
  • 自己準拠の発見:組織概念の抽象化へ
  • システムの自律性とオートポイエーシス組織システムの同一性の抽象水準
  • 結語



メンテナンスがボロボロな筑波大学のウェブサイト(´・ω・`):http://www.social.tsukuba.ac.jp/

日曜社会学>ルーマンに関係するかもしれない(わりと新しい)日本語のオフライン文献リスト>組織論関連

ものすごくひさびさに更新。下記論考をドカンと登録。
新曜社社会学の本をたくさん出してくれていた昔はよかったなぁ(遠い目

  • 奥山敏雄、1986、「組織を捉える視角と装置」、『ソシオロゴス』10:120-142
  • 奥山敏雄、1987a、「組織システムの制度論的考察─ルーマン組織理論の批判的展開─」、『社会学評論』38-1:60-76
  • 奥山敏雄、1987b、「組織における目的-手段解釈の意味」、『ソシオロゴス』11:128-147
  • 奥山敏雄、1987c、「組織と戦略をめぐる問題構成のゆくえ」、『経営行動』2-4:62-70
  • 奥山敏雄、1988、「戦略形成過程の記述モデル」、『経営行動』3-2: 61-70
  • 奥山敏雄、1989、「組織における構造化と環境」、『社会学ジャーナル』14:82-101
  • 奥山敏雄、1991a、「組織の世界」,吉田民人(編)『社会学の理論でとく現代のしくみ』:153-168,新曜社 isbn:4788503921
  • 奥山敏雄、1991b、「意思決定過程への社会学的視座」、『社会学ジャーナル』16:113-130
  • 奥山敏雄、1997、「近代産業社会の変容と組織のオートポイエーシス」、駒井洋(編)『社会知のフロンティア』:128-159,新曜社 isbn:478850619X
  • 奥山敏雄、1999、「組織の社会学理論におけるメタファーの意味」、『組織科学』33-1:4-13
  • 奥山敏雄、2001、「20世紀組織理論の欠陥とポスト官僚制の意味」、『社会学ジャーナル』26:53-78
  • 奥山敏雄、2002a、「組織理論における秩序問題の欠如とそれが課す理論的限界」、『社会学ジャーナル』 27:103-120
  • 奥山敏雄、2002b、「組織と意味」、『社会学ジャーナル』27:121-142
(リスト提供ありがとうございました>Takaoさん)

お買いもの:駒井編『社会知のフロンティア』

1,000円♪

高尾本合評会準備

評者の田中さんはバーナードがご専門。なので、合評会に先駆けてルーマンとの関わりにおける)バーナードについてのレクチャーをお願いした。
そのプレレクチャーpdf が先ほど届いたところ。ちゃんと10日もまえにいただけるとはありがたい限り。

奥山「意思決定過程への社会学的視座」

高尾本週間の夕食。

  • 奥山敏雄、1991、「意思決定過程への社会学的視座」、『社会学ジャーナル』16:113-130

これは勉強になった。
『システムたちisbn:4769908083』と『経済isbn:4830940395』における意思決定理論を、「予期」の現象学(的社会学)的検討を介して拡張する議論をしている。

ただしこれではまだ「【社会】システム論」にはなってない*──「予期理論」だ──とは思うけど。
* 「予期」を【社会】の水準において 扱 う すべを持っていないのか、それともそれを読者に 提 示 す る すべをもっていないのか。どちらなのだろうか。

Azam

私は読んでないのですが、先日研究会で仕入れた情報によると、こっち↓の本では「準主役扱い」だそうです:

Mad Travelers: Reflections on the Reality of Transient Mental Illnesses

Mad Travelers: Reflections on the Reality of Transient Mental Illnesses