涜書:ルーマン『目的概念とシステム合理性』

高尾本週間の夕食。

目的概念とシステム合理性―社会システムにおける目的の機能について

目的概念とシステム合理性―社会システムにおける目的の機能について

  • 第4章 目的設定の機能
    • システム/環境理論
    • 目的機能
    • 目的の特殊化、環境分化、問題解決の一般化されたメディア
    • 目的設定の規定度
    • 目的設定の矛盾
    • 機能的等価物
  • 第5章 目的プログラミング
    • 機能と構造のディレンマ
    • 目的/手段の性格づけの相対性
    • プログラムの構成:多段階性
    • プログラムの構成:多節性
    • プログラムの構成:時間的秩序
    • 問題と問題解決
    • コントロール
    • 組織
  • 結語 経験的研究と規範的研究の分離について


ところで高尾本合評会だが、もう二人くらい参加者がいてくれてもよいと思う。

涜書:高尾『組織と自発性』

高尾本週間の朝食。
第5章と補章あたり。

組織と自発性―新しい相互浸透関係に向けて

組織と自発性―新しい相互浸透関係に向けて

補章は「3つの自己準拠」概説。
第5章における〈構造的カップリング/相互浸透〉概念の腑分けと扱いは微妙*。
構造的カップリング」が一方的、「相互浸透」のほうが相互的な概念であるのなら、──常識的に考えると── 両者を「二者択一」的に扱うのではなくて、「前者のほうから後者を論じる」のが筋ってもんじゃないのだろうか。

これもルーマンに尋ねればよいのか著者に尋ねればよいのかよくわからん疑問だが。

そうではなくて、考えているのがもっと別の事、たとえば「この用語選択は、対象選択──区別の選択──に依存したものだ」といったことであるのなら、

つまり「〈個人/社会〉という区別を扱う の で、この概念を使用するのだ」というのなら

単にそのように書けばよいだけの話**。



* 典拠は石戸2003:
教育現象のシステム論 (教育思想双書)

教育現象のシステム論 (教育思想双書)

** そちらのほうは注に書いてある。
まぁそのやりかたでは私は納得しないけど。それはまた別の話。

涜書:奥山「近代産業社会の変様と組織のオートポイエーシス」

高尾本週間の昼食。

パラダイム転換キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

  • はじめに
  • 近代産業社会の変様と組織
  • 近代社会の機能的分化と組織
  • 相対的自律性と無関連化
  • 相対的自律性と制御
  • 組織内過程への注目とシステム境界
  • 入力型の記述から閉鎖型の記述へ
  • 社会システムのオートポイエーシス
  • オートポイエティック・システムとしての組織
  • パラダイム転換の意義と課題

やっぱりこれからはオートポイエーシスだよねパパ! というまとめで。

涜書:高尾『組織と自発性』

高尾本週間の夕食前半。

組織と自発性―新しい相互浸透関係に向けて

組織と自発性―新しい相互浸透関係に向けて

第4章「情報技術の日本型組織コンテクストへの影響」


ところで高尾本合評会だが、もう1人くらい参加者がいてくれてもよいと思う。そろそろ(あと24時間くらいで)閉め切るけどいい?

涜書:駒井編『社会知のフロンティア』

高尾本週間の夕食後半。この本めちゃおもろい。

サブタイトルが「社会科学のパラダイム転換を求めて」で、「各執筆者は、かならず文中に一度は〈パラダイム転換〉という語を用いること」という決まりがあったのだと思われる。
「んなわけねーだろ!」と突っ込みたくなるところで みんなバシバシと「パラダイム転換!」「パラダイム転換!」と叫んでて、ずっと横っ腹をくすぐられているかのような読書感をたっぷりと味わえます。おすすめ。
(或る意味)★4つくらい。