齋藤了文[1999→2001]

高知講演準備。
著者WEB頁:http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~saiton/work.html

  • 齋藤了文(1999)「工学の哲学のすすめ」 日本ファジィ学会誌 11-4.
  • 齋藤了文(2000)「工学の知識と責任」 中部哲学会年報 32.
  • 齋藤了文(2000)「工学倫理の考え方」 PROSPECTUS 3.
  • 齋藤了文(2001)「逆問題と認識論」 数学セミナー 2001-2.

齊藤了文(1999)「工学の哲学のすすめ」

  • 齋藤了文(1999)「工学の哲学のすすめ」 日本ファジィ学会誌 11-4.
  • 2.1 工学の哲学に向けて
  • 2.2 あいまいなアイディアの明確化
  • 2.3 安全性とメンテナンス
  • 2.4 社会における設計の知
  • 2.5 設計におけるあいまいさの対処
  • 2.6 まとめ

ファジィ学会におけるシンポジウム(1999.6.2)の記録。
1.1、「難点」が書いてないのでは。

  • 1.3:「世界の地図を詳細にするということを知識の印と見る見方から、うまく行動ができるということを知識の印と見る見方に移ると、あいまいさの評価も非常に異なってくる。」
  • 1.4:「「あいまいさ」というものは「問題解決」という場面において取り上げられる」
  • 1.5:「設計や契約において通常あらわれるあいまいさは、ファジイ理論が扱おうとするあいまいさとは違っている。」
    • しかも工学者の知識は [1]熟練 と [2]科学的分析には [3]尽きない。[したがって、知識には少なくとも三つのタイプがある]
  • 1.6:「工学の知識、特に設計におけるトレードオフの考慮や、要求仕様の明確化は、分類を典型とする知識のあり方とは違っている。」

「詳細な地図があるだけでは、現実の複雑な計画を立てるのに足らない」と言っているが、これに相当する議論は 1 の中には含まれていないのでは。

  • 2.1:[2]理論知でも [2]行動の知でもない [3]総合を行う設計の知 について考えたい。
  • 2.2:
    • 要求仕様を実現するやり方は複数ある。
    • 設計は総合的である=の評価基準は複数ある。


この時点で一つ単著を刊行されていたのか。

齋藤了文(2000)「工学の知識と責任」

  • 齋藤了文(2000)「工学の知識と責任」中部哲学会年報 32.
  • はじめに
  • 1 工学の知識
  • 2 人工物と人間社会
  • まとめ

文献

齋藤了文(2000)「工学倫理の考え方」

「〈工学の登場による社会の変化に法曹はどう対処してきたか〉を見ることによって工学の特徴を考える」みたいなはなし。

  • 齋藤了文(2000)「工学倫理の考え方」 PROSPECTUS 3.
  • 工学倫理の面白さは、倫理的思考よりも、経済や法の具体的な機構を解明することがまず重要だということにある。
  • 広い意味での法社会学こそが工学の倫理に必要だ

文献

トレードオフについて

ヒューマン・エラーについて。