III-IV 希少性、外在性、累積

希少性 [224]

  • [224] ふつうの分析が狙っていること:
    • (全体性): 「扱われている様々なテクストが、どのようにして[…]一つの時代全体に共通であり得るような意味作用を担うのか」
    • (過剰性・豊穣性):
  • [225] フーコーの狙い(希少性): 「どのような原理にしたがって、実際に言表されたシニフィアン集合のみが出現可能となったのか」

外在性 [229]

  • 内在性〜本質性
  • 外在性〜偶然性、中立性

累積 [234]


まとめ:

  • 諸言表の一つの集合を、一つの意味作用の閉じられた過剰な全体性としてではなく、欠落のある切り刻まれた一つの形象として記述すること。
  • 諸言表の一つの集合を、一つの意図や一つの思考や一人の主体の内面性を参照するのではなく、一つの外財政の分散に従って記述すること。
  • 諸言表の一つの集合を、起源の瞬間ないしその痕跡を見出すためにではなく、一つの累積の種別的形態の数々をそこに見出すために記述すること。

それは、[…]私がポジティヴィテと呼びたいと考えているものを打ち立てることである。

  • 一つの言説形成を分析すること、それはしたがって、
    • 言語運用の一つの集合を、
    • 言表のレベルにおいて、言表を特徴付けるポジティヴィテの形態のレベルにおいて
      扱うことである。
もし、
  • 全体性の探求を希少性の分析によって置き換え、
  • 超越論的基礎のテーマを外在性の諸関係の記述によって置き換え、
  • 起源の探索を累積の分析によって置き換える
者のことをポジティヴィストと呼ぶとしたら、私はまさしく一人の幸福なポジティヴィストであり、私は喜んでそれを認める。[238-239]