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asin:4326151757asin:B00AYDQ566ISBN:3825237141

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コミュニケーションが成立するのは、ひとがメッセージの選択性を理解できる場合、つまり、その選択性を自分のシステム状態の選択に使える場合に限られる。

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  • 動機づけ: SGCMは 他人が行った選択の結果を、自己の選択の出発点として受け入れるように勧め、そうした受容を期待可能にする
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コミュニケーション・メディアが自立化していく背景には、特別な相互行為状況と その枠の中での特殊的な問題設定が 存在している。自明性で満たされた共同生活の中からコミュニケーション・メディアが姿を現してくるのは、影響関係が偶発的で、そのためどちらかというと、まずは他人に影響を及ぼすことのできそうにない領域に限られる。


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  • 日常的なコミュニケーションにおいて情報が多くなるような一定の発展段階に達すると、ようやく真理が問題となり始める
  • 一定の量の財貨残高が存在するような発展段階にいたって初めて、財貨を稀少性の観点から条件依存的な支配に委ねることが意味を持つようになる
  • 人々の感情や世界イメージが非常に個人化──偶発化──するに至って初めて、愛が必要になる
5 〈一般化したコード/選択的なコミュニケーション過程〉

ここで帰属理論が導入される。

  • 〈コード/コミュニケーション過程〉という区別によって、次のように捉えることが可能になる:
    • 権力はパートナー一方の属性や能力ではない。
    • 真理は表象や命題の属性ではない
    • 愛は感情ではない
    • 貨幣は財産ではない
    • 信仰は人格の内面的結びつきではない
  • 「権力過程で生じることは、権力者が引き起こすものである」という因果帰属は──理論家が行うものである以前に──コミュニケーション参与者たち自身が行なっている、状況の単純化

権力理論が扱うべきなのは、この帰属過程の〈コードによる規制〉の方