02 理論的基礎1: 階層分化から機能分化への転換にはどのような再構造化が必要なのか

II (151) : 【ステップ1/3】機能分化への移行には どのような再構造化ともなうか。
  • 各下位システムは、秩序を保証するが資源も要求し、問題解決をするが問題転嫁もする。
  • 移行期における上流階層におけるコミュニケーション: 役割レベルで始まっていた機能分化の阻止
  • 機能分化へ向けての転換は役割構造を根本的に変化させる: 達成役割の分出だけでなく、特殊な補完的役割の分出も必要。
    • ex. 政治固有の意義をもつ公衆の形成(民主化
    • ex. 研究の共鳴領域として専門分野に関する判断力をもつ「科学共同体」の形成
    • ex. (教育される)子供や生徒といった特殊な役割類型の形成
    • ex. 市場によって構成され市場によって到達可能な(純然たる)消費のための役割
      • それとともに、平等・相互性・お互いの権利の義務の均衡という古い考え方が崩壊する。
        対称的-相互的な社会性の規範化は、影響力のない社交という特殊領域に押し込められる。