III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」

  • [01] 伝統的な議論:〈交換的正義/配分的正義〉
  • [02] 印刷技術以降:「等しいケースには等しい判決を」(ドグマティクに定位した法的営為)←決定の一貫性としての正義
    • [03] 問題の抽象化: 「なにが同じ(/同じではない)ものとして扱われるか」。等しい事案と等しくない事案の弁別。→「正義」は徳目ではなくなる。
      • [04] いくつかのゼマンティク: 〈正義と衡平 aequitas〉、〈法 justitia と慈悲 clementia〉
      • [05] 立法(=決定による法の変更)が増大すると、「一貫した決定」の要求とは矛盾してくる。時間の上での食い違いが不正義ではないことを根拠付ける仕事は、政治システムへと転嫁される。
        • [06-10] 略
  • [11] ■「適度な複雑性としての正義」の準拠問題:

法の内部での複雑性が増大しているにもかかわらず、一貫した決定を下すことは、つまり、同じ事例と異なる事例を区別することはいかにして可能なのか。