影響の一般化

どのあたりから再出発できるか、と考えてみる。真っ先に思いつくのは、相互作用/組織 の区別。てことで、まずは温故知新。『公的組織の機能とその派生的諸問題』『権力』の差異について、つらつらまとめてみるテスト。
ルーマン先生の『権力』(1975)にて曰く:

〔「影響の一般化」について、『公的組織』においてターミノロジーを整備したが、〕その後、さらにコミュニケーション・メディアの理論を仕上げようとしたことが、〔『権力』におけるターミノロジーの〕手直しのきっかけとなった。[第6章注155: p.191-2]

『権力』(1975)『公式組織』(1964)
時間的一般化
  • 先行する行為によって惹起されるチャンスの差異化に基づく[p.114]
  • 事項的一般化
  • 一般的な解説と論証の能力が比較的無批判的に仮定されているということ、ないしは、実際に適切だと確証されたケースにもとづいて他のケースに転用されるということ、によって成立する[p.115]
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    社会的一般化
  • 「他の人々もまた従っている」という経験を通じて、自分の従おうとする用意もまた強められる、ということにもとづいている[p115]
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    で、ルーマンは、このターミノロジーの変更で「何をしたのか」、というのが問いのその1.