Familiarity, Confidence, Trust

hidexさん、コメントありがとうございました。
この論文については、ルーマンフォーラムでの私(と角田幹夫さんと)の議論は、つまるところ「この論文わけわからん」というところで止まったままでした。ので、こうした「明快な読みの方針」を提出できるのはうらやましい限り。あとは、その解釈に賛同できれば言うことないのですが‥‥‥。
あと、そもそも私にとっては、ルーマンのテクストはあいかわらず謎のままにとどまっているので──その点でも、「ルーマンの意図」に言及できる hidexさんが眩しいですが──、以下の「お返事」でも、「ルーマンの文章のここは〜〜と理解できる/この文章はわからない」というふうなことを、なよなよと書いてみることしかできないと思います*1。あらかじめ断ればいいってもんじゃないですが、まぁ、その点 あらかじめのお断りをば。
さてともかくも。
せっかく丁寧に書いていただいたので、それに即して話をすすめさせていただこうと思んですが、なにか「お返事」を書いてみるその前に、ひとつ、前提的・予備的な質問=お願いをさせてください。ここ↓について:

trust/confidence-差異は、帰属attributionと認識perceptionの差異のみがレリヴァントということになります。「図」とも言えない図(笑)を参照。ルーマン自身はこう言ってます:
私は確信と信頼の間の区別を提案したい。両概念とも、失望に陥るかもしれない期待を参照している。普通のケースは、確信のそれである。……他方で信頼は、あなたの側での前もっての関与を要求する。信頼はリスク状況を前提とする……確信と信頼の区別はそれゆえ、認識と帰属に依存する。
id:hidex7777:20040212#p3

で。
ルーマン「自身」の発言、「確信と信頼の区別はそれゆえ、認識と帰属に依存する」について、その図を参照して、私はナニを理解すればよかったでしょうか。──というのがよくわからなかったです。ので、その点を

言い換えると、このテーゼをhidexさん「自身」がどのように理解したのかを
いますこし敷衍していただけるとありがたいです。よろしく〜。

*1:ルーマンが「なにを意図しているか」とか「ルーマンの正しい読み」とかについて書けることはないので。