邦訳読む限りでは、こんなこと↓になっているのだろうと思うわけですが:六-4:現実性は因果性として図式化される。・・・・・・しかもそれは図式の二重構造において。合法則性と価値とが選択の補助として用いられるわけである。↑「図式の二重構造」というのがわかりません。「二重」といいうのは、「合法則性」と「価値」が二重になっている、ということでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20040223#tg1_6_4
主導的な解釈図式 | 縮減形式 | |
---|---|---|
社会的 | 人はみな「認識する主観*」だ | コンセンサス |
事象的 | すべては因果の流れの中に[原因/結果] | <合法則性/価値> |
時間的 | 時間は未来に向かってリニアに開ける[過去/未来] | 歴史、計画 |
* このネタは、次の「意味」論文**にも登場する(が、「詳しく説明」してくれているわけではない):四12を見よ。
しかし、訳をみただけでは はっきりしないので、やっぱり原文掲示を希望。
「合法則性と価値」は「ペア」だけど、「歴史と計画」は「並置的例示」、のような気がする──ので、上の表はそう書いてみた──が....どうなのか?
「過去:未来|歴史:計画」ってわけじゃないよねぇ。
ちなみに『社会システムたち』(「意味」の章)での議論を対比してみると、こんな↓感じになるのかな、と:
論争(1971*) | 社会システムたち(1984) | ||
---|---|---|---|
社会的 | 主観性 | (コンセンサス) | 道 徳 |
事象的 | 因果性 | (合法則性/価値) | モノ図式 |
時間的 | リニアな時間表象 | (歴史、計画) | カレンダー、歴史etc. |
↑記憶に基づき構成しました(w
* 元になった学会報告は1968年。