- 水島久光、『閉じつつ開かれる世界:メディア研究の方法序説』、勁草書房、ISBN:4326601752、2004/06、3,150円
著者さんの、自著を宣伝して曰く:
これは、去年1月に 東大大学院学際情報学府 に修士論文として提出した原稿 [略]。
どんな本かって? [略] 「僕らが“メディア”と呼んでいるモノたちには、共通した“メディア性” [略] が潜んでいるのではないか」 ということを突き詰めて考え、そのことによって、個別メディアに囚われない、例えばテレビとデジタルメディアを架橋する視野(パースペクティブ)を拓こう!という、([略])壮大っつうか、いささか大仰なテーマにチャレンジしたものです([略])。
中身は 結構理論的なアプローチ をしてると思います。下敷きにしているのは「ハイデガーの『存在と時間』、ラカンの『セミネール』、そしてパースの『現象学』『記号学』『形而上学』・・・そう、20世紀の哲学の綺羅星 です。[略]
系譜学的には、またこれらの論者の「正統派の研究的文脈」で見たら、いろいろ問題のある解釈をたくさんしているかもしれません。まあ、「メディア」の問題に引き付けた、アクロバティックな思考実験だと思っていただければ、結構楽しんでいただけるのではないかと思います。[略]
てことで。
激しく「大先生系」の予感。