夕食前半。だめぽ。
オートポイエーシスの世界―新しい世界の見方 (近代文芸社新書)
- 作者: 山下和也
- 出版社/メーカー: 近代文芸社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 新書
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ルーマンによれば、学問システムは「真・偽」をコードにもつ「学的コミュニケーション」を構成素とする社会システムです。学的コミュニケーションには、学問的叙述とそれに対する批判や評論、学会における発表や質疑、シンポジウムにおけるディスカッションなどが属します。このシステムはオートポイエーシス・システムですから閉じており、学的コミュニケーション以外のものは産出しません。と言うか、それに次の学的コミュニケーションが継続しなければ、そもそもこのシステムの構成素である学的コミュニケーションにはならないわけですが……。実際に学的コミュニケーションから成っているこのシステムの構造を「学問」と呼ぶことができるでしょう。言うまでもなく、学者個人は学問システムから見ればその環境に属することになります。
学問システムが社会システムであることは確実ですが、ただ、ルーマンによるこのコード付けは少しおかしい。これでは、偽なるコミュニケーションは学的ではないことになってしまいます。[p.224]
おかしいのはあなたです。
なお、背景色をつけたところは笑うところだと思われます。
ところでこの本の著者さんは、「説明する」ということがどういうことであるのか(また どういうことではないのか)についてもう一度よく考えてから出直した方がよいと思います。たとえばこんな発言:
■追記
と、続きを書かずに放置してしまいましたが、著者さんとディスカッションする機会がありました。