涜書:『生命科学の近現代史』

昼食。

生命科学の近現代史

生命科学の近現代史

  • 第1章 近代生物学の思想的・社会的成立条件
  • 第2章 近代生物学・医学と科学革命
  • 第3章 近代医学・生命思想史の一断面──機械論・生気論・有機体論
  • 第4章 生命科学と社会科学の交差──一九世紀の一断面
  • 第5章 中世ルネサンスの医学と自然誌
  • 第6章 人種分類の系譜学──人類学と「人種」の概念
  • 第7章 優生学の歴史
  • 第8章 生態学と環境思想の歴史
  • 第9章 生物学と性科学
  • 第10章 生物学とフェミニズム科学論
  • 第11章 概念史から見た生命科学

1、2、3、4、9、10、11章。玉石混交。一本の分量が少なすぎるので、おもしろい章の筆者もかなり苦戦している感じ。おそらく学部生向けの教科書として編集されていて、それはそれでよいのだけども──そうだとしたらなおさら、だが──特に、3章でDQNアトラクターにトラップされているあたりとか、非常に印象が悪かったっす。(しかも編者だし...。)
というよりも、正直、度肝を抜かれたといってよい。

あと、市野川論考と他の論考との温度差がかなーーーりあるような気がするのは私だけでしょうか。