涜書:『家族の構造・機能・感情:家族史研究の新展開』

うがー。本読んでる暇がねぇ....。



夕食。
家族の構造・機能・感情―家族史研究の新展開

家族の構造・機能・感情―家族史研究の新展開

家族史研究の動向をざっくり概観してみました的な、小さい小さいアセスメント本。(文献解題とかついてるし、教科書か。)
原著1980年、邦訳が1988年出版なのでかなり古いけど、──ラスレット読む前にトッドを読んでしまった私のような──門外漢には教えられる事多し。

「とにかくもぅなんだか歴史研究ってめちゃめちゃたいへんな仕事だぁ〜」という事情だけは伝わってくる。はい。
  • 第1章 序論
  • 第2章 人口動態研究
  • 第3章 感情研究
  • 第4章 世帯経済研究
  • 第5章 家族史文献解題



楽しく読んでたこれ↓がボロクソに言われててビビる。

3章で、アリエス、ショーター、フランドンと並んで取り上げられている。

家族・性・結婚の社会史―1500年‐1800年のイギリス

家族・性・結婚の社会史―1500年‐1800年のイギリス

不可能な仕事をしようとする印象深い企てである。上流階級については有益だが、それ以外の社会階級についてはほとんど役に立たない。[p.140]

( ´Д⊂

『パッシオン』(ISBN:3518067478)の7章でルーマンもとりあげていた*1「道徳のリバイバル」ネタについても、手厳しい:

[p.64]

*1:ただしルーマンのはフランスの話。