社会科学基礎論研究会・シュッツシンポ速報



【シンポジウム(第6回)】準拠点としてのシュッツ

昨年張江さんが論文でおこなった批判に対する応答として行われた山田さんの報告[要旨]には度肝を抜かれた、といってよい((c)サトベン)


張江さんの批判は、「山田のシュッツ科学論解釈は、

  • [1]〈志向性分析〉と〈活動の分析〉とを混同した上で、さらに
  • [2] 前者を消去したものだ」(大意)

というものだった*。[要旨]


山田さんの報告は、ひとまずはそれを認めた上で「ではエスノメソドロジーは、それに対してどう応答するのか」という形ではじまったのだが、結局報告で示されたのは、要略すると

  • その混同は、もともとガーフィンケルが 博士論文の中で行ったものだ(大意)

ということ(だけ)だった。

 これでは「答え」になってない(し、そんなものを「答え」にしてよいわけがない)


 私は質疑応答時間には別の研究会@市ヶ谷#にいっていたので その後のやりとりを聞けなかったのだが、あとで確認したところによると、この点──問いと答えが噛み合っていない点──について ディスカッションは リプライは なされなかったらしい。
 なんだそりゃ..... どうなってんだ....

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年報社会科学基礎論研究 (第3号(2004年度))

年報社会科学基礎論研究 (第3号(2004年度))