ルーマン「経済的な行政行為は可能か?」/「新しい上司」

読書会@新宿。
1960 / 1962。双方ともに終了。


ルーマン・デビュー当時のドイツ経営社会学業界の雰囲気についてはこちらを参照のこと:
http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040905#p1


ニクラス・ルーマン「経済的な行政行為は可能か?」(1960年作品)

行政における決定の合理性とは。
最適合理性にも部分最適(©サイモン)にも限界を見出すハノーファの参事官ニクラス・ルーマンさん(33歳)が採用するのは、満足化原理(©サイモン)。しかし満たすべき満足化基準とはいったいどんなものだろうか。
ここに 組織の存続 を 機能分析の準拠問題 として捉える という着想が登場する。
ハーヴァード留学直前のルーマンさんの思いのたけを詰め込んだ疾風怒濤の第二論文に、乞うご期待。

「新しい上司」がやってくる!!

ニクラス・ルーマン「新しい上司」(1962年作品)

最初期ルーマン第3弾。

ハーヴァードから帰国したルーマンさん(35歳)が最初に取り掛かった仕事は、上司の交代が職場の非公式秩序に及ぼす問題点を析出することだった。

新しい上司が来るとどうして職場がぎくしゃくするのか!? ──謎をめぐってルーマンさんの非公式組織論が炸裂する!

イラスト:なんばさん