涜書:赤川『セクシュアリティの歴史社会学』

夕食。俺がいちからコチークシュギを勉強するスレ。俺コチ。

セクシュアリティの歴史社会学

セクシュアリティの歴史社会学

これだけ厚いと さすがに「一気に通読」というわけにはいきませんな。
とりあえず前半をぱらぱらしたあと、まずは──この本のキー概念である「性欲のエコノミー」をタイトルにもつ──8章以降を通読。

  • 第8章 性欲のエコノミー問題
    • 1 発動し,処理せねばならぬものとしての性欲
    • 2 性欲のエコノミー問題
    • 3 夫婦間性行動のエロス化
  • 第9章 「強い」有害論
    • 1 オナニー有害論に対する社会学的説明
    • 2 オナニー有害論/無害論の恣意的線引き
    • 3 「強い」有害論
    • 4 生きられた現実としての「強い」有害論
    • 5 オナニー有害論のナショナリズム
    • 6 性欲を統御する主体と修養・立身出世
    • 7 オナニー有害論の階級/階層性
  • 第10章 「弱い」有害論
  • 第11章 性欲自然主義と性=人格論
  • 第12章 性欲のエコノミーの変容
    • 1 「セクシュアリティの近代」の階級/階層問題
    • 2 澤田順次郎主幹・性雑誌の読者層
    • 3 戦時期・戦後期の連続/不連続問題について[中間考察]
    • 4 性欲のエコノミー秩序の完成態
    • 5 オナニーの規制緩和
  • 第13章 オナニー至上主義とセックス至上主義
    • 1 オナニー経験の変容
    • 2 医学内部のオナニー必要論
    • 3 オナニー言説の哲学化・文学化
    • 4 オナニー言説の大衆化
    • 5 オナニー至上主義とセックス至上主義
    • 6 女性のオナニー論
    • 7 性=人格論の分裂
  • 第14章 性欲のエコノミーから親密性パラダイム
    • 1 オナニー有害論の生成と消滅
    • 2 セクシュアリティに関する二つの意味論
    • 3 同性愛言説の変容
    • 4 性欲のエコノミー秩序の崩壊
    • 5 親密性パラダイム
    • 6 夫婦間性行動の脱エロス化
    • 7 性=人格論という桎梏

あとがき:

[‥]社会学が学際領域の中で生き残ろうと思えば、「歴史学者より資史料を読み込み、かつ、これまでの社会学者よりキレ味ある理論を創る」という二つの課題を、自らに課していくしかない。
[‥] 社会学者を名乗る以上は、バーリ・トゥードの戦場でも通用する「地味な技術」を普段から鍛錬しておく必要はある。その意味で、私たちにとって手本となるのは、普段は普通のプロレスをしているが、バーリ・トゥードでもプロレスラーの強さを実証したアレクサンダー大塚である。

超人社会学
つーか誰やねん google:アレクサンダー大塚

いや注はついてるんだけどね。