ニクラス・ルーマン「機能的方法とシステム理論」(1964年作品)

昼食。

  • Niklas luhmann, "Funktionale Methode und Systemtheorie,"
    in Soziale Welt 15 (1964), pp. 1-25
    Soziologische Aufklärung 1: Aufsätze zur Theorie sozialer Systeme, Westdeutscher Verlag, 1970, pp. 31-53 isbn:3531141767

http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20060213

【いちから読む──最初期ルーマン読書会】第7回(featuring Hope M

ルーマン・フォーラム」のオフライン分科会【いちから読む──最初期ルーマン読書会】では、二週間に一度のペースで ルーマンの最初期論文を ほぼ発表順に読んでいます。
次回の開催は2月13日夜、新宿とか渋谷とか馬場とかそのへんで。



お申し込みは【ルーマンフォーラム案内】から。


ひさびさに読んだけど、やはりなかなか面白いね。この論文。
こういうの↓とか、いまだにちっとも変わらんようにみえるしなぁ:

[‥] 一般に、斯く斯くの問題連関があるとか、然々の解決可能性があると指摘する際には、その裏に、問題が自らの解決を、厳密な意味で決定するのではないとしても、自ら動員するのだ、という仮定が隠れている。結果を問題として考えることで、機能主義は結果を原因へと変換しているのである8。問題それ自体が動機であり、動因であるという考え方である。問題がいつまでも問題であり続けることはなく、問題は本質的に不安定である。それゆえ、問題自身が解決を駆動するという主張を支えるために、そしてそれに対する基礎づけを免れるために、「緊張」、「欲求」、「対立」、「均衡」の攪乱といった様々な比喩表現が、問題概念の代わりに用いられている。問題の問題性はこのようにして、一挙に事実性の水準へと転移される。[12段落目:ホープ訳]

8 この意味で、ただしこの意味に限って、よく言われる通り、機能主義は目的論的因果性の考え方を、実際には克服しえていない、と主張することができる。[‥]