本日のブクオフ:ブルデュ『住宅市場の社会経済学』

訳が出るのは すこし久々のような気が。出版5年もすれば さくさくと訳が出るブルデュ業界+藤原タッグが羨ましい。

住宅市場の社会経済学 (Bourdieu Library)

住宅市場の社会経済学 (Bourdieu Library)

積んでおこうと思ったのに うっかり数章読んでしまった。
最初のところのアレげな経済学批判がとてつもなく激しくウザいけど、そこを我慢してやりすごせば 絵に描いたように「いかにもふつうに社会学」な本です。
邦訳タイトルはいかにも「時事ネタ狙い」ですが、「経済の社会構造」って大テーマでもって住宅市場を狙うあたりがさすがはブルデュー先生。
あと訳者がコチークコチークうるさい。


なべち曰く:

なんっすかこの邦題名は。

前半部の目次はこんな↓感じなんで、内容には適ってるのです。後半部は──まだ読んでないけど──経済人類学をめぐる「理論的」考察のようなので、先生としては「事例編+理論編」で、あわせてセットで「経済の社会構造」論、というつもりでいらっしゃるのではないかと。

前半部の内容だけでタイトルにしちゃったのはおそらく営業的な判断でしょうが、でも確かにこっちのほうが売れそう。

I部 住宅市場

  • 1章 行為者の性向と生産の界の構造
  • 2章 国家と市場の構築
  • 3章 地方権力の界
  • 4章 強制下の契約
  • 結論 小市民階級の困窮の基盤