涜書:ヒューズ&シャロック『社会調査の哲学』

読書会@池袋
第四章。ポパーとクーン。

The Philosophy of Social Research (Longman Social Research Series)

The Philosophy of Social Research (Longman Social Research Series)

■大意メモ:

  • 科学研究に「不合理的・非合理的」な側面があることについては、ポパーとクーンのあいだに見解の相違はない。あるのは、科学研究という活動が〈批判的〉なものなのか、それとも〈同調的conformist[=社会化-的]〉なものなのか、という点についてである。
  • クーンの議論は社会科学者にも大きなインパクトを与えたが、それが社会科学にたいしてどのような含意をもつのか については、じつはあまり判明ではない。
    • 「社会科学を〈パラダイム論的〉に描く」という利用のしかたをした香具師はいたけどなw。