朝食。
- 13章 組織は不断につくられる──組織と労働のエスノメソドロジー(google:松戸武彦執筆)
- 作者: 宮本孝二,森下伸也,君塚大学
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1994/04/01
- メディア: 単行本
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なんかあれこれ書き込みがある。けっこう真面目に読んだらしい。まったく覚えてないw!
すごい〆だよ:
相互作用論的観点もエスノメソドロジカルな観点も、[‥] 構造決定論にたたない研究方針である。したがって、具体的な社会問題の解決のための構造的把握には有効ではない。たとえば、過労死の問題の解決は日本の企業・職場社会の構造的特徴の把握なしには不可能である。しかしながら、エスノメソドロジカルな観点は、一定の事例がどうして過労死としてカテゴリー化されないのか、というような問いには有効である。人々は日常的活動を「合理的に」形成していくというようないい方は、現状追認に向かう場合もないわけではない。しかしながら、わが国の企業・職場社会の社会的構造感がどのようにして形成され操作されているのかは、ゆるがせにできない研究課題なのである。[p.188]
なにが「したがって」なのーー!?
〈構造/過程〉って区別を 分類・レイベリングのために使う──そして、EMを後者に「割り当てる」──から、こういう議論になっちゃうだけじゃねーの。
ていうか「現状追認」キタ━━━━ヽ(・∀・` )ノ━━━━!!!!
なんだそりゃー。「過労死の問題は日本の企業・職場社会の構造的特徴なので仕方がない」という現状追認の仕方だって可能でしょうに...。 「現状追認しない(でいられる)ための確固たる立場」なるものを 前もって確保でき──またしなければならず、そしてそれには意味があ──る
言いかえると、「現状の認識」と「現状の追認」を 区別するためのウルトラなやり方がある、
とでもいう思いなしがなけりゃ、こういう主張はできないよなぁ。ていうか「社会的構造感」キタ━━━━ヽ(・∀・` )ノ━━━━!!!!
書誌メモ:
- Anderson,R.J., Sharrock,W.W., et al. 1984 Applied Sociological Perspective, George Allen & Unwin.
- Baccus, M.D., "Multipiece truck wheel accidents and their regulations" in Garfinkel, H. ed. 1986 Ethnomethodologicl study of Work, Routledge & Kegan Paul.
- Bittner,E., "The concept of organization" in Turner, R. ed,. 1974 Ethnomethodology, Penguin.
- Silverman, D. 1971 The Theory of Organizations -- A Sociological Framework, Heinenmann.
- Zimmerman, D.H. "The practicalities of rule use" in Douglas, J.D. ed. 1971 Understanding Every life, Aldine Publishing Company.
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