- 長岡克行、1998、「経営組織のオートポイエーシス」、片岡信之他編『新しい時代と経営学』p.58-89、ミネルヴァ書房、isbn:4623028631
メモ。
【1998】20世紀組織論のスタンダードとしての「オープンシステム論」と「意思決定論」について
「オートポイエティック・システムとしての組織」論なるものが どのような意義と含意を持つかというのは、20世紀組織論のスタンダードである「オープンシステム論」と「意思決定論」が受けた批判をみると わかるよ、
つまり、問題への一つの解決策として理解できるよ
という話。
- 1 経営組織と経営組織論
→「経営」という言葉の多義性:3つの理由 - 2 経営学における組織論問題
→ドイツ経営学における「企業の理論」- 「経済的数量」を扱う理論と「組織を扱う理論」
- 3 オープン・システムとしての経営組織
→基本構図とそれに対する批判- 〈環境〉概念および環境決定論に対する批判:→「自己言及性」
- 構造形成についての反省→「自己組織化」(この項趣旨不明)
- 4 意思決定論に対する諸批判
4つの批判例(この論文ではこのへんはあっさりと)- ピーターズ&ウォーターマン
- ブルンソン
- 伊丹&加護野
- ミンツバーグ
- "The Structure of "Unstructured" Decision Processes", Administrative Science Quarterley 21, 1976
"Of Strategies, Deliberate and Emergent", Strategic Management Journal 6, 1985
- "The Structure of "Unstructured" Decision Processes", Administrative Science Quarterley 21, 1976
「意思決定」が「心理的」なものではない件について。(ここあとで再考)
- 5〜7 (ルーマン組織論の解説なので略。)