メモ。
- 作者: 片桐雅隆
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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もういちどさいしょからゆくーりよんでみるよ。
序章 第1節 社会の喪失と社会学の再構築
従来社会学がキーワードとしてきた、聖性や規範、構造やシステム、行為や意味などに代わって、カテゴリー化の作用に焦点を当てて自己や社会の存立を問う [p.5]
こういう↑話を、著者は、
- ミード〜シンボリック相互作用論(マッコール「役割アイデンティティ」)
- シュッツ〜エスノメソドロジー(類型化、MCD)
- コチーク主義(バダンテール、バルト)
- 社会心理学(ターナーの「自己カテゴリー化」→chap.05)
とかの議論を援用しつつ展開するよ、という確認が 序章第2節↓
序章 第2節 カテゴリー論と認知社会学 [p.5-11]
[1]
社会心理学者のマッコールらの「役割アイデンティティ」論は、役割を規範や期待の束と考えるのではなく、自己や他者についてのカテゴリーであると考えた。[p.5-6
[2] シュッツ〜エスノメソドロジー系列であげられているのは、「何が相互行為を可能にしているか」
という問い。著者によれば、シュッツは「類型化」でもって、またEMはMCDでもってそれに答えたのだという。
[4] ターナー「自己カテゴリー化」論
自己カテゴリー化論の基本的な視点は、集合体がカテゴリー化の作用によって形成されると考えたところにある。右記のような[=[1]〜[3] に挙げた]社会学におけるカテゴリー論が問題にしてきた論点は重要で興味深いが、その扱っている対象は、特定のものに限られている。それに対して、カテゴリー化の問題を自己や社会一般を説明するキーワードとして使い、そのキーワードを用いることによって社会学の理論一般を考える手がかりを与えてくれたのが自己カテゴリー化論であった。[p.9]
ということで。
著者がやりたいのは、自己や社会一般(←何?)をなんかのキーワードで説明すること らしいです。ということがわかりました。
まとめ
ワルモン エエモン 序1 聖性 規範 構造 システム 行為 意味 カテゴリー化作用 [1] 規範 期待の束 カテゴリー [4] 集合体 カテゴリー化作用 ■著者がやりたいこと: 自己とか社会とか相互行為とかを「カテゴリー化作用」をキーワードにして説明すること。
やぁ。今日はなんか成果があがった気がするなぁ。よかったよかった。
序章第3節「全体の概要」
まとめ&ピックアップ:
- 第1章: 自己は、それを定義づけるカテゴリーによって構築されるよ。
- 第2章: 役割は──規範や予期の束ではなく──自己や他者を定義するカテゴリーだよ。相互行為は、カテゴリー化に基づく行為の予期や動機の推論によって形成されるよ。
- 「個々の役割の担い手」としてカテゴリー化されることと、「集合体の成員」としてカテゴリー化されることには質的な違いがあるよ。(→chap.5)
- 第3章: 学史。ミード(役割取得論)とシュッツ(類型化論)について。
- ただし彼らには、認知的な相互行為のありかたに還元できない身体的、感情的な相互行為への視点もあるよ。これ重要。
- 第4章: ステレオタイプ論。1章&2章への補遺?
- 第5章: 集合体はカテゴリー化の作用だよ(←日本語壊れてない?)。 自己や他者を、集合体の成員としてカテゴリー化することが集合体を形成する契機になるよ。
- 第6章・第7章: 相互行為の〈いまとここ〉を──時間的に──超える契機の話。6章は「自己物語」論。7章は「集合的過去」。
- 過去から一貫して持続しているようにみえる集合体も、カテゴリー化に基づく同一性の相互の付与のもとで維持されているよ。
- 終章: (略)
このへんになると、もうはなしがわからなくなっちゃうなぁ(泣。
つーか15ページ読むのに3時間もかかっちゃったよ。あははははは。