デュルムケ

探索中...
またどっかいった。

社会科学と行動

社会科学と行動

宗教生活の原初形態〈上〉 (岩波文庫)

宗教生活の原初形態〈上〉 (岩波文庫)

宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)

宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)

現代社会理論の源流―トクヴィル,マルクス,デュルケム

現代社会理論の源流―トクヴィル,マルクス,デュルケム

意識と社会―ヨーロッパ社会思想1890‐1930

意識と社会―ヨーロッパ社会思想1890‐1930

人というカテゴリー (文化人類学叢書)

人というカテゴリー (文化人類学叢書)

コメント欄が下がりすぎて見に行くのがたいへんなのでこちらに。
『原初形態』はただいま探索中で、まだ確認できておりません。 講義録のほうは読みましたが、カント&ヒュームの名はほとんど出てきませんな。合理論と経験論に対する一般的な批判の中で言及されているくらい。その「一般的な批判」を主題化するのに便利だから固有名詞が使われている、というくらいのことでしょうかね。
いずれにしても、そこで行われているのは、確かに「認識論的」問題設定ではありますな。〈個/集団〉という区別を前提にしたうえで、「認識を規定するカテゴリーは──先験的ではなく──歴史-社会的なものだ。真理は拘束力と規範性をもつけど、それも歴史-社会的なものだ」(大意)くらいのことを言っているわけで。このくらいのはなしだと──むしろ社会学者の主張としては「多数派的」なものなわけなので*──、ここから 何_か_を_な_ぜ救わねばならんのか、というほうが逆に興味をひくところです。(私にしてみると、ここには「救うべきもの」が何も見当たらないので。)
* むしろ(社会学的というよりは)「常識的な見解」、のような気も。