ブラットマン『意図・計画・合理的理由』

夕食。第2章再訪。ひきつづきちんぷんかんぷん(死語)。

意図と行為―合理性、計画、実践的推論

意図と行為―合理性、計画、実践的推論

意図の「取り消し可能性」──ある時点に意図されたことが、後に取り消されうること──を以て、「行為の決定不能性」をいう人がいるよね。でもそれはヘンだ。「意図によって行為が決まる」というのは、「意図されたことが 再顧慮を受けずに遂行される」ということだ。「取り消し可能」ということと「決まっている」ということとはぜんぜん矛盾しない。だから、「取り消し可能」ということをもって「決定できない」などということはできないよ。(大意)

なにしろ「取り消し可能だ」というためには、取り消される当の事柄が前もって「決まって」いないといけない──「決まって」いないものは「取り消す」ことすらできない──のだから、この主張↑は もっともなものであるように思われる。