お買いもの/涜書

S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌]

via Dr.プラティパス カート・ヴォネガット追悼特集

例によって、何も卸すものがなくなったときのヘーゲル特集。

デリヘルの経済学―すべてのビジネスに応用できる究極のマーケティングノウハウ極秘公開!

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これは勉強になった。デリヘルって2兆円産業なんだって! しゅごいね!
こっちも [あとで読む]
デリヘルはなぜ儲かるのか (小学館文庫)

デリヘルはなぜ儲かるのか (小学館文庫)


加藤先生例によっていつもの如し(まぁいつもながら偉いとおもいますけどもー)

 どのような哲学的な挑戦を想定しても、それは『精神現象学』のどこかの記述を避けては通れない。「感覚的確信」「主人と奴隷」「承認」「ラモーの甥」「骨相学」「精神の動物園」「アンティゴネー」「ファウスト」「絶対知」というような魅力的な項目を含む哲学書は、古今東西類を見ない。
 こうしたアイディアの宝庫の中から、一つを取り出して、そこから新しい哲学的な思索の枝葉を広げようとする挑戦が行われているが、当然失敗例も出てくる。
 たとえば「疎外論」「物象化論」は、マルクスの『経済学哲学草稿』とヘーゲルの『精神現象学』にまたがり、かつ現代的な意味での社会批判の原理を含む概念として、多くの論文や著作群を生み出し、思想的なジャーナリズムの流行語とまでなった。「物象化論にこそ社会学のもっとも根底的な把握が存在するのであって、物象化論という視野をもたない研究を私はすべて評価しない」と思いつめた表情で語った社会学者もいた。しかし今日では「疎外論」「物象化論」として論文が書かれることは皆無といってよい。「疎外論」「物象化論」は、「根元的だ」と思い込まされた概念が時代の流行に翻弄されるはかなさをよく示している。[p.8]

2 ホネットの著作のなかの「承認論」という幽霊

 アクセル・ホネットの著作では、「承認をめぐる闘争」(ISBN:458800770X)、「正義の他者」(ISBN:4588007939)という二冊が「承認論」で、ヘーゲル哲学の現代化として魅力的な構想を示している。しかし、ホネットはどこの箇所でも、「これがヘーゲルの承認概念です」と言えるような引用と、その解釈を出していない。[‥] どこかに「ヘーゲルの承認論」という幽霊がいて、その幽霊について膨大な著作が書かれているけれども、幽霊は一度も姿を見せない。[p.12]

YO! 正論おやぢ! 今日もいいこといった!



ジープの既邦訳著作まとめ

ドイツ観念論における実践哲学

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ジープ応用倫理学

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ドイツ応用倫理学の現在

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つづきが5号に載っているらしい。

これ↑↓だれかコピーさせてくれませんかー。


■関連


ところで高田馬場某本屋が異様な光景になっている件:
http://d.hatena.ne.jp/elieli/20070712#1184249521

ヘーゲル特集で40冊w。