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現代思想2007年7月臨時増刊号 総特集=ヘーゲル 『精神現象学』二〇〇年の転回
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デリヘルの経済学―すべてのビジネスに応用できる究極のマーケティングノウハウ極秘公開!
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こっちも [あとで読む]
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加藤先生例によっていつもの如し(まぁいつもながら偉いとおもいますけどもー)。
どのような哲学的な挑戦を想定しても、それは『精神現象学』のどこかの記述を避けては通れない。「感覚的確信」「主人と奴隷」「承認」「ラモーの甥」「骨相学」「精神の動物園」「アンティゴネー」「ファウスト」「絶対知」というような魅力的な項目を含む哲学書は、古今東西類を見ない。
こうしたアイディアの宝庫の中から、一つを取り出して、そこから新しい哲学的な思索の枝葉を広げようとする挑戦が行われているが、当然失敗例も出てくる。
たとえば「疎外論」「物象化論」は、マルクスの『経済学哲学草稿』とヘーゲルの『精神現象学』にまたがり、かつ現代的な意味での社会批判の原理を含む概念として、多くの論文や著作群を生み出し、思想的なジャーナリズムの流行語とまでなった。「物象化論にこそ社会学のもっとも根底的な把握が存在するのであって、物象化論という視野をもたない研究を私はすべて評価しない」と思いつめた表情で語った社会学者もいた。しかし今日では「疎外論」「物象化論」として論文が書かれることは皆無といってよい。「疎外論」「物象化論」は、「根元的だ」と思い込まされた概念が時代の流行に翻弄されるはかなさをよく示している。[p.8]
2 ホネットの著作のなかの「承認論」という幽霊
アクセル・ホネットの著作では、「承認をめぐる闘争」(ISBN:458800770X)、「正義の他者」(ISBN:4588007939)という二冊が「承認論」で、ヘーゲル哲学の現代化として魅力的な構想を示している。しかし、ホネットはどこの箇所でも、「これがヘーゲルの承認概念です」と言えるような引用と、その解釈を出していない。[‥] どこかに「ヘーゲルの承認論」という幽霊がいて、その幽霊について膨大な著作が書かれているけれども、幽霊は一度も姿を見せない。[p.12]
YO! 正論おやぢ! 今日もいいこといった!
ジープの既邦訳著作まとめ
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- ルートヴィヒ・ジープ、「【特別講演】 自己実現、承認、政治的現存──ヘーゲル政治哲学のアクチュアリティ」、ヘーゲル哲学研究 8、2002、p.2〜14
- ルートヴィヒ・ジープ、「承認をめぐる闘争(上) ──イエナ著作におけるヘーゲルのホッブスとの対決」、山内廣隆訳、政治哲学(政治哲学研究会) 4、2005、p27〜54、あなたのホームページタイトル
これ↑↓だれかコピーさせてくれませんかー。
■関連
ところで高田馬場の某本屋が異様な光景になっている件:
http://d.hatena.ne.jp/elieli/20070712#1184249521