大屋『自由とは何か』

いただきもの。夜食前半。
これはいい本ですよ。

自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書)

自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書)

主要主題が出てくるのは3章構成の2章の真ん中(=本の真ん中)。そこまでの頁──つまり本の半分──が、かなりの具体例をあげて・新書に相応しい平明さで 議論の前提を読者に理解させることに費やされている。そして、残りの1章は──「自由」の構成概念である──「責任」にあてられている。これは確かに「法哲学者に望まれる仕事」でありましょう。


ちなみに こちら↑は、学部生時代からの関心が形になったものであり、こちら↓は その間に──それを考える為に/考えながら──勉強したこと(=議論の道具)を まとめたもの、という感じでしょうか。

法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ

法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ