涜書:太田雅子『心のありか──心身問題の哲学入門』

たいへんわかりやすい。初学者にもおすすめ。

それだけに、自分がこの手の話題が ものすごく苦手であることを再認させられましたが。
心のありか―心身問題の哲学入門

心のありか―心身問題の哲学入門

世界に存在するあらゆるものは物質的な存在にすぎないとする「物理主義」。この考えは私たちの日常にも浸透しているが、「心」をこのモノの世界に位置づけようとした途端に、難題が生じる。非物質的な心が、どうやって物質的な身体に因果的な力を及ぼすことができるのか? 心身問題という難題を通して、哲学することの愉しみへ誘う。
  • 序章 なぜ心が哲学の問題になるのか
  • 第一章 心に因果的な力はあるか?
  • 第二章 物理主義を乗り越える1――キムに抗して
  • 第三章 物理主義を乗り越える2――「性質」としての心
  • 第四章 心的な説明は因果的か?
  • 第五章 心的説明から心的因果を目指す
  • 第六章 説明からの試み
  • おわりに――行き着く先とこれからの展望


ちなみにキム本の訳者さんです: