萩原久美子さんのルポ『迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ』が、一部ついったらーの間で話題を呼んでいます。
この↑記事をきっかけに、ただいま著者の萩原さんを招いたイベントの準備が進んでおり、先日私も オフライン会議の第一回に行ってきました。
準備の様子はこちらのブログで随時報告される予定です。
イベントの開催は早くても7月以降ですが、それまでの期間をつかって、ついったー上で 何度か読者交流会を開催します。
第一回目は今週土曜日の晩です。
せっかくのイベントですから、当然、著者の方から「なんらかの問題解決のヒント」を得ることは大きな目標になります。けれど、その前に、この本に書かれているような様々な気持、問題意識や悩みや不安などの「生の声」を、もっと多くの人と共有しておきたい。そして当事者にとっては、あの本をきっかけに、本音が言い共感しあえる場があれば。それが、あの本の魅力の一つでもあるのだから。
私たちもまだ手探りの状態ですし、回によって盛り上がりにバラつきもあるかもしれません。とはいえ、まずは「やってみよう」という気持を大切にしたいと考えました。我々も全員子持ちなので、土曜日の夜に、離れていても実施できる方法として、ツイッターでの交流会を選びました。
http://d.hatena.ne.jp/WLB_cafe/20100523
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テーマ(予定・変更あり):
- 5/29 共働きの夫婦のあり方
- 6/5 均等法世代と氷河期世代
- 6/12 男性の育児休暇
- 6/19 育児休業後の仕事とやりがい
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関心ある方は、まずは [
twitter@WLB_cafe] をフォローしてください。
あとこんな募集も:
右のは同じ著者の新しい本です。左の読んだらこちらも読みましょう。
格差と少子化。共働き家庭の増加。「家庭と仕事の両立支援」の掛け声とは裏腹に、仕事と子育ての狭間で苦悩する30〜40代の女性たち。「両立支援」とは、誰のための、何のためのものなのか。日本とアメリカの職場の実態、制度のありようを描きだす。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-8118-0720-1.html
こちら↑で「まえがき」と詳細目次が閲覧できます。
I 部 彼女たちのいるところ
- 第1章 育児休業、その後──退職へと誘われる母親
- 第2章 夫と妻と子育てと──ジレンマの在りか
- 第3章 働く親は「市民」になれるか──親のニーズと保育所再編
II 部 アメリカの模索
- 第4章 「両立支援」とはなにか──経営戦略、多様な家族観、性差別禁止
- 第5章 ワーク・ライフ・バランス──アメリカの光と影
III 部 両立のゆくえ
- 第6章 すれちがう両立支援──少子化と男女共同参画と
- 第7章 子どもをもち、働くということ──沈黙と格差を超えて
- 結びにかえて
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高度成長期に全国電気通信労働組合(全電通)と電電公社との間で交わされた協約の成立過程を分析し、組織のジェンダー構造と再生産、変容のメカニズムを解明する。日本における育児休業制度の初発の事例である本協約では、何が目指され、その制度は職業生活と家族生活とをどのように接合するものとして把握されたのか。協約成立過程の歴史的再構成を行い、制度実践がもたらした組織内部のジェンダー関係の再生産と変容、そして高度成長期の社会とその後の育児休業の展開に与えた影響を分析する。
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b26256.html
目次
II 要求化決定から交渉、締結まで
- はじめに
- 第3章 全電通の意思決定メカニズムとジェンダー
- 第4章 技術革新・合理化反対闘争と「育児休職」
- 第5章 特別退職法案と「育児休職」
III 協約化後
- はじめに
- 第6章 「育児休職」の受容と定着
- 第7章 全電通の両立支援と男女平等の視覚
- 第8章 女性活用と<家族的責任>をめぐるジェンダー
- 終章 全電通「育児休職」協約の今日的意義
- あとがき
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