通勤涜書:馬原「エルンスト・カッシーラーと「啓蒙」の行方」

ネットで拾った論文を読むものである。

  • はじめに エルンスト・カッシーラーと政治
  • 第一章 シンボル形式の地平と啓蒙の精神──モデルネ構造転換──
  • 第二章 シンボル形式の両面的価値──技術をめぐって──
  • 第三章 文化と政治──シンボル形式の政治的可能性──
  • おわりに 「啓蒙」の新たな始まり


前半は能書きばかりでどうしようかと思ったが、第二論文の後半(=第二章)は面白かった。
カッシーラーにおける政治的なもの」を探るために「技術」というトピックを手がかりにする、というのは──最初ちょっとびっくりしたけど、読めば──「なるほど」と思わされる。

ただし当の「技術論」が面白いかどうかは また別のはなし。

とはいえ、第三章に入ると 議論はまたお題目的なものの羅列に戻ってしまうのであった。うーん...。