- 作者: Stephen P. Turner,Jonathan H. Turner
- 出版社/メーカー: SAGE Publications, Inc
- 発売日: 1990/07/17
- メディア: ペーパーバック
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下記論文経由で上掲の不穏なタイトルを持つ書籍の存在を知りました。
私が読む機会はないと思いますので誰か読んだら内容教えてください。
- ステフェン・ターナー(2009→2012)「沢山のアプローチがあるが,成果は少ない―マートンとコロンビア学派の理論構築モデル―」(久慈利武 訳、東北学院大学 教養学部論集 163)
Stephen Turner, Many Approaches, but Few Arrivals. Merton and the Columbia Model of Theory Construction., Philosophy of the Social Sciences 39-2, 2009, 174-211.
訳者あとがきに曰く:
ステフェン・ターナーの名は,1990 年刊行のジョナサン・ターナーとの共著『不可能な科学:アメリカ社会学の制度的分析』セイジ出版で,アメリカ社会学を戦前のシカゴ学派,戦後のハーバード学派(パーソンズ学派)を中心にとなえるオーソドキシーに異を唱え,
- ギデングズ→オグバーン→ダンカン→クロッグ(統計学,相関分析,パス解析の系譜)
- ギデングズ→チェイピン→セウェル→ウィスコンシン・地位達成派(測定の系譜),
- チェイピン→スタウファー,ラザースフェルド(応用心理学・カテゴリー分析の系譜)
をアメリカ社会学の主流と見なす新しいアメリカ社会学史家として印象に残っていた。パーソンズ,マートンの機能主義に対しては批判者の目で見る学者である。
訳者あとがきに紹介されていた次の論文も、紀要の次の号に訳しておられました。こちらは、コロンビア大学社会学部についての論考だとのこと。
- ジェームズ・プライス(2003→2010)「1950年代のコロンビア大学における理論構築の戦略」(久慈利武 訳、東北学院大学教養学部論集 164)
James L. Price, 2003, Strategies of Theory Construction at Columbia During the 1950s.
http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/research/journal/bk2013/no01.html