頭の悪そうな本のタイトル。

高知講演準備。
2004年に既読だった。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040906/1094457742

頭のいい人の思考プロセス―すぐに使える、図と論理の問題解決スキル

頭のいい人の思考プロセス―すぐに使える、図と論理の問題解決スキル

  • はじめに
  • 第1章 制約理論(TOC)──思考プロセスの基礎となる問題解決の5ステップ
  • 第2章 十分原理──図を描くことで隠れていた原因を見つける
    • 第3章 論理的な賛成留保のカテゴリー──改善に必要な因果関係を明らかにする
  • 第4章 必要条件の思考──ゴールへの目的と条件を明確にする
  • 第5章 移行ツリー──さまざまな行動の中から実行すべきことを導きだす
  • 第6章 未来問題構造ツリー──解決策を実行する前のシミュレーションを行う
  • 第7章 現実問題構造ツリー──システムが達成すべき目的と問題の核を認識する
  • 第8章 雲(対立解消図)──問題を対立関係としてとらえる
  • 第9章 前提条件ツリー──克服すべき障害をあげ、達成までの道すじを決める
  • 第10章 全体的な分析──5つのツールを組み合わせて解決策を決定する

はじめに

  • TOC思考プロセスは「十分原因」と「必要条件」という二つの原理からできている。
十分原因の適用ツール必要条件の適用ツール
現状問題構造ツリー雲 (対立解消図)
未来問題構造ツリー前提条件ツリー
移行ツリー

第1章 制約理論(TOC)──思考プロセスの基礎となる問題解決の5ステップ

23

  • スループット:システムが売り上げによってお金を生み出すペース。いわゆる利益に、後出の業務費用を加えたもの
  • インベントリ:システムがモノに費やすお金の総体。すなわちサプライヤーが組織に提供したインプットの代価
  • 業務費用:インベントリをスループットに変えるためにシステムが費やすお金の総体。賃金、俸給、利息支出、税金、レンタル、保険など、企業を運営するために必要なすべてのお金。システムそのものにかかるお金。

26 物理的制約を管理するための五段階改善プロセス

  1. システムの制約を明らかにする
  2. システムの制約をどのように活用するかを決める
  3. ステップ1、2で決めたことにすべてを従属させる
  4. システムの制約の能力を高める
  5. 惰性がシステムの制約にならないようにする。ひとつの制約が解消されたら、またステップ1に戻る

第3章 論理的な賛成留保のカテゴリー──改善に必要な因果関係を明らかにする

CLRは充足理由律使用時の隠れた仮定を見つけるために使う。

レベル1の賛成留保: 63
  • エンテイティの存在に対する責成留保――私たちが存在すると主張するものが実在することを実証するよう求める。
  • 因果関係の存在に対する賛成留保――原因と結果の関係を実証するよう求める。
  • 明確性に対する費成目保――自分自身に対する場合も含め、伝えようとしている相手に語る言葉が、自分の本当の意図を伝えているかを確認するよう求める。
レベル2の賛成留保: 74
  • 追加的原因の賛成留保――ある結果に対して独立した、つまり、他に従属しないさらなる原因を探すことで、因果関係の存在の真偽をより厳密に検討するよう要請する。
  • 不十分原因の賛成目保――原因に欠けている依存的な要素を探すことによって、さらに因果関係を吟味する。
  • 予測される結果の賛成留保―― 「結果―原因―結果」の科学的方法を利用することによって、因果関係ないしエンテイティの存在を検証するために使われる。

88 に検証のフローチャート

第4章 必要条件の思考──ゴールへの目的と条件を明確にする

95 必要条件を検証するプロセス

  1. 必要条件の関係を作図する
  2. 「隠れた仮定」を明らかにする
  3. 代替案をブレインストーミングする

第5章 移行ツリー──さまざまな行動の中から実行すべきことを導きだす

114 移行ツリーの利用プロセス

  1. 移行ツリーの全体像を決める
  2. 十分原因の思考を使い、出発点となる行動を目標に結び付ける
  3. 好ましくない波及的な影響を見つけ、防ぐ。
  4. 計画を実行する

第6章 未来問題構造ツリー──解決策を実行する前のシミュレーションを行う

147 未来問題構造ツリーの開始点設定:これによって「何がすごいアイデアなのか、そしてそれで何ができると私たちは考えているのか?」の答えを得る。

  1. 出発点となるインジェクション(アイデア)を明らかにする
  2. インジェクションの目標(賛成の理由)を列挙する
  3. インジェクションによって起こる、潜在的に好ましくない結果(反対理由)を列挙すること

第7章 現実問題構造ツリー──システムが達成すべき目的と問題の核を認識する

179 現実問題ツリーのプロセス

  1. 分析の範囲を決める
  2. 問題に関係するエンティティを5から10列挙する
  3. 問題に関係するエンティティ相互の結果-原因-結果の関係を図示する
  4. 明確性と完全網羅を目指して見直し修正する
  5. 「だから何なんだ」テストを実行する
  6. コアの原因を明らかにする

第8章 雲(対立解消図)──問題を対立関係としてとらえる

218 雲のプロセス

  1. 問題を言葉に表し、雲を描く。
  2. 各矢印について、第5章で示した必要条件の思考プロセスを用い、仮定を明らかにし、潜在している解決策を見つける。
  3. 第5章で述べたプロセスを使い、インジェクションのブレインストーミングをする。
  4. 実行すべきインジェクションを選ぶ。

第9章 前提条件ツリー──克服すべき障害をあげ、達成までの道すじを決める

252 前提条件ツリーのプロセス

  1. 前提条件ツリーの目標を決める。
  2. 各目標を達成する上での困難を列挙し、それを克服するための中間目標を列挙する。
  3. 中間目標の実行順序を描く。
  4. 実行!

第10章 全体的な分析──5つのツールを組み合わせて解決策を決定する

292-293の全体図。
この通りに章を組まなかった理由はどこにも書いてない。