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Statistik についてはすでに膨大な量の書物があること、これは同時代人にとっても周知の事実であった。「Statistik の父」と名づけたシュレーツァーその人でさえ、先駆者としてコンリング、オルデンブルガー、ボーゼ、ベックマンといった名前を挙げているのである。シュレーツァーがアッヘンヴァルに見たのは、むしろ方法論上の革新にあった。
Statistik は名前においても事柄においてまったく新しい学問である。統治〔学〕、歴史〔学〕、旅行記などが登場して以来、その素材はすでに部分的に存在していた。しかしばらばらの素材に科学的形式(eine scientive Form)を与え、異種の、しかし与えられた目的にとっては不可欠のデータの集積
をひとつの観点から統合し、このデータを閉じた体系の内へともたらし、それによってこの学問を崇
高な統治の学にとっての重要な補佐役とすること、このことを最初に始めたのは私の師アッヘンヴァルであった。(Schlözer, 1804, S. 1f.)