ようやく購入した。
お買いもの:岩出 博(1989)『アメリカ労務管理論史』
序章
- 先行研究
- 海道進・三戸公(1968)『アメリカ労務学説研究』 未来社 ISBN:B000JA6GI6
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3015226 - 奥林康司(1975)『人事管理学説の研究』 有斐閣 ISBN:B000J9Q9B6
- 津田真澂(1977)『人事労務管理の思想』 有斐閣 ISBN:4641087385
- (1971)『能力主義管理の開発―新しい日本的労務管理のために』 労働法学出版 ISBN:B07MVXC4PH
- 後藤敏夫(1980)『人事管理の理論』 学陽書房 ISBN:B000J88L8G
- 海道進・三戸公(1968)『アメリカ労務学説研究』 未来社 ISBN:B000JA6GI6
- [005] 後藤(1980)の素材選択についてのコメント:
「たしかに、行動科学は労務管理と密接な関係をもつ無視できない成果である。しかし行動科学の諸努力は、人間欲求理論に基礎をおく新たな「動機づけ」の原理や施策を主な内容としたものである。端的にいえば、ライン管理者の人間管理の改善に貢献するライン労務管理技能論としての意味をもつものが多い。だがここでは、労務部門の役割や伝統的な労務管理諸制度・手続への言及はほとんどなく、包括的な労務管理テキストと同列に位置づけることには無理があるように思う。」
第一章 アメリカにおける労務管理の成立
- 労務管理:personnel management / administration
- [009] 労務管理の役割:①経営労働秩序の安定・維持 と、それに基づく ②労働力の効率的活用
- [010] 能率増進運動 efficiency movement:19世紀の労働運動に対する経営者側のリアクションです。
- 成行管理 drift management:利潤分配制や割増賃金制など、賃金支払制度の合理化によって労働能率の向上をねらったもの
- 科学的管理:賃率決定の科学化。個々の労働者の作業能率を増大させることにより、労働者にとっての高賃金と経営者にとっての低労務費の同時達成を目指した。
- [012] テイラーの理念:科学によって労使は協力できる。科学による精神革命こそ科学的管理法の本質である。
- [012] ミュンスターバーグの産業心理学
- [014] 第一次世界大戦。陸軍に「人事分類委員会」(the Committee on Classification of Personnel)が設置され、産業心理学者と雇用管理者の協力のもとに兵科適正の測定のためのテストが開発さた。1920年代には、この選抜テストが労働者選抜・配置上の主要な手続として喧伝された。
- 1910年代。職業補導運動 vocational guidance movement
- [015] 合衆国の総人口
・1860年 3140万人
・1900年 7600万人(うち移民1400万人)
・1920年 10600万人 - [016] 福利厚生運動 welfare movement
- [017] 労働組合組織率
・1900年 06%
・1910年 10%
・1920年 20% - 産業民主主義思想の登場