- 序 研究の出発点と目的
- 第1章 日本語教育における文法意識の変遷
- 1.1 教育のための文法の成立と発展 : 1970年代~80年代前半の文法観とその後の展開
- 1.2 コミュニカティブ・アプローチと文法–1980年代半ばから90年代における文法観の転換
- 1.3 教育文法と日本語学的文法の関係をめぐって :『コミュニケーションのための日本語教育文法』による問題提起
- 1.4 日本語教育のための文法に関する現在の様々な展開
- 1.5 第1章のまとめと問題提起
- 第2章 「教科書」から考える:従来の文法記述と現行教材
- 2.1 ハズダに関する先行研究
- 2.2 教材に見られる傾向と問題点
- 2.3 ハズダの文型提示上の留意点
- 2.4 現行教材の分析から見えたこと
- 第3章 「学習者」から考える:学習者の文法理解から観察される文法記述の問題点
- 3.1 調査の概要
- 3.2 会話作成タスクから観察される問題点
- 3.3 文章作成タスクから観察される問題点
- 3.4 調査を通じて見えたこと
|
- 第4章 「教師」から考える : 文型の「意味」と誤用訂正 : 教師の文型訂正行為から見られる問題点
- 4.1 調査の概要
- 4.2 教師による説明のタイプと問題点
- 4.3 不自然さの真の原因
- 第5章 運用力につながる文法記述のための分析方法
- 5.1 教育/学習のための文法記述に必要な視点
- 5.2 文脈とは何か
- 5.3 ハズダについての先行研究と本書の立場
- 5.4 運用のための文法記述の方針 : ハズダの場合
- 第6章 運用力につながる文法記述のための基礎研究 : ケーススタディ「ハズダ」の分析
- 6.1 ハズダの文脈化
- 6.2 ハズ(ダ)を用いた表現のバリエーション
- 6.3 類義表現との使い分けについて
- 第7章 文脈を重視した文法記述試論
- 7.1 ハズダの文法解説試案
- 7.2 文脈を用いた文法記述の方法と問題点
- 結び 「教育文法」とは何か
|