「読むためのトゥルーイズム」書籍化の準備。
講義録
全集58-63 1919-1923年前後の講義
- 1920/21 全集60 冬学期講義「宗教現象学入門」(Einleitung in die Phänomenologie der Religion)
- 現象学的な概念が「内容的意味|関係的意味|遂行的意味」の三層として提示される。そのうちの「遂行(Vollzug)」を促すための方法として「形式的告示」が登場し、特に第2部のパウロの手紙の解釈において、この手法が実践される。
- 1921/22 全集61 冬学期講義:『アリストテレスの現象学的解釈――現象学的研究の導入』
- 前年の講義をさらに方法論的に深めたもの。「生」が自分自身を固定化しようとする傾向に対して、それを問い直すための「対抗的運動」として形式的告示を位置づける。
- 1922 ナトルプ報告:『アリストテレスの現象学的解釈(解釈学的状況の告示)』
- マールブルク大学への転任のために書かれた教授資格論文の要約。解釈学的状況を告示する方法が縮約的に提示されている。
- 1923 全集63 夏学期講義:『事実性の解釈学』
- 『存在と時間』直前の形態。事実性を捉えるための方法として形式的告示が登場する。
その他の講義
- 全集21 夏学期の論理学講義
- 一般化と形式化の違い、対象・現象の違いに関連して形式的告示が論じられる
- 全集24『現象学の根本問題』
- 形式的告示という語そのものはあまり前景化せず、「存在論はいかなる方法をとるべきか」「現象学的還元・解釈とは何か」といった形で、より論理的な方法論が前面に出る。
文献1:形式的告示
- 1997 寺邑昭信「形式的告示について:初期ハイデガーの方法論」鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集 46
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001338887144448 - 2001 寺邑昭信「存在と時間注解1」鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集 54
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050282813857749120 - 2006 岡本敦之「形式的告示と現象学的解体――初期ハイデガーの思索に見られる二つの問題とその克服――」,『大谷学報』(85; 4),1-29頁.
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050300291280764416
https://contractio.hateblo.jp/entry/20260301/p5 - 2007 若見理江「ハイデガーにおける形式的告示の形成過程」,『大谷学報』(86; 2),18-36頁.
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050581766257510656 - 2010 池田喬「初期ハイデガーにおける現象学的経験概念」フッサール研究 8
https://sites.google.com/site/husserlstudiesjpn/journal/vol8 - 2012 齋藤元紀『存在の解釈学: 『存在と時間』の構造・転回・反復』
https://contractio.hateblo.jp/entry/20120817/p1 - 2013 田村未希「前期ハイデガーの方法概念――初期フライブルク講義における「歴史性を理解する」という課題と方法論的形成について――」『現象学年報』(29),133-140頁.
[https://cir.nii.ac.jp/crid/1520009408438556416
](https://cir.nii.ac.jp/crid/1520009408438556416)https://pa-j.jp/pg104.html - 2021 上田圭委子『ハイデガーにおける存在と神の問題』
- 2022 上田圭委子「ハイデガーと可能性としての『宗教現象学』」Heidegger Forum 9
https://cir.nii.ac.jp/crid/2051151842029153920 - 2020 山崎諒「ハイデガーの『形式的告示』──「何であるか」と「いかにあるか」の連繋に着目して」 『哲学の探究』 47
https://cir.nii.ac.jp/crid/2050025942149529856
GA60「宗教現象学入門」や『存在と時間』、『存在と時間』成立期の講義(とくにGA24『存在と時間の根本問題』講義)との関連が整理されている。
https://contractio.hateblo.jp/entry/20260301/p1 - 2024 木下由裕「なぜ中期ハイデガーの哲学に芸術論が必要だったのか――「形式的告示」と「詩作」の差異を手掛かりとして――」『哲学の探求』51
形式的告示と詩作はにているけど違うよ、というはなし。
https://cir.nii.ac.jp/crid/2051714792026381440
https://www.wakate-forum.org/data/tankyu/content51.php
https://contractio.hateblo.jp/entry/20260301/p2 - information-philosophie.de Formale Anzeige
https://www.information-philosophie.de/heidegger-formale-anzeige.html
文献2:宗教現象学
- 1994 棚次正和「宗教現象学の展開とその学問的な基本性格」 哲学・思想論集 19
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390572174605261568 - 2013 上田圭委子「ハイデガーにおける存在と神の問題」(博士論文)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1910583860707127040 - 2025 奥谷浩一「初期ハイデガーの宗教の現象学」札幌学院大学人文学会紀要 (118)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050025098815762944 - 2020 土屋博「宗教現象学について」東京大学宗教学年報 37
https://doi.org/10.15083/0002000008 - 2009 淺野 章「ハイデガーと宗教」日本大学大学院総合社会情報研究科紀要 (10)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290882176222976
文献3
- 2017 魚谷雅広「「気遣い」と「憂慮」をめぐる一考察 : ハイデガーの存在論的アプローチの可能性」総合福祉研究 21
https://cir.nii.ac.jp/crid/1051975278348507648 - 2024 上田圭委子「ハイデガーにおける古代ギリシア哲学の解釈」哲学誌 (66)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050583647832099584
文献4:解釈学
- 1809 シュライアーマッハー『解釈学の構想』 ISBN:B000J766DY https://dl.ndl.go.jp/pid/12291002
- 2010 佐藤彰一「哲学的解釈学からテクスト解釈学へ:歴史テクストを軸にして」 HERSETEC : テクスト布置の解釈学的研究と教育 4 (2)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050295027686876160 - 2011 安酸敏眞「シュライアーマッハーにおける一般解釈学の構想」北海学園大学人文論集 50
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050564287476603136 - 2020 Theodore George, Hermeneutics https://plato.stanford.edu/entries/hermeneutics/
