んとねぇ。

出て行ってなにをしろと。。。

というかまずここ読んでみていただけませぬかな:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040301#p2
酒井さん出番です!>id:contrarctio

■ とりあえずな勉強会
 そんなわけで勉強会をしたいと思います。
 読書会に用いる本は、西垣通『基礎情報学』isbn:4757101201 です。この本で読書会を、と年上の人に話したらルーマンにすべきだろうと言われてしまいました。ごもっともです。
 でもまあ、ルーマンだとメディア論オンリーとして語りづらくなるので、この本にしました。と書いたけれど、情報学はメディア論とは異なるらしいのです。僕にはわからないことなのですが。それに僕はルーマンに全然詳しくないのです。無教養なんです。
新訂カンタン系: http://kantank.lolipop.jp/blosxom/blosxom.cgi/study#01
hidex: http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20040328#p2

 発想がひっくり返っていると思う: 「情報学はメディア論と異なっている」という西垣発言をベタに受け取る前に、西垣さんがなぜ「情報学はメディア論と異なっている」とかというプレゼンテーションをしなければならない(と思ってしまっている)のか、のほうをまず考えて見たほうがよいだろうと思います。──これ「メディアリテラシー」の初歩ね。

とまれ、東京大学情報学環が、これから日本のメディア論を舵採る部分があるのです(社会情報研究所を吸収?したようですし)。それを見極めるということもできたらいいな、ということで。
http://kantank.lolipop.jp/blosxom/blosxom.cgi/study#01

これ↑がほんとかどうか知らないが。 仮にそういう事情があるとしたら、まず、──hidexルーマン化計画よりも前に──、西垣大先生ルーマン化計画 の必要があるのかもしれないね。


まともかく。なにしろ西垣さんには、ルーマンについて語るまえに・「使う」まえに、まずちゃんと読んでくれ とおねがいしたいわけで。現状のアウトプットから推測するに、──議論として「正しい/正しくない」とかいう遥か以前の段階で──、社会学の理論を「使って」なんかするための前提的・準備作業がたりなすぎるように推察いたします。
「問題解決」のための一番簡単で(西垣さんにとっても)コストの少ないやりかたは、西垣さんにルーマン・フォーラムに入ってもらうことなのかも(笑

いや、笑えないか。──というかけっこうまじめにいってます。
研究ってのは一人でやるもんじゃなく、ましてや西垣さんは社会学者じゃないわけで、ちゃんと先行研究を踏まえて*1ものをいうのは、社会学業界関係者よりもさらに難しいことなのだと思う。それは容易に想像がつく。しかしそうであればこそ──と私は思うが──、独りよがりの研究アウトプットを出さないように気をつけなければならない位置に、彼はたっているはずなのだった。
そしてまた、ルーマン研究事情は、そのようなアウトプットを許容する水準には、もはやない*2、と私は思う。──いや、たぶん(w
ひょっとすると、簡単に人に助けを求めるには、西垣さんはもう 偉すぎる のかもしれないし、そして、ひとつの事業部門を切り盛りし、引っ張っていかねばならない立場にあって、なんらかのマニフェストを──それが第三者的にみてなんだかよくわかんないけどとにかくなんかは言っているというタグイの謎のアウトプットであっても──、とにかくどんどん出していかねばならないような立場にいるのかもしれない。 しかし、もしそうならなおさら、なんだかよくわからん研究アウトプットを出してしまったときの責任も(そしてたぶん、周囲に与える被害迷惑も)大きいはずなのだった。
──ま、ともかく こちらはお待ちしてますんで。いつでもどうぞ〔〕。>西垣さま

あと思うのは、師匠のこの暴走を前にして、弟子どもはなにをやっとるのか、ということ。お前らは師匠に対する愛がないのか(あるならなんか言ってやれよ!)、──と。小一時間問い詰めたい

*1:必要ないと思うが念のためかいておけば、「先行研究を踏まえていない」こと自身は、もちろん、それ自体としては致命的なことではない。踏まえていなくても「まともなこと」を言ってるなら、それで問題は(そんなには)ないわけで。しかし「研究」ってのはそんな簡単なもんじゃないからこそ、みんな学会をつくったり雑誌をつくったりして、ツルんでなんかするための制度を整えたりするのだ。──と私は思うのだがどうか。

*2:ルーマン研究は現在すばらしい水準にある」といっているわけではぜんぜんない。念のため。

【朝日新聞】ヒト科学 21「情報伝達」という神話(西垣通)

興味深いのでメモしておく。

「情報伝達」という神話
朝日新聞夕刊(1/15)、文化欄より。“ヒト科学 21 「情報伝達」という神話(西垣 通)”。興味深いのでメモしておく。
……情報伝達というとき、普通われわれは送受信される意味内容に着目する。そして、情報があたかも小包のように、送り手の心から受け手の心へとそっくり送り届けられると考えがちだ。……21世紀の新しい情報学では、心から心へと小包が送られるとは考えない。オートポイエーシス(自己創出)理論によれば、人間の心とは自立的に動く閉じたシステムである。そこでは、いろいろな「想念」が自己循環的に浮かんでは消える。……よく考えるとわれわれは皆、自分の過去の経験にもとづいて、言葉やイメージの意味を自分勝手に解釈している。だから、「情報は伝わらない」のだ。……心の中は本来自由である。だがいったん社会のコミュニケーションに参加するとき、人間は必ず何らかの「役割」を演じることになる。そして社会システムが滞りなく動作しているとき、そこでは「情報が伝達されている」と見なされるわけだ。……言うまでもなく、社会の便宜を支えているこのシステムを、単純に否定することはできない。しかし、たとえば資本が流通させる芸術娯楽作品の受容の仕方については、よく考えてみる必要があるだろう。作品が定型的な情動反応を引き起こし続けるとき、それは人々の一体性を高め法外な利益を生む一方で、自由な感動の領域を狭めてしまう。……
weather-5 (2004年01月15日) http://weather5.info/mt/archives/000241.html
これが噂の新聞連載ですね。(新聞とってないんでー)