1996-01-01から1年間の記事一覧

ブルデュー「付論 家族の精神」

エスノメソドロジストの中には、われわれが現実と見なしているものは一つのフィクションであり、特にこのフィクションを名付けるために、われわれが社会的世界から受け入れた擁護を通して構築されたフィクションだと言う人さえいます。またこのエスノメソド…

ブルデュー「4国家精神の担い手たち──官僚界の成立と構造」

「国家による精神の構築」 国家権力の最も特殊なありようを理解するためには、すなわり国家が行使する象徴的有効性の特殊な形態を理解するためには、[...] 伝統的に相容れないと考えられている知的伝統を同じ説明モデルのうちに統合しなければなりません。社…

ブルデュー「1社会空間と象徴空間」

社会的世界は その分割形態とともに、社会的行為者たちが個人的に、またとりわけ他人と協力したり衝突したりしながら集団的に作り出すべきこの、構築すべきものなのですが、それでもやはりこうした構築作業は、一部のエスノメソドロジー論者たちがそう信じて…

ブルデュー『実践理性』

新年会用。id:contractio:20110109 Raisons pratiques作者: Pierre Bourdieu出版社/メーカー: Points発売日: 1996/10/11メディア: マスマーケットこの商品を含むブログ (1件) を見る RAISONS PRATIQUES. Sur la théorie de l'actionメディア: ペーパーバック…

ブルデュー『科学の科学』

コレージュ・ド・フランスにおける2000-2001年の講義。 Science de la science et reflexivite作者: Pierre Bourdieu出版社/メーカー: Raison D'agir発売日: 2001/10/24メディア: マスマーケットこの商品を含むブログ (1件) を見る Science of Science and R…

ブルデュー『科学の科学』第3章「社会科学はなぜ自己を対象化しなければならないのか」2

「社会空間」に相当するものをもたないエスノメソドロジストに、十全な社会学的反省はできないよ。 したがって、対象化する主体を対象化することを科学的対象化の前提条件とするということは、(ガーフィンケルの例におけるように) 対象化の科学的処方法を…

ブルデュー『科学の科学』第3章「社会科学はなぜ自己を対象化しなければならないのか」

ISBN:9784894347625 1. 対象化する主体を対象化する ナルシス的反省性と改良主義的反省性 認識論的慎重さの効果 2. 自己分析のための素描 視点の問題 社会科学の界における位置 ブルデューの位置取り アメリカ社会学との関係と第三の道 哲学との関係 社会学…

第一講義 概念と直観

RdM

1991年にオックスフォードでおこなわれたジョン・ロック講義の記録。 心と世界作者: ジョン・マクダウェル,神崎繁,河田健太郎,荒畑靖宏,村井忠康出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2012/03/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ …

1994年7月13日にデュッセルドルフ市ノルトライン・ヴェストファーレン州学術アカデミーにて行われた講演。 Die Realitaet der Massenmedien作者: Niklas Luhmann出版社/メーカー: VS Verlag fuer Sozialw.発売日: 2004/01メディア: ペーパーバックこの商品を…

プログラム領域における共通性 「司法|立法|契約 という3つのプログラム領域が 一つの法システムに属する」とか「ニュース・ルポ|広告|娯楽 という3つのプログラム領域はが ひとつのマス・メディアシステムに属する」とかいう命題は簡単には納得しがた…

続き。 「こんなにも異なる特性をもつプログラム領域が、どうしてひとつの機能システムに属するといえるのか」という同じネタを、 技術的前提 コード 機能 といったものの共通性とは別の抽象水準──「コミュニケーションにおける動機の帰属」という観点──から…