【催事告知】歴史家、エスノメソドロジーに遭う──松沢裕作『歴史学はこう考える』合評会

『概念分析の社会学2』刊行準備のために設立した社会学研究互助会の、たぶん最後の研究会です。 この研究会の初回は、2011年に開催した鈴木生郎さん(分析形而上学)と井頭昌彦さん(科学哲学)をゲストに開催した「哲学者、エスノメソドロジーに遭う」でし…

【涜書】野家啓一(1996/2005)『物語の哲学:柳田國男と歴史の発見』

合評会の準備。 物語の哲学: 柳田國男と歴史の発見作者:野家 啓一岩波書店Amazon 物語の哲学 (岩波現代文庫 学術 139)作者:野家 啓一岩波書店Amazon 序 「歴史の終焉」と物語の復権 第1章 「物語る」ということ―物語行為論序説 第2章 物語と歴史のあいだ …

【涜書】野家啓一(2007/2016)『歴史を哲学する──七日間の集中講義』

合評会の準備。 歴史を哲学する (双書 哲学塾)作者:野家 啓一岩波書店Amazon 歴史を哲学する――七日間の集中講義 (岩波現代文庫)作者:野家 啓一岩波書店Amazon 講義の七日間 歴史を哲学する 第1日 歴史哲学と科学哲学 第2日 歴史認識をめぐる論争 第3日 出…

【涜書】アーサー・C・ダント(1965)『物語としての歴史――歴史の分析哲学』

https://contractio.hateblo.jp/entry/20241010/p1 物語としての歴史 ――歴史の分析哲学 (ちくま学芸文庫タ-60-1)作者:アーサー・C・ダント筑摩書房Amazon 実在論的歴史哲学と分析的歴史哲学 011 歴史の最小特性 015 歴史的知識の可能性に対する三つの反論 05…

特集:教育文法

とりあえずこのページにあった推薦書図書を全部読むことにします。 「教育文法」に関する図書 野田尚史編(2005)『コミュニケーションのための日本語教育文法』くろしお出版 ISBN:4874243347https://www.9640.jp/nihongo/ja/detail/?334 庵功雄・森篤嗣編(201…

お買いもの:野田尚史編(2005)『コミュニケーションのための日本語教育文法』

推薦書を一冊ずつ読んでいくスレッド。 熱いなぁ。 【誤植・修正】 第6刷、p. 218(索引)が白ページとなっておりました。 掲載内容のPDFをご用意しましたので、下記リンクからダウンロードしてください。 https://www.9640.jp/MATERIALS/334/p.218_sakuin.p…

お買いもの:庵功雄・森篤嗣編(2011)『日本語教育文法のための多様なアプローチ』

推薦書を一冊ずつ読んでいくスレッド。 日本語教育文法のための多様なアプローチひつじ書房Amazon 版元:https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-569-6.htm まえがき 【導入編】 日本語記述文法と日本語教育文法 庵功雄 日本語教育文法のため…

お買いもの:太田陽子(2014)『文脈をえがく:運用力につながる文法記述の理念と方法』

推薦書を一冊ずつ読んでいくスレッド。 文脈をえがく: 運用力につながる文法記述の理念と方法 (日本語教育学の新潮流 9)作者:太田 陽子ココ出版Amazon 版元:https://cocopb.com/books/978-4-904595-47-3/ 目次 序 研究の出発点と目的 第1章 日本語教育にお…

【読書会】エルンスト・カッシーラー(1923-1929)『シンボル形式の哲学』

読書会があると聞いて。 シンボル形式の哲学〈1〉言語 (岩波文庫)作者:E. カッシーラー岩波書店Amazon シンボル形式の哲学 2 第2巻 (岩波文庫 青 673-2)作者:エルンスト カッシーラー岩波書店Amazon シンボル形式の哲学〈3巻〉第三巻 認識の現象学(上) (岩…

エルンスト・カッシーラー(1923)『シンボル形式の哲学1:言語』

読書会と聞いて。 シンボル形式の哲学〈1〉言語 (岩波文庫)作者:E. カッシーラー岩波書店Amazon はしがき 009 序論 問題の提起 017 I シンボル形式の概念とさまざまなシンボル形式の体系学 019 II 記号の一般的機能──意味の問題 041 III 「表出」の問題と意…

【読書会】エルンスト・カッシーラー(1924)『シンボル形式の哲学2:神話的思考』

読書会と聞いて。 シンボル形式の哲学 2 第2巻 (岩波文庫 青 673-2)作者:エルンスト カッシーラー岩波書店Amazon はしがき 007 序論 「神話の哲学」の問題 019 第一部 思考形式としての神話 073 第一章 神話的な対象意識の特性と基本的方向 第二章 神話的思…

第31回日米経営学史茶話会:中北浩爾(2008)『日本労働政治の国際関係史:1945-1964』第02回

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で最も人気のない日米経営学史茶話会の次回例会は 10/24 夜に開催します。 第2章第3節からいよいよ生産性運動が始まるよ! お申し込みはこちらから:https://bit.ly/iSociology 第30回 日米経営学史茶話会 …

高橋源一郎(2020)『「読む」って、どんなこと?』

哲学入門読書会、第7期の対象書籍。 NHK出版 学びのきほん 「読む」って、どんなこと? (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)作者:高橋 源一郎NHK出版Amazon はじめに:誰でも読むことはできる、って、ほんとうなんだろうか 1時間目:簡単な文書を読む 2…

お買いもの:今井登志喜(1949/2023)『歴史学研究法』/ダント(1965)『歴史の分析哲学』

合評会の準備。 歴史学研究法 (ちくま学芸文庫 イ-62-1)作者:今井 登志喜筑摩書房Amazon 物語としての歴史 ――歴史の分析哲学 (ちくま学芸文庫タ-60-1)作者:アーサー・C・ダント筑摩書房Amazon

Academic Insights #3:「企業者的想像力」からアントレプレナーシップを再考する──経営学者 山縣正幸

2024年9月24日(火) 20:00〜21:30@Zoomウェビナー 人文・社会科学領域における「概念」や「アイデア」をよすがに、気鋭の研究者とともに、いま私たちが生きている時代あるいは社会がこれから直面する課題を読み解いていくレクチャーシリーズ「Academic Ins…

お買いもの:三宅香帆(2024)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

とある依頼を受け購入。なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)作者:三宅 香帆集英社Amazon まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 序 章 労働と読書は両立しない? 第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代 第二章 「教養」が隔…

(9/21)マシュー・スチュワート『マネジメント神話』合評会

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で群を抜いて最も人気のない日米経営学史茶話会の主催にて下記合評会を開催します。 概要+申込:https://socio-logic.jp/readinggroup/2024_myth.php マネジメント神話――現代ビジネス哲学の真実に迫る作者:…

いただきもの:森・澤田・金子編著(2024)『公教育の再編と子どもの福祉』

どうもありがとうございます。 10年越しの大仕事ですが、こんな形で結実するとは思ってませんでした。 9/29には合評会があるそうですよ。 関連記事 なぜ語「多様な教育機会」をタイトルに含む本を出したのか - もどきの部屋 education, sociology, history …

いただきもの:松沢裕作(2024)『歴史学はこう考える』

ありがとうございます&刊行おめでとうございます。 進捗報告互助会の成果物として、わたくしのあとがきだけ登場人生にまた新たな1ページが加わりました。この先数十年にわたって読みつがれていくだろう名著になったと思います。 進捗報告互助会のページは…

語「史料」の用法(松沢裕作『歴史学はこう考える』第1章について)

ツイッターで以下のようなコメントを見かけたので、考えたことを少し書いてみます。 ただし私が書けるのは歴史学者の仕事についてほとんど何も知らなくても この本を読めば言えることだけですが。 コメントA とりん(・と・)@trinh_JPムムム、「研究対象と…

催事告知:読むことの共同的訓練に資する指導者なし読書会をいかに組織・運営するか

(2024年9月)催事告知:読むことの共同的訓練に資する指導者なし読書会をいかに組織・運営するかコロナで始まりカツカレーで終わった哲学オンラインセミナーがいよいよ活動を停止するそうです。 これからしばらくの間解散イベントが続くのですが、そのうち…

第30回日米経営学史茶話会:中北浩爾(2008)『日本労働政治の国際関係史:1945-1964』第01回

私が世話人を務める著しく多数の読書会すべての中で最も人気のない日米経営学史茶話会の次回例会は 9/11 夜に開催します。 次回から新しい書籍に入ります。お申し込みはこちらから:https://bit.ly/iSociology 第30回 日米経営学史茶話会 文献:中北浩爾,20…

いただきもの:『現代思想』52-12(特集:読むことの現在)

どうもありがとうございます。現代思想2024年9月号 特集=読むことの現在作者:市川沙央,頭木弘樹,三宅香帆,石岡良治,宮﨑裕助,田中純青土社Amazon

荒畑靖宏(2009)「脱自としての心的生──ハイデガーとマクダウェルの「特異」な外在主義」

通勤読書。 『存在と時間』読書会におけるご教示による。 荒畑靖宏「脱自としての心的生──ハイデガーとマクダウェルの「特異」な外在主義」『成城文藝』 206, 2009.https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001337472275456 はじめに I II III IV V

前田禮子(2005)「アメリカの超越主義思想」

通勤読書。 前田禮子(2005)「アメリカの超越主義思想:マックス・ミュラーの宗教学成立の周辺──エマソンとの関わり他」追手門学院大学人間学部紀要 18, pp. 35-51http://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000145OTEMON_401050206 要約 はじめに 〈なぜ…

荒川出版会読書会:渡邊芳之(2010)『性格とはなんだったのか──心理学と日常概念』

まえがき 第1章 性格と心理学 第1節 性格心理学小史 第2節 本書の構成 第3節 性格に関連する概念 第2章 心理学において、性格概念はどのように用いられてきたか 第3章 一貫性論争──なにが争点だったのか 第1節 一貫性論争前史 第2節 ミッシェルの『…

お買いもの:ウォルター・ミッシェル(1968)『パーソナリティの理論──状況主義的アプローチ』

渡邊芳之(2010)『性格とはなんだったのか──心理学と日常概念』「あとがき」経由 パーソナリティの理論: 状況主義的アプローチ作者:ウォルター ミッシェル誠信書房Amazon

お買いもの:益岡隆志・田窪行則(2024)『基礎日本語文法 第3版』

基礎日本語文法 第3版作者:益岡 隆志,田窪 行則くろしお出版Amazon 版元:https://www.9640.jp/book_view/?970

ブックフェア「スタンリー・カヴェルからはじめる書棚散策」@紀伊國屋書店新宿本店

8/8(木)から紀伊國屋書店新宿本店にてカヴェル祭り始めます。 主著と目される大著『理性の呼び声』の邦訳刊行を記念し、フィルカル文化人を中心とする以下のチームにて選書・解説を行いました。 お布施を持って遊びに来てね。 ブックレット目次 はじめに(…

酒井泰斗+吉川浩満「読むためのトゥルーイズム」第五回

第四回まで書いたところで力尽き しばらくお休みしてしまいましたが、吉川浩満さんとの共著連載「読むためのトゥルーイズム」の第五回を入稿しました。 2024年8月7日発売号(九月号)に掲載予定です。 前回までで準備作業のうちの「目次を読む」が終わり、今…