1969-01-01から1年間の記事一覧
「考古学」の名のもとで問題になっているのは、諸々の言説を記述することである。[007] 「医学なるもの」「政治経済学なるもの」「生物学なるもの」などとして時間を貫いて与えられる集合体の数々 が問題なのだ。[008] そうした集合体がいずれも自律的な領域…
知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る asin:430924369X L' archeologie du savoir作者: Michel Foucault出版…
ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537p.016 要するに、 狭義の歴史学、本来の意味での歴史学が、変化の少ない構造を強調しつつ出来事の闖入を消し去っているように思われるのに対し、 思考、認識、哲学、文学の歴史は、断絶を増…
http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041111 『知の考古学』前半部のもっとも重要な箇所:p.59-60 したがって、いま、四つの企て、四つの失敗、およびその両者を継ぐ四つの仮説に直面していることになる。これからそれらを試してみなければならない。 I am p…
http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041110 Archaeology of Knowledge (Routledge Classics)/知の考古学 (河出・現代の名著) 第II章 言説の規則性 2 言説のフォーメーション 3[その1]「対象」のフォーメーション 4[その2]「言表の諸態様」のフォ…
『言葉と物』を例に。 ここでいう「テーマあるいは理論」の例 [123]: 18世紀の文法における根源的言語 19世紀の文献学における、あらゆるインド=ヨーロッパ諸語のあいだの近縁関係に関する理論 18世紀における種の進化のテーマ 重農主義者たちにおける、農…
諸概念が共存しうる(前概念的な)言表領野について、『言葉と物』(古典主義時代の博物学、17-18世紀の一般文法)を例に。 各節末でのまとめ V [122]: 諸概念の形成を分析するためには、それらの諸概念を、理念性の地平にも、思想の経験的な歩みにも関係づ…
言説に対する主体の位置について、臨床医学における医師の位置を例に。 臨床医学は、医学的言説における、いくつかの互いに区別される諸要素の間の関係設定とみなされなければならない。つまり、臨床医学は、 医師の地位にかかわっていたり、 医師がそこから…
19世紀以来の精神病理学の言説を例に。 各節末でのまとめ IV [108]: 一つの言説形成に固有の諸体制の体制を、「言葉」によっても「物」によっても定義すべきではない V [122]: 諸対象の形成の諸規則を分析するためには、それらの諸規則を、物の中に根付か…
このへんからいよいよ本論。 この節では、 [a] 研究を始めた時に持っていた見通し(仮説)と、 [b] 研究を進める中でそれらが裏切られ、かわりに得られた見通しと の対比が4つ提示される(p.064以降)。 で、III〜VII にて それぞれが敷衍される。p.75 のま…
ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 II 言説の規則性 I 言説の統一性 II 言説形成 III 対象の形成 IV 言表様態の形成 V 概念の形成 VI 戦略の形成 VII 注記と帰結
http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041110 Archaeology of Knowledge (Routledge Classics)/知の考古学 (河出・現代の名著) 『考古学』のII章(言説の編成)とIII章(言表の機能)とはどう関係しているのか。 第III章の2節で「言表の4機能」についての…
a)〜d) のうち、この議論のキモになっているのは「c) a associated (=enunciative) field」である。 言表がそこで生じる「コンテクスト(=言表が 結合したassociated 場面)」を如何に取り出すか。[p.149]: 一つの文や一連の記号から一つの言表をつくる…
言表がもつ機能の4つの側面: a) a referential b) a subject c) a associated (=enunciative) field d) a (repeatable) materiality ディスカッションはこちら: http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041112#1100196820
[言説の]ポジティヴィテの形態(そして言表機能が作動するための諸条件)が定めるのは、諸々の形式的同一性、テーマ的連続性、諸概念の転用、論争の作用といったものが 場合によってはそこで繰り広げられうるような、一つの領野である。こうして、ポジティ…
希少性 [224] [224] ふつうの分析が狙っていること: (全体性): 「扱われている様々なテクストが、どのようにして[…]一つの時代全体に共通であり得るような意味作用を担うのか」 (過剰性・豊穣性): [225] フーコーの狙い(希少性): 「どのような原…
■本節の二つの課題 [201]: [A]「諸言表を記述するという最初に提案された任務を、今後どのようなものとして理解すべきなのか」 [B] 「このような言表の理論は、その理論なしに[本書のII章で]素描された言説形成の分析にどのようにして適合しうるのか」 A…
a [指示][165] b [主体への関係][173] c [関連領域への関係][180] d [物質性][188] 次節冒頭におけるまとめ 言表を、言語学的タイプの一つの単に(…)として定義することはできない。私が相手にしているのはむしろ、さまざまな単位(…)を作用させて…
ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 III 言表とアルシーヴ [147] I 言表を定義すること [149] II 言表機能 [165] a [指示][165] b [主体への関係][173] c [関連領域への関係][180] d [物質性][188] III 言表の記述 [2…
ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537 IV 考古学的記述 I 考古学と思想史 II 独創的なものと規則的なもの III 矛盾 IV 比較にもとづく事実 V 変化と変換 VI 科学と知