小林卓也(2014)「ドゥルーズ哲学における思想的断絶と変遷──自然の問題を中心に」

昼食へ。哲学入門読書会第12期の準備。

目次

  • 第1部 ドゥルーズ哲学における断絶としての自然概念
    • 第1章 問題の所在──『意味の論理学』と『アンチ・オイディプス』における「器官なき身体」
    • 第2章「断絶としての自然概念」
  • 第2部「自然の問題から見たドゥルーズ哲学の変遷──脱人間主義から非人間主義へ」
    • 第3章「超越論的経験論とは何か(1)──ドゥルーズにおけるカント哲学の読解について」
    • 第4章「超越論的経験論とは何か(2)──カント批判におけるベルクソン的直観の位置づけ」
    • 第5章「前期ドゥルーズ哲学における自然の問題──『意味の論理学』におけるエピクロス派解釈」
    • 第6章「ドゥルーズ哲学における自然の感性論」
  • 結論
https://cir.nii.ac.jp/crid/1910583860698878208

山森裕毅(2013)『ジル・ドゥルーズの哲学:超越論的経験論の生成と構造』

昼食へ。哲学入門読書会第12期の準備。

目次

  • はじめに――問題提起と見取り図
  • 第Ⅰ部 超越論的経験論の生成
    • 第一章 経験の超出――ヒュームの想像力/カントの能力論
    • 第二章 経験の条件――ベルクソンの直観と記憶
    • 第三章 「習得」の発見――プルーストにおける超越論的感性論の統合
  • 第Ⅱ部 超越論的経験論の構造
    • 第四章 能力の超越的行使――〈経験の条件〉の転換
    • 第五章 問題としての理念――潜在的なものの現働化の第三ヴァージョン
    • 第六章 習得の時間、習得する自己――生成する経験の構造
    • おわりに――『差異と反復』以降
  • 補論 スキゾ分析とリトルネロ――フェリックス・ガタリのプルースト論
    • 第一章 スキゾ分析について
    • 第二章 リトルネロについて
  • あとがき

特集:文学史拾遺

フランス

  • 1983 アントワーヌ・コンパニョン『文学史の誕生──ギュスターヴ・ランソンと文学の第三共和政』今井勉訳、水声社、2020年 ISBN:4801005225
    http://www.suiseisha.net/blog/?p=13384
  • 2025 小倉孝誠『「フランス文学」はいかに創られたか:敗北から国民文学の形成へ』 ISBN:4560093695

新批評と批判者たち

  • 1952 R.S. CRANE(eds), Critics And Criticism : Ancient and Modern
    https://archive.org/details/iaunidentified0000unse_s0h2
  • 1957 カーモード『ロマン主義のイメージ』ISBN:B000J7KLC6
    https://dl.ndl.go.jp/pid/12443568
  • 1957 ノースロップ・フライ『批評の解剖』 ISBN:458809971X
  • 1961 ウェイン・C・ブース『フィクションの修辞学』 ASIN:4891762470
    • 1966 ジュネット『フィギュール』 ASIN:4891762519
    • 1971 ポール・ド・マン『盲目と洞察:現代批評の修辞学における試論』 ISBN:4901477986
      https://contractio.hateblo.jp/entry/20250129/p5
      • 第1章「批評と危機」。新批評の美学的中心概念である「曖昧性」(ambiguity)を論じたもの。
      • 第2章が「アメリカのニュークリティシズムにおける形式と意図」("Form and Intent in the American New Criticism") エンプソン「曖昧性の七つの型」論。フランスの読者にニュー・クリティシズムを紹介したもの。
      • 邦訳未収録:「形式主義批評の行き詰まり」 アメリカの新批評とフランスの新批評(バルト、プーレ)をセットで批判したもの。
      • 1969 邦訳未収録:The Rhetoric of Temporality. 新批評がロマン主義的象徴の美学に依拠していたことへの批判。
        邦訳あり。「時間性の修辞学」保坂嘉恵美訳、『批評空間』第1期・第1号、100-117頁/第2号、98-116頁。
    • 1972 ジェラール・ジュネット『物語のディスクール:方法論の試み』 ISBN:4795271712 ISBN:4891761504
    • 1978 シーモア・チャットマン『ストーリーとディスコース:小説と映画における物語構造』 ISBN:480100461X

T. S. エリオット

イーグルトンのエリオット評

小倉孝誠(2025)『「フランス文学」はいかに創られたか:敗北から国民文学の形成へ』


  • 序章「近代文学、国民国家、文学史」
  • 第一章「日本の「世界文学全集」とフランス文学」
  • 第二章「世界文学からフランス文学へ」
  • 第三章「「国民文学」の誕生」
  • 第四章「文学史の成立とその争点」
  • 第五章「中等教育における文学史と歴史学」
  • 第六章「フランス第三共和政下の人文学の再編」
  • 第七章「ギュスターヴ・ランソンの試み」
  • 終章「現代のフランス文学史」
  • あとがき

序章「近代文学、国民国家、文学史」

  • ※加藤周一(1975)『日本文学史序説』
  • 009 「英米型の文学史が詩、小説、演劇などフィクションの文学を特権化するのに対し、大陸型(加藤がしばしば用いる表現)の文学史、とりわけフランスの文学史では文学の概念がより広範囲にわたる。」
  • 本書の構成
    • 第1章:戦後に多数刊行された世界文学全集をみて日本におけるフランス文学受容を確認する
    • 第2章:世界文学論におけるフランス文学の位置を考える。
    • 第3〜7章:文学、フランス文学、国民文学という概念の歴史を考察する。
      • 第3章:19世紀初頭。スタール夫人、ボナルド、シュレーゲル
      • 第4章:1820年代以降。アンペール
      • 第5章:第三共和制。中等教育におけるフランス文学史
      • 第6章:1880年代以降。大学における人文諸学の再編
      • 第7章:ランソン『フランス文学史』(1894)
  • 終章:21世紀におけるフランス文学史

第一章「日本の「世界文学全集」とフランス文学」

  • 024
    • 明治中期まで、「文学」という語は、中国の伝統に倣って学問と芸術全般を指していた。
    • この時期以降、詩(和歌と俳句)、演劇、随筆などを文学とみなす文学観が優勢となった。
    • 「福地桜痴が明治初頭の1875年、『東京日日新聞』に「日本文学の不振を嘆ず」と題する記事を発表した時、文学は人文諸学全体を指していたが、その15年後、三上参次、高津鍬三郎が共著『日本文学史』(1890)を上梓した際には、すでに文学の概念が変貌していた。」
  • ※秋草俊一郎(2020)『「世界文学」はつくられる: 1827-2020』ISBN:4130801082

第二章「世界文学からフランス文学へ」

第三章「「国民文学」の誕生」

  • 070「文学に相当するフランス語は litterature である。英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などでも同様である。フランス語でこの語が正式な市民権を得て、文化的、社会的な制度として確立したのは、18世紀後半から19世紀初頭にかけてだ。それ以前は「文芸 Les Bells Letters」という語が広く使用され、そこには詩、散文作品、歴史叙述(あえて歴史学とは言わない、この点については後述する)が含まれていた。」
  • 080「知識人 intellectuel というフランス語は、19世紀末のドレフュス事件の際に登場し、市民権を得たのだが、ゾラやアナトール・フランスなどドレフュス擁護の論陣を張った者たちを、反ドレフュス派が指弾するために案出した語だった。」

第四章「文学史の成立とその争点」

お買いもの:アントワーヌ・コンパニョン(1983)『文学史の誕生──ギュスターヴ・ランソンと文学の第三共和政』


  • 序――ふたりのバルト
  • Ⅰ ギュスターヴ・ランソン――人と作品
    • 0 入口 
    • 1 文学ジャンルとしての歴史から歴史学のいち分野としての文学史へ 
    • 2 生まれつつある大学 
    • 3 権力を握る歴史家たち 
    • 4 歴史家 対 修辞家――全面ライバル関係にあった両者 
    • 5 文学史が文学を救う 
    • 6 面子丸潰れの批評 
    • 7 大学における文学 
    • 8 ランソン氏の驚くべき出世 
    • 9 ドレフュスの恩恵 
    • 10 ドレフュスからプチペール・コンブへ 
    • 11 中等教育の法王 
    • 12 普遍教育 
    • 13 老修辞学教師 
    • 14 人はいかにして偉大なフランス人作家となるか 
    • 15 「腰曲がりスカロン未亡人の列福」 
    • 16 文学の不滅は椅子取りゲームである 
    • 17 アクション・フランセーズ 対 ソルボンヌ 
    • 18 ますます手を負えなくなるペギー 
    • 19 文学史の理想――民主主義
    • 20 文学史の理想――連帯 
    • 21 文学史の理想――祖国
    • 22 ランソン主義――網羅性の眩暈 
    • 23 個人崇拝 
    • 24 ボスの責任は問われないのか? 
    • 25 サント゠ブーヴ、テーヌ、ブリュヌチエール、ランソン、皆同じ戦い! 
    • 26 テーヌの知的独裁 
    • 27 天才は除いて 
    • 28 作家と人形 
    • 29 大学批評の引退 
    • 30 出口 
  • II それにしても、文学とは何か?
    • キャプタチオ
    • プルースト1――読書に反対する
      • 1 図書館 
      • 2 愛書趣味 
      • 3 偶像崇拝 
      • 4 知的利益 
      • 5 読書か人生か 
      • 6 インスピレーション 
      • 7 ヴィジョン 
      • 8 子供、大公、作家 
      • 9 『失われた時を求めて』を読む 
    • フローベール1――幻想を捨てる翌日
    • フローベール2、テーヌ1――近代デモクラスリー
      • 1 「ワレ俗衆ヲ厭フ」 
      • 2 フローベール版『現代フランスの起源』 
      • 3 文学史と少々 
      • 4 テーヌ氏とデュムーシェルの友人 
      • 5 フランス的反動の偉大なる書物? 
      • 6 驢馬の足蹴り 
  • フローベール2、テーヌ2――アドヴァンテージ・プルースト
  • 訳者あとがき

今月の50冊

  • Cleanth Brooks & Robert Penn Warren Understanding Fiction 688p ISBN:0139366903
  • Cleanth Brooks Understanding Poetry 602p ISBN:0030769809
  • T.S.エリオット『荒地 (岩波文庫)』 240p ISBN:4003225821
  • フランク・カーモード『ロマン派のイメージ』 296p ISBN:
  • 佐藤 亨『四月はいちばん残酷な月』 452p ISBN:4801006876
  • アントワーヌ・コンパニョン『文学史の誕生 -ギュスターヴ・ランソンと文学の第三共和政』 532p ISBN:
  • 小倉孝誠『「フランス文学」はいかに創られたか:敗北から国民文学の形成へ』 224p ISBN:4560093695
  • 高橋和巳『悲の器』 527p ISBN:B000JA6LFE
  • イヴ・コソフスキー・セジウィック『タッチング・フィーリング: 情動・教育学・パフォーマティヴィティ』 374p ISBN:4867800031
  • 門林岳史『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?-感性論的メディア論』 272p ISBN:4757102658
  • 梅田拓也『フリードリヒ・キットラーの理論: 筆記、感覚、数』 360p ISBN:4130160559
  • ハイデガー『存在と時間(二) (岩波文庫)』 560p ISBN:4003365151
  • 山上浩嗣『パスカル読本』 532p ISBN:4588151487
  • 上田圭委子『ハイデガーにおける存在と神の問題』 533p ISBN:4901022318
  • ネオ高等遊民『ゆる古代ギリシア哲学入門-クセつよ逸話で学ぶ31人 (中公新書ラクレ)』 288p ISBN:4121508475
  • 平井靖史『時間を哲学する:思考のためのツールボックス』 314p ISBN:476643093X
  • 倉田 剛『社会存在論: 〈私たち〉の世界のあり方を問う哲学』 336p ISBN:4326103620
  • 和泉 悠『悪いことばの力』 256p ISBN:4479394753
  • ロジェ・シャルチエ『アナール学派と歴史学の危機:歴史家は断崖を歩く』 370p ISBN:4623100499
  • 高杉洋平『帝国陸軍-デモクラシーとの相剋 (中公新書)』 312p ISBN:4121028635
  • ウェズレイ・ニューカム・ホーフェルド『法の基本的諸観念 (基礎法学翻訳叢書)』 216p ISBN:4326451505
  • 三浦まり『ジェンダーで学ぶ政治学』 304p ISBN:4790718093
  • 有賀ゆうアニース『「混血児問題」の歴史社会学ー戦後日本の人種的境界』 344p ISBN:4788519089
  • 松田美佐『つながりの「曲がり角」ーデータで読むモバイル・コミュニケーションの変遷』 214p ISBN:4788519194
  • 辻 泉『リフレクシブ・ライブズ: 青少年研究会調査にみる「曲がり角」の時代の若者たち』 320p ISBN:4326603801
  • 河村裕樹『実践から学ぶ医療社会学: 人びとは「医学的知識」とどのように向き合っているのか』 240p ISBN:4779519233
  • 日本社会学会社会学事典刊行委員会『社会学事典』 784p ISBN:462108254X
  • ニクラス・ルーマン『ルーマン 組織と意思決定 上』 320p ISBN:4326603887
  • ニクラス・ルーマン『ルーマン 組織と意思決定 下』 320p ISBN:4326603895
  • ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器[新版]:人を動かす七つの原理』 606p ISBN:4414304296
  • 勝間和代『勝間式 金持ちになる読書法』 224p ISBN:4299023277

お買いもの:ロジェ・シャルチエ(1998)『アナール学派と歴史学の危機:歴史家は断崖を歩く』

読書会準備中です。

ページ数にばらつきの少ない論文集。