立岩真也(1997/2013)『私的所有論』読書会

読書会と聞いて。

ISBN:4326601175

  • 第1章 私的所有という主題 024
  • 第2章 私的所有の無根拠と根拠 065
  • 第3章 批判はどこまで行けているか 131
  • 第4章 他者 185
  • 第5章 線引き問題という問題 299
  • 第6章 個体への政治 367
  • 第7章 代わりの道と行き止まり 456
  • 第8章 能力主義を否定する能力主義の肯定 538
  • 第9章 正しい優生学とつきあう 620
  • ごく単純な基本・確かに不確かな境界 第2版補章1 732
  • いきさつ・それから 第2版補章2 814
  • おわりに(初版における) 853


序 003-011

  • [003] 「私は誰か、私達はどこから来たのかと問うのでなく、何が私のものとされるのか、何を私のものとするのかについて考えてみたい。」
  • 課題1:私的所有について考える
    • [005]「何がある人のもとにあるものとして、決定できるものとして、取得できるものとして、譲渡できるもの、交換できるものとしてあるのか、またないのか。そしてそれはなぜか。
      これに対して与えられるのが、私が作る、私が制御するものが私のものであり、その力能が私である、という答なのだが、この答はどんな答なのか。」
  • 課題2:矛盾について考える
    • [006] 「しかし、それでも、その矛盾するように思われるその両方を成り立たせるものが何かあると思う。それはどのようなものなのか。それを探そうとする。解を出せたり出せなかったするところにある基本的な感覚が何なのか考えてみる。」
  • 課題3:答えを探す
    • [006]「私はできる限り具体的な「答」を探そうとしている。」
      [006]「実際には私達は区別している。問題はどこになぜ境界を設定するかにある。」

立岩真也(1997/2013)『私的所有論』第四章 読書会


ISBN:4865000062 ISBN:4326601175

第四章 他者 185-298

  • 1 他者という存在 187
    • [1] 制御しないという思想
    • [2] 私でないのは私達ではない
    • [3] 他者である私
    • [4] 「自然」
    • [5] 他者という存在
  • 2 境界 208
    • [1] 境界という問題
    • [2] 境界線は引かれる
    • [3] β~その人のものでないもの
    • [4] α~その人のものであるもの
    • [5] α/β
  • 3 自己決定 224
    • [1] 自己決定は肯定される
    • [2] 自己決定の/を巡る困難
    • [3] 自己決定は全てを免罪しない
    • [4] 決定しない存在/決定できない事態
    • [5] 自己決定のための私的所有の否定
    • [6] 条件を問題にするということ

  • 4 技術について 251-
    • [1] 技術
    • [2] 「私」
    • [3] 私が私を作為することに対する他者の感覚
    • [4] 離脱?
    • [5] 他者による規定
  • 5 生殖技術について 265
    • [1] 抵抗の所在
    • [2] 単なる快と不快という代償
    • [3] 偶然生まれる権利
  • 注 283

  • 第2章では私的所有を正当化しようとする論理について検討した。
    →第4章で問うこと:同意があっても生命の移動は認められないように思うが、そう言えるのはなぜか。
  • 第3章では生殖技術に対する批判の言説を検討した。
    →第4章で問うこと:なぜ生殖に他人が介入することはできないのか。臓器の譲渡に対する抵抗感はどこに起因するのか。

1 他者という存在 187

【催事告知】歴史家、エスノメソドロジーに遭う──松沢裕作『歴史学はこう考える』合評会

『概念分析の社会学2』刊行準備のために設立した社会学研究互助会の、たぶん最後の研究会です。
 この研究会の初回は、2011年に開催した鈴木生郎さん(分析形而上学)と井頭昌彦さん(科学哲学)をゲストに開催した「哲学者、エスノメソドロジーに遭う」でした。
 13年後の今年におこなう最終回では、松沢裕作さん(日本近代史)をゲストに迎えて「歴史家、エスノメソドロジーに遭う」と題して、『歴史学はこう考える』の合評会を行います。
 要事前登録。

歴史家、エスノメソドロジーに遭う──松沢裕作『歴史学はこう考える』合評会

参加資格

  • 開催日までに『歴史学はこう考える』を七回以上通読してこれる方
  • 開催日までに以下の参考文献を一回以上通読してこれる方:
  • 他参加者に対して丁寧な自己紹介を行っていただける方 (不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります)
  • 会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方

【涜書】野家啓一(1996/2005)『物語の哲学:柳田國男と歴史の発見』

合評会の準備。



  • 序 「歴史の終焉」と物語の復権
  • 第1章 「物語る」ということ―物語行為論序説
  • 第2章 物語と歴史のあいだ
  • 第3章 物語としての歴史―歴史哲学の可能性と不可能性
  • 第4章 物語の意味論のために
  • 第5章 物語と科学のあいだ
  • 第6章 時は流れない、それは積み重なる―歴史意識の積時性について
  • 第7章 物語り行為による世界制作

【涜書】野家啓一(2007/2016)『歴史を哲学する──七日間の集中講義』

合評会の準備。



  • 講義の七日間 歴史を哲学する
  • 第1日 歴史哲学と科学哲学
  • 第2日 歴史認識をめぐる論争
  • 第3日 出来事としての歴史/記述としての歴史
  • 第4日 歴史における説明と理解
  • 第5日 歴史の物語り論(ナラトロジー
  • 第6日 過去の実在
  • 第7日 歴史記述の「論理」と「倫理」
  • 補講1 過去の実在・再考
  • 補講2「歴史の物語り論」のための弁明(アポロギア)
  • 参考文献一覧
  • あとがき
  • 岩波現代文庫版へのあとがき

【涜書】アーサー・C・ダント(1965)『物語としての歴史――歴史の分析哲学』


  1. 実在論的歴史哲学と分析的歴史哲学 011
  2. 歴史の最小特性 015
  3. 歴史的知識の可能性に対する三つの反論 057
  4. 検証と時制 070
  5. 時間的懐疑主義 121
  6. 歴史的相対主義 164
  7. 歴史と時代編年史 205
  8. 物語文 258
  9. 未来と過去 328
  10. 歴史的説明と一般法則 363
  11. 物語の役割 418
  12. 歴史的理解と他の時代 458
  13. 方法論的個体主義 478


「哲学入門読書会」紹介11:オリエンテーション3/3 ── 2b-2. コメントを書く2:「短距離の反省」における敷衍1

「非哲学者による非哲学者のための哲学入門読書会」スタッフのnoteに、読書会紹介記事の11本目をアップしていただきました。
 本を読み始めた初期段階においてすら実行可能な読書会参加準備作業として、読書会の場で他の参加者と共有するためのコメントを書く際に使えるフォーマットのうち、「敷衍」の役割を解説する記事の1つ目です。

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