- 講演者:秋葉剛史(千葉大学)
- 日時:2023年2月5日(日)15時10分–16時30分
- 会場:岡山大学津島キャンパス文法経一号館2階文学部会議室
- 開催形式(予定):対面/オンライン開催
- *参加費無料・要事前登録(https://forms.gle/SXUcdUHUSDJuUGyAA)
- ** 対面でご参加を希望する方は、下記の問い合わせ先まで事前にご一報ください。また、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、オンラインのみに変更する場合があります。
本講演は、文明動態学研究所2022年度共同プロジェクト「論証の再構成を超えて——哲学史研究における「ビッグ・ピクチャー」に関する事例研究」の一環として開催されます。なお、本講演は第23回岡山大学哲学倫理学会のプログラムの一部でもあるため、学会の進行状況によって開始・終了時刻に遅れが出る場合があります。
- 共催:岡山大学文学部
- お問い合わせ先:植村玄輝 uemurag[atmark]okayama-u.ac.jp
お買いもの:飯野由里子・星加良司・西倉実季(2022)『「社会」を扱う新たなモード──「障害の社会モデル」の使い方』
合評会があると聞いて。
1/23から全五回:https://socialmodel.peatix.com/view
『「社会」を扱う新たなモード』連続読書会&学習会
この社会は偏っている!ーー差別を考えるための出発点
概要
2022年6月に、生活書院から『「社会」を扱う新たなモードーー「障害の社会モデル」の使い方』(飯野由里子、星加良司、西倉実季著)が出版されました。
「障害の社会モデル」は、「人々の間に機会や待遇の格差が存在するのはなぜか?」とか「特定の集団にばかり不利益が集中してしまうのはなぜか?」とかいった問いに対する答えを、私たち一人ひとりの能力の違いや努力の量にではなく、そもそもの社会の作られ方や仕組みに見出すことを助けてくれる視点です。本書の著者たちは、この視点を障害以外の領域にも広げることで、ジェンダー、エスニシティ、国籍、性的指向や性自認等の違いに関連して、社会の中にさまざまな形で存在している偏りや壁を発見し、解消していくプロセスに、一人でも多くの人を巻き込みたいと考えています。
そうした取り組みのひとつとして、著者の一人でもあり、ふぇみ・ゼミ運営委員でもある飯野由里子がナビゲーターとなり、本書をテキストにした連続読書会&学習会を開催します。まだ読んでいないという人、買ったけど積読になっているという人、読み始めたけど途中で挫折してしまったという人、読んだら新たな疑問やモヤモヤが出てきたという人、ぜひご参加ください。
多様な参加者の経験と洞察を持ち寄り、自分一人だけでは気づけない社会の偏りや壁を共有し、いま私たちが暮らしている社会の姿をクリアにしていく時間にしたいと思います。https://socialmodel.peatix.com/viewスケジュール ※時間は毎回20:00〜21:30です
第1回(1/23) フェミニストが「社会モデル」に出会う(序章)
第1回では、ナビゲーターである飯野が「社会モデル」に出会った経緯と、なぜその時「フェミニズムにとっても重要」と感じたのかについてお話しします。「社会モデル」が重要なのはわかっているけれど、個別事例に出会った際「これも『社会モデル』でOK?」と迷いを感じでいる人にぜひ来てもらいたい回です。
第2回(1/30) マジョリティにやさしい私たちの社会(第2章)
第2回では、障害を含むマイノリティの問題について考える際「思いやりではダメ」ということはわかっているけれど、「思いやり」のどこがダメで、その代わりにどうすればよいのか悩んでいる方にオススメの回です。国連が言う「人権モデル」について知りたい方にも来ていただきたいです。
第3回(2/6) ゲストトーク:西倉実季さん 「当事者研究と『社会モデル』の近くて遠い関係」(第1章)
第3回は、共著者の西倉実季さんにお越しいただき、本書第1章「当事者研究と『社会モデル』の近くて遠い関係」の内容について解説いただきます。「個人の側でできることは個人の側で」という物言いが、実はマイノリティに対して不利に働きがちであることに警鐘を鳴らした重要な章です。
第4回(2/13) 見えない障害とカミングアウト(第5章)
第4回の「見えない障害とカミングアウト」では、とりわけ「見えない障害」を持つ人がニーズを表明した時に「疑いのまなざし」が向けられがちなのはなぜかを明らかにするとともに、ニーズを「言えなくさせている/言いにくくさせている」社会の仕組みと、それがもつ暴力性に焦点を当てます。
第5回(2/20) 対談:「マジョリティ性の壁」の正体(ゲスト:星加良司)
第5回では、共著者の星加良司さんをお招きし、対談を行います。社会に存在している偏りを生じさせていると同時に、その偏りを否定したり見えにくくさせたりする「マジョリティ性の壁」に焦点を当て、この壁を崩していくためにどうすればよいのかについてディスカッションします。
講師プロフィール
飯野由里子(いいの ゆりこ)
ふぇみ・ゼミ運営委員。東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター教員。専門はフェミニズム・ディスアビリティ研究。主な著書に『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』(生活書院、2008)、『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(共著、有斐閣、2022)などがある。
https://socialmodel.peatix.com/view西倉実季(にしくら みき)
東京理科大学教養教育研究院准教授。専門は社会学、ライフストーリー研究。スティグマになりうる外見を持つ人たちの社会的困難に関するインタビュー調査を継続しつつ、近年は雇用場面でのルッキズムについて研究している。著書に『顔にあざのある女性たち―「問題経験の語り」の社会学』(生活書院、2009年)などがある。
受講メモ
第一回
- 星加良司(2013)「社会モデルの分岐点ー実践性は諸刃の剣?」 in 川越敏司・川島聡・星加良司『障害学のリハビリテーション―障害の社会モデルその射程と限界』⽣活書院、2013年
- 星加良司(2007)『障害とは何か―ディスアビリティの社会理論に向けて』 ⽣活書院
- Sophia Moreau (2020) Faces of Inequality: A Theory of Wrongful Discrimination (Oxford Legal Philosopies), Oxford University Press.
大辻秀樹(2006)「Type M:「学ぶことに夢中になる経験の構造」に関する会話分析からのアプローチ」
本郷データセッション第42回例会のための資料。
- 1. はじめに
- 2. データ観察の方法と教師の直感
- 3. IRE連鎖
- 4. タイプM
- 5. 変則ケース
- 6. 結論
識者のご教示により流れでこちらも。
このあたり、
— ishitobi kazuhiko (@2013_ishitobi) 2023年1月5日
大辻論文の元ネタとして参照されている阿部(1999)に戻るのかなと思います。
阿部耕也1999,「<子ども>の見つけ方」好井裕明・山田富秋・西阪仰編『会話分析への招待』世界思想社https://t.co/9BF69TQhaP
- 阿部耕也「〈子ども〉の見つけ方」 in 好井裕明・山田富秋・西阪仰編『会話分析への招待 (SEKAISHISO SEMINAR)』世界思想社、1999年
- 1. 〈子ども〉の見つけ方
- 2. チューリング・テストと会話分析
- 3. データにおける非対象性
- 4. 非対象性の根拠
- 5. 人称-呼称という装置
- 6. 〈子ども〉の現れ方
アネマリー・モル (2008→2020)『ケアのロジック―選択は患者のためになるか』
合評会があると聞いて。
第7回合評会の書籍が決まりました!
— 考える読書会 (@kangaeru_kai) 2022年8月20日
アネマリー・モル著/田口陽子・浜田明範訳『ケアのロジック』(2020)水声社です。https://t.co/RiktiEGzoJ
開催は2022年12月です。
https://t.co/Dmqao8ZqJD考える読書会第7回合評会書籍『ケアのロジック』合評会
今月の50冊
- Law and Revolution, I: The Formation of the Western Legal Tradition Harold J. Berman 672p ISBN:0674517768
- 世界の自己啓発50の名著 T・バトラー=ボードン 358p ISBN:4887593570
- 社会的世界の時間構成-社会学的現象学としての社会システム理論 多田 光宏 613p ISBN:4863390491
- 大学生からの文章表現 無難で退屈な日本語から卒業する (ちくま新書) 黒田 龍之助 202p ISBN:448006592X
- Perfectionism, (Oxford Ethics Series) Thomas Hurka 233p ISBN:0195080149
- Phanomenologie des Geistes, Georg Wilhelm Friedrich Hegel 631p ISBN:3787307699
- The Philosophy of Philosophy, Timothy Williamson 352p ISBN:1405133961
- Theorie des kommunikativen Handelns, Juergen Habermas 632p ISBN:3518575910
- Where the Action Is: The Foundations of Embodied Interaction, Paul Dourish 233p ISBN:0262041960
- 神の存在論的証明-近世におけるその問題と歴史 (叢書・ウニベルシタス) ディーター・ヘンリッヒ 439p ISBN:4588001906
- ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集 平井 浩 368p ISBN:4901477722
- 道徳感情論 上 (岩波文庫) アダム・スミス 450p ISBN:4003410564
- 道徳感情論 下 (岩波文庫) アダム・スミス 504p ISBN:4003410572
- 音楽作品とその同一性の問題 ロマン・インガルデン 178p ISBN:4873543142
- ウィトゲンシュタイン小事典 山本 信 371p ISBN:4469042455
- 言語と行為 いかにして言葉でものごとを行うか (講談社学術文庫) J. L・オースティン 320p ISBN:4065143136
- アーレント読本 日本アーレント研究会 430p ISBN:4588151096
- 言語哲学大全4 真理と意味 飯田 隆 451p ISBN:4326153652
- 現代哲学の根本問題〈第5巻〉言語哲学の根本問題 (1979年) 365p ISBN:B000J8CLHS
- 杣径 (ハイデッガー全集) マルティン・ハイデッガー 481p ISBN:4423196093
- 現象学の根本問題 マルティン・ハイデガー 589p ISBN:4861820685
- 古代哲学の根本諸概念〈第2部門〉講義(1919‐44) (ハイデッガー全集) ハイデッガー 432p ISBN:4423196298
- 未開社会における犯罪と慣習 (1967年) (叢書名著の復興) マリノウスキー 269p ISBN:B000JA69OW
- 日本の近代化と民衆思想 (平凡社ライブラリー) 安丸 良夫 489p ISBN:4582763065
- 企業経営の日独比較-産業集中体制および「アメリカ化」と「再構造化」 山崎 敏夫 612p ISBN:4839421684
- 個人と社会-社会学と実存主義の視座構造 (1971年) エドワード・A.ティリヤキアン 350p ISBN:B000J9MVTU
- 多機関連携の行政学 -- 事例研究によるアプローチ 伊藤 正次 238p ISBN:4641149291
- 社会学的システム理論の軌跡--ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン 赤堀三郎 250p ISBN:4861107202
- 若者の性の現在地: 青少年の性行動全国調査と複合的アプローチから考える 林 雄亮 256p ISBN:4326603488
- イギリスと日本-マルサスの罠から近代への跳躍 アラン・マクファーレン 520p ISBN:4788507676
- 言葉を失ったあとで 信田さよ子 352p ISBN:4480843221
お買いもの:里見龍樹(2022)『不穏な熱帯:人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』
読書会があると聞いて。
[ゆるぼ]年明けあたりにZoomで、里見龍樹著『不穏な熱帯』(河出書房新社、2022年)読書会しませんか。オンラインの身内でない読書会セッティングしたことないので勝手がちゃんとはわかっていない&自分の年明けのスケジュールがわからないという意味でもゆるゆるですがhttps://t.co/lQnu0Ln0V1
— Kan T. (@ktaonmo) 2022年12月18日
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第2部 歴史 |
第3部
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いただきもの:和泉 悠(2022)『悪い言語哲学入門』
どうもありがとうございます。
かなり前にいただいていたものですが、近く読書会を行うことになったのでようやく読む時間が
読書会についてはこちらのツイート参照のこと
【お知らせ】弊自主ゼミにて『悪い言語哲学入門』の読書会をします。全回Zoomです。
— しんしん🏳️⚧️🏳️🌈 (@sample_bang) 2022年12月2日
初回は12/17(土)で顔合わせをして、読書会の進行について決めます。
第2回は1/7(土)で、たぶん第1章から読み始めます。
日時は、1〜2週間に一度、土曜の14時です。3月末までに終了予定です。
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