エドワード・S・リード(1997)『魂から心へ:心理学の誕生』

読書会と聞いて。
https://ap251203.peatix.com

  • はじめに 007
  • 第1章 心理学を求めて 019
  • 第2章 不可能な科学 047
  • 第3章 フランケンシュタインの科学 069
  • 第4章 協調関係にあったヨーロッパ思想のほころび 099
  • 第5章 自然的形而上学の短い生涯 127
  • 第6章 1848年の革命とその後 161
  • 第7章 三つの無意識概念とその展開 183
  • 第8章 実証主義の極致 203
  • 第9章 特異なる存在:チャールズ・ダーウィン 233
  • 第10章 どのようにして哲字は心理学から成立したのか:1879年の世代 255
  • 第11章 経験の科学としての心理学:ウィリアム・ジェームズ 277
  • 解題 エドワード・リード:ソウルの心理学者(佐々木正人) 305

第二章

お買いもの:ゾルタン・ディエネス『科学としての心理学──科学的・統計的推測入門』

読書会と聞いて。

【心理学論をともに考える】平日夜の読書会──科学としての心理学

 心理学は心の科学である! 心理学は本当に科学なのか?
 よく耳にするフレーズです。
 「心理学は科学である」には賛否両論あると思いますが、科学的心理学と言われている研究の肝が統計的推測である点については異論はないと思います。しかし、その統計的推測について混乱があるとしたら!? それは一大事です。
 本書は、科学哲学的な観点から心理学における統計的推測を見つめ直します。「心理学研究をしている誰もにその戒めや促しが聞こえてくる」とあるように、本書は心理学を土台から考えるきっかけになります。本書を読むことで、「心理学がしていること」をみんなで考えたいと思います。
 今回の読者会では、ファシリテーターに、科学哲学がご専門で本書にも登場する科学哲学者ポパーにも詳しい黒木薫さんをお呼びします。黒木さんの力も借りながら、ともに本書を読んでいきたいと思います。
 みなさまのご参加お待ちしています!

  • 2025年11月18日〜12月23日(火)、計6回、20時〜21時
    • 第1回:自己紹介+1章の議論
    • 第2回:2章の議論
    • 第3回:3章の議論
    • 第4回:4章の議論
    • 第5回:5章の議論
    • 第6回:全体討論
  • ファシリテーター:黒木薫(くろぎ・かおる)
    1993年生まれ、宮崎県出身。修士 (理学)。科学哲学を専攻。三田国際科学学園 理科教諭。「ポパーの科学哲学と個別科学の接点」などを発表。
https://ap251118.peatix.com/

石川健治(2025)「尾高朝雄と歓喜の歌」

尾高研究会 PART2 の準備。

  • 0.
  • 1. Initial Settings of Otaka Sociology
  • 2. Otaka-Problem
  • 3. Objective Meaning and Subjective Meaning
  • 4. Logic of Species
  • 5. Longing for the Ideal Association in the World

ご参考

大滝瓶太(2025)『理系の読み方―ガチガチの理系出身作家が小説のことを本気で考えてみた』

文學界連載の資料。

  • はじめに わたしが「理系」だった頃

講義編

  • 【第1回】小説を『解く』(前編)――カフカ作品と熱力学
  • 【第2回】小説を『解く』(後編)――小説に働く力
  • 【第3回】小説を『近似』する――『よくわからない小説』をどう読むか?
  • 【第4回】小説を『使いこなす』(前編)――『ゲーム』としての小説!?
  • 【第5回】小説を『使いこなす』(後編)――解ける謎と解けない謎
  • 【第6回】小説を『読む』(前編)――『ノイズ』がもたらす「知」
  • 【第7回】小説を『読む』(後編)――小説は役に立つのか?
  • 【第8回】小説を『小説する』――危険な読書体験?
  • 【最終回】小説を『書く』――小説はカンタンだ!
  • 文理横断ブックレビュー
  • 手計算の美学/怪異たちの進化論/執着からは人間のにおいがする

実践編

特集:シュッツと超越論的現象学

現象学と社会システム理論」の準備。

お買いもの:ティム・モードリン『物理学の哲学入門 Ⅰ』/須藤 靖&伊勢田哲治(2013/2021)『科学を語るとはどういうことか』

ISBN:430962457X

浅田彰(1983/2023)『構造と力──記号論を超えて』

哲学入門読書会第10期の課題図書です。

ISBN:4326151285


第1章だけ異常に長いが、初出一覧をみると、雑誌連載4本分をまとめたようである。これに気づかないで挫折した人が多そう。

  • 本書の構成について
  • 序に代えて 《知への漸進的横滑り》を開始するための準備運動の試み――千の否のあと大学の可能性を問う

■I 構造主義ポスト構造主義のパースペクティヴ

  • 第一章 構造とその外部 あるいはEXCESの行方――構造主義の復習とポスト構造主義の予習のためのノート
    • 1 ピュシスあるいは生命の世界 044
    • 2 カオスあるいは錯乱せる自然 048
    • 3 象徴秩序 恣意性・差異性・共時性 055
    • 4 間奏曲 064
    • 5 交換と《贈与の一撃》 067
    • 6 象徴秩序とカオスの相互作用 096
    • 7 《女》について 122
    • 8 《近代》について 129
    • 9 むすび あるいは はじまり 140
  • 第二章 ダイアグラム――ヘーゲルバタイユの呪縛から逃れ出るための
    • はじめに 142
    • 1 構造 144
    • 2 構造とその外部──弁証法的相互作用 147
    • 3 機械・装置・テクスト:二元論からの脱出 156
    • おわりに


■II 構造主義のリミットを超える――ラカンラカン以後

  • 第三章 ラカン 構造主義のリミットとしての
    • 1 個と対 166
    • 2 相互性と双数性
    • 3 想像界象徴界 179
    • 4 構造とその外部 187
    • 5 構造と力 199
  • 第四章 コードなき時代の国家――ドゥルーズ=ガタリのテーマによるラフ・スケッチの試み
    • はじめに 202
    • 1 コード化・超コード化・脱コード化 204
    • 2 三段階図式と歴史 214
    • 3 原国家と近代国家 220
    • 4 エタとナシオン 228
  • 第五章 クラインの壺 あるいはフロンティアの消滅
    • 1. 内と外:二元論の神話 232
    • 2. クラインの壺:二元論の終焉 240
    • 3. 都市的なるものをめぐって 249
  • 第六章 クラインの壺からリゾームへ――不幸な道化としての近代人の肖像・断章
    • 1 ふたつの教室 260
    • 2 近代の不幸な道化 263
    • 3 砂漠へ 276
  • あとがき
  • 初出一覧

初出

第1章については、1981年2月に執筆との注記がある。つまり第1章を書いてしまってから他の章を書いた、ということ。でもなぜそれを書く必要があったの?

第1章「構造とその外部 あるいはEXCESの行方」

1 ピュシスあるいは生命の世界 044

2 カオスあるいは錯乱せる自然 048

3 象徴秩序 恣意性・差異性・共時性 055

4 間奏曲 064

5 交換と《贈与の一撃》 067

6 象徴秩序とカオスの相互作用 096

7 《女》について 122

8 《近代》について 129

9 むすび あるいは はじまり 140