いただきもの:北村隆憲(2019)「法律相談のコミュニケーション」「調停のコミュニケーション「裁判官のアイデンティティ」

いただきもの。

  • 北村隆憲(2019)「法律相談のコミュニケーションを分析する:全体構造組織と相互理解の技法」東海法学56号
  • 北村隆憲(2019)「調停のコミュニケーションを分析する:非難の連鎖はいかに「管理」されるか」東海法学56号
  • 北村隆憲(2019)「裁判官のアイデンティティと実践の諸形式:評議における相互行為資源としての「後ろの位置」」 『市民社会と法社会学 (法社会学 85号)法社会学85号
    要旨
     本稿は,エスノメソドロジーと会話分析の観点から模擬裁判員評議の録画データを分析して,評議における裁判官の発言と行為とを通じて実現される裁判官のアイデンティティと裁判官が評議「管理」に志向して行う実践の諸形式を検討することを通じて,評議の「ブラックボックス」の解明に資することを目的とする.ここで「アイデンテイティ」とは,評議の相互行為におけるリアルタイムの一歩一歩の発言と行為の展開の中で評議参加者たちによって協働的に実現されダイナミックに変化しうるものである.評議において裁判官は,「法専門家」「議事主宰者」「評議参加者」という3つのアイデンテイティを達成していた.
     他方で,録画データのトランスクリプトを詳細に分析すると,特徴的な陪席裁判官の発言と行為が観察された。これらは,「(裁判員発言の)後ろの位置」において,「自己選択」によって産出されるものであり,「同調的変容」「独立/優先的知識の主張」「遡及的教示」「理由候補の提示」と名付けうる諸実践として理解できる.これ等の諸実践は,裁判員の活発な意見表明を尊重すると同時に,法的に適切な評議と評決に達するという,評議において裁判官が直面する相互行為上のデイレンマに,非明示的なやり方で,対処するための一つの「解」と理解できるものである.

いただきもの:渡会知子(2019)「名著再考:ニクラス・ルーマン『社会システム理論』を読む」

抜刷いただきました。
ありがとうございます。


思想 2019年 08 月号 [雑誌]

思想 2019年 08 月号 [雑誌]

思想 2019年8月号 - 岩波書店

  • 内山 節「思想の言葉」
  • 山岡龍一「立憲主義と政治的リアリズム――ジョン・ロック国王大権論の検討」
  • 原田健二朗「受動的服従の原理と実践――初期近代イングランドにおける国教会聖職者と忠誠宣誓」
  • 牧野雅彦「政治における虚偽と真実――アレント「真理と政治」によせて」
  • 山口祐弘「哲学のイデアリスムスと存在の理念――カントとヘーゲル
  • 今井康雄「世界への導入としての教育――反自然主義の教育思想・序説」
  • 渡會知子「〈名著再考〉ニクラス・ルーマン『社会システム理論』を読む」
  • 鹿野祐嗣「〈書評〉ジル・ドゥルーズ『ザッヘル=マゾッホ紹介――冷淡なものと残酷なもの』――――新訳の意義と指摘すべき点,そしてこれからなされるべき3つの研究の展望」

いただきもの:マーガレット・メール(2017)『歴史と国家』/石井雅巳(2019)『西周と「哲学」の誕生』

松澤さん、石井さんにいただきました。
どうもありがとうございます。


歴史と国家: 19世紀日本のナショナル・アイデンティティと学問

歴史と国家: 19世紀日本のナショナル・アイデンティティと学問

歴史と国家 - 東京大学出版会


西周と「哲学」の誕生

西周と「哲学」の誕生

西周と「哲学」の誕生 石井 雅巳(著/文) - 堀之内出版 | 版元ドットコム

  • 日本語版への序文
  • 序文
  • 第一章 序論
  • 第二章 政府事業としての修史
  • 第三章 修史部局の活動
  • 第四章 官撰修史の体裁
  • 第五章 学問としての歴史学
  • 第六章 対立する歴史学イデオロギー
  • 第七章 結論
  • 解説(松沢裕作)
  • あとがき(千葉 功)

  • はじめに
  • 第1章 西周と「哲学」の舞台裏
  • 第2章 新しい「日本語」を求めて
  • 第3章 秩序の生成へ
  • おわりに
  • 参考文献
  • もっと西周を知りたい人のためのブックガイド
  • 西周略年譜

朴 沙羅(2010)「〈事実〉をつくる」

進捗報告会の準備。http://socio-logic.jp/pr/2019_ParkSara.php

  • 朴 沙羅(2010)「〈事実〉をつくる:吹田事件と言説の政治」,
    ソシオロジ 54(3) 89-204.

https://doi.org/10.14959/soshioroji.54.3_89

  • 一 はじめに
  • 二 何が起こったのか
    • 二・一 吹田事件
    • 二・二 枚方事件
    • 二・三 さらなる謎
  • 三 どう語られてきたか
  • 四 おわりに

いただきもの:ポーラ・ステファン(2010→2016)『科学の経済学』/STS学会(2017)『研究公正とRRI』


科学の経済学

科学の経済学


研究公正とRRI (科学技術社会論研究 第14号)

研究公正とRRI (科学技術社会論研究 第14号)

中村征樹「研究不正」

  • 中村征樹(2011)「研究不正への対応を超えて:リサーチ・インテグリティ・アプローチとその含意」 メタフュシカ 42

  • 中村征樹(2016)「研究不正問題をどう考えるかー研究公正と「責任」の問題」 哲学 67

  • 1. はじめに
  • 2. 「研究不正行為」の概要
    • 2.1. 狭義の研究不正行為
    • 2.2. 広義の研究不正行為
  • 3. 研究不正問題への対応を超えて
    • 3.1. 「研究不正行為」の定義を巡る論争
    • 3.2. 「懸念ある研究行為」への着目
    • 3.3. 研究不正の対応から、責任ある研究活動の促進へ
    • 3.4. 責任ある研究活動を促進する環境構築
  • 4. リサーチ・インテグリティ・アプローチの含意
  • 5. おわりに

  • はじめに
  • 1. 研究不正問題とはどのような問題なのか
    • 捏造・改ざん・盗用
    • 研究不正はなぜゆるされないのか
  • 2. 研究不正問題にどう対応するか
    • 研究不正と犯罪
    • 研究コミュニティの自己統治
    • 研究不正問題への規制
    • 全米科学アカデミーの対応
    • 研究公正と「責任」
  • 3. オーサーシップにみる研究公正
    • オーサーシップとはどのような問題か
    • オーサーシップ問題への対応
    • 集合的オーサーシップ
    • オーサーシップのエコノミー
  • おわりに

お買いもの:江川隆男(2019)『スピノザ『エチカ』講義』

合評会があると聞いて:Spinoza Kyokai/スピノザ協会



スピノザ『エチカ』講義 | 法政大学出版局

  • 序論 批判的で創造的な
第Ⅰ部 〈人間‐身体〉は何をなしうるのか
  • 第一講義 人間身体の価値――二つの座標系
  • 第二講義 実在性の変移――身体と感情について
  • 第三講義 非十全なものの実在性
  • 第四講義 身体のプラグマティック
第Ⅱ部 〈特異性‐永遠なるもの〉の生成について
  • 第五講義 感情の強度
  • 第六講義 感情と理性との内包的反転
  • 第七講義 様相の変革――習慣から生活法へ
  • 第八講義 感情から概念へ
  • 第九講義 人間身体の本質の触発――死と永遠
  • 第九講義 附録―─戦略哲学としての『エチカ』の折れ目
第Ⅲ部 〈神‐自然〉とは何か
  • 第一〇講義 神あるいは自然について――人格神でも創造神でもなく
  • 第一一講義 神の論理学的構成――特性から構成へ
  • 第一二講義 神の自然学的構成――構成から産出へ
  • 第一三講義 神の力能論的構成――形相的原理と想念的原理
  • 第一四講義 精神と身体の価値転換的並行論
  • 第一五講義 人間の自由について――ただ自由意志からの解放にのみ存すること
  • 結論 実践から戦略へ