1993-01-01から1年間の記事一覧

マイケル・リンチ(1993→2012)『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』目次

1993年刊行。ルーマンの『社会の法』と同じ年。マイケル・リンチ45歳、ニクラス・ルーマン65歳。 合評会:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20121222 エスノメソドロジーと科学実践の社会学作者: マイケルリンチ,水川喜文,中村和生出版社/メーカー: 勁草書…

ISBN:4326602449/asin:0521597420 1. 社会学と通分野的な批判的ディスコース 2. 断片的プログラムと複雑な織り合わせ 3. 本書の構成

第1章「エスノメソドロジー」

ISBN:4326602449/asin:0521597420 ガーフィンケルによるエスノメソドロジーの考案 初期の発想 エスノメソドロジーの中心となるテキストとその方針説明可能性(アカウンタビリティ)相互反映性(リフレクシビティ)インデックス性 エスノメソドロジーの2 つ…

第2章「「古い」科学社会学の終焉」

ISBN:4326602449/asin:0521597420 0. [01-02] 1. 「古い」科学社会学への批判 [03-57] マンハイムの「修正」 [06-30] マートンの自己例示的な科学社会学への攻撃 [31-57] 内在的な説明と外在的な説明 [34-43] 科学の自律性 [44-46] 普遍主義 [47] コミュニ…

第3章 新しい科学知識の社会学の興隆

エスノメソドロジーと科学実践の社会学作者:マイケル リンチ出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2012/10/01メディア: 単行本 Scientific Practice Ordinary Action作者:Lynch出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/01/12メディア: ペーパ…

補遺――線上の社会としての交通

4. プロトエスノメソドロジーを越えて?

3. カウフマン,シュッツ,プロトエスノメソドロジー

エスノメソドロジー的無関心 166 マッギニス: それが間違っていると論じるための根拠として、君はどのような基準を受け入れてくれるのだろうか。君の主張が間違っているという私の主張を評価するために、私にどのような基準を要求するのだろうか。 ガーフィ…

2. ローカルに組織された諸活動 148

意識の哲学に基づいた現象学的な説明から、社会的活動のローカルな組織化をエスのメソドロジ的に扱うことへの移行。 [148] 「ローカルな」という形容詞は、なじみのある社会的対象物が構成される活動の多様な文法に言及している。 活動の諸構成 [149] ギュル…

1. 自然科学の現象学的系譜 140

フッサール [143] 科学的真理が単一の経験的基礎にまでたどられうるという考えを、フッサールは完全には捨て去らなかった。 専門化された科学におけるゲームの技術的な規則を、 生活世界の直感的に与えられた構造を普遍的に把握するための基礎として扱う と…

ISBN:4326602449/asin:0521597420 第4章 現象学とプロト・エスノメソドロジー 自然科学の現象学的系譜 ローカルに組織された諸活動活動の諸構成 カウフマン,シュッツ,プロトエスノメソドロジーエスノメソドロジー的無関心トピックとリソース プロトエス…

ISBN:4326602449/asin:0521597420 第5章 ウィトゲンシュタイン、ルール、認識論のトピック ウィトゲンシュタインと規則の懐疑主義規則,行為,懐疑主義ウィトゲンシュタインの懐疑主義批判科学社会学や数学の社会学はありうるのか? 定式化と実践的行為 数…

ISBN:4326602449/asin:0521597420 第6章 分子社会学 人間行動の自然観察科学原始的自然科学原始的科学を科学の神話として書き直す 会話分析の専門化第1段階――日常言語の自然哲学第2段階――分析的学問順番取り装置自由主義的エコノミー メンバーの直観と専…

ISBN:4326602449/asin:0521597420 第7章 本質から個性原理へ──ワークのエスノメソドロジー研究 見失われた何か 本質的内容から反復可能な認識トピックへ 教示された行為と生活世界ペア 原始的な認識トピックの探求へ向かって

ISBN:4326602449/asin:0521597420 結論 ポスト分析的科学研究 秩序だった,日常的なものとしての科学

目次

1993年刊行。 馬場靖雄論文書庫:http://socio-logic.jp/baba/preview/recht.php 社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,馬場靖雄,江口厚仁,上村隆広出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/12メディア: 単行本…

ルーマン『社会の法』第1章「法理論はどこから出発すべきか」

isbn:458800767X >

ルーマン『社会の法』第2章「法システムの作動上の閉鎖性」

isbn:458800767X >

isbn:458800767X I 時間拘束からの出発 II 法の機能の探索: 時間拘束の法的解決-と-その機能的等価物(希少性とリスク) III 機能の実現: 抗事実的予期の産出・維持・更新の進化的係留点としての「決定産出組織」(裁判所と議会) IV 法と政治の分化 V い…

ルーマン『社会の法』第4章「コード化とプログラム化」

isbn:458800767X >

IV 法における正義の位置

p.259-260 「先例を指向する」という法システムの傾向が、正義という偶発性定式によって修正される。 実定法は、決定が打倒する根拠を決定によって変更する。 正義は、これに対する追加的な(オープンな決定状況を新たに作り出すための)修正装置である: そ…

III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」

[01] 伝統的な議論:〈交換的正義/配分的正義〉 [02] 印刷技術以降:「等しいケースには等しい判決を」(ドグマティクに定位した法的営為)←決定の一貫性としての正義 [03] 問題の抽象化: 「なにが同じ(/同じではない)ものとして扱われるか」。等しい事…

II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋

[01] この問題を、価値概念に訴えて考察するのをやめるために、ここで「偶発性定式」概念を導入しよう。 例: 学システムにおける 制限性 Limitationalität(=否定の生産性)の原理 経済システムにおける 希少性の原理 宗教システムにおける 唯一神の理念 …

I 準拠問題:規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御)

[01-02] 作動の反復可能性がシステムを統一体として実現する。しかし、この統一性をそのまま、システムのうちで・反省によって 把握することはできない。 法システムの内部で生じうるのは、 [03] ローカルな言及: 〈妥当している法〉として働いている特定の…

見出し

isbn:458800767X [06] I 準拠問題: 規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御) [07] II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋 [07] III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」…

III

288-289 ローマ市民法が、概念を事案に、事案を概念へと同調させる、より複雑な法の発展へと一歩を踏み出す時には、ある種の法概念が同時に生じている。これは決して偶然のことではない。その概念とは、法システムと経済システムとの構造的カップリングに好…

第6章「法の進化」

isbn:458800767X > I II III VI V VI

ルーマン『社会の法』第7章「法システムにおける裁判の位置」

isbn:4588007688 >

ルーマン『社会の法』第8章「法的論証」

isbn:4588007688 > 01 二次の観察 02 システム論的定式:情報・冗長性・変異性 03 「解釈」と社会的メディアとしての「根拠」 04 小括 05 法的帰結 06 概念:自己言及・内的規定 07 利益:他者言及・外的規定 08 どのような区別によって環境を構成するか:形…

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